「オマドーン」は前にも書いたんですが初期三部作の最後の作品で、チューブラーベルズ同様に様々な楽器で多重録音を駆使した複雑な大曲です。そしてその最後にシンプルに自分の声を使って素朴なパートを入れてエンディングとしました。その部分はオマドーンの発表時には曲の一部と思われていましたが、のちにシングルカットされていまでは"On horseback"として知られています。
こちらのYoutubeで聴くことができます。
英語の元歌詞は画面に表示されますが、下にわたしが日本語の訳出をしました。
高原に行って森の中を馬の背で揺られていくと、森の木々の中で自然と一体になれたような気がします。そうしたとき、この曲がふと頭をよぎります。


(左で見えているのは八ヶ岳の赤岳)
---------"On horseback"-------------------
*は繰り返し部分
ぼくはビールが好きだ、チーズも好きだ。
そして西からそよ風に運ばれてくる匂いも好きだ。
でもそれら全部より、馬に乗ることが好きなんだ。
* さあ、草原を、雪の上を駆けていこう。
茶色い大きな背中、茶色い大きな顔、
ぼくは宇宙を飛んでいくよりも、おまえといっしょの方がいいんだ。
ぼくは雷が好きだ、雨も好きだ。
そして焚き火で燃えさかる炎も好きだ。
でも頭の中で音がとどろくくらいなら、馬の背に揺られていたいんだ。
あるものは都会を好み、喧噪を好む。
あるものは混沌やらなにやら作りだす。
でもぼくがもし選べるならば、馬に乗っていたいと思う。
* さあ、草原を、雪の上を駆けていこう。
茶色い大きな背中、茶色い大きな顔、
ぼくは宇宙を飛んでいくよりも、おまえといっしょの方がいいんだ。
こんな小さな星の上に自分がいるのを不思議に思う人もいる。
でもここがどこだか知っている人がいるのだろうか。
もしそうした不安につぶされそうになったら、馬に乗るといいよ。
世の中にはちっちゃな人もいる、でっかい人もいる。壁に頭を打ちつけてる人もいる。
でもそんなことはどうでもよいことなんだ、馬に乗ればそれが分かるよ。
* さあ、草原を、雪の上を駆けていこう。
茶色い大きな背中、茶色い大きな顔、
ぼくは宇宙を飛んでいくよりも、おまえといっしょの方がいいんだ。
だからもし、きみの気持ちがすさんできたら、
ハージェスト・リッジに来てごらん。
夏でも、冬でも、雨でも、晴れでも、
馬に乗るにはいいところなんだ。
* さあ、草原を、雪の上を駆けていこう。
茶色い大きな背中、茶色い大きな顔、
ぼくは宇宙を飛んでいくよりも、おまえといっしょの方がいいんだ。
* さあ、草原を、雪の上を駆けていこう。
茶色い大きな背中、茶色い大きな顔、
ぼくは宇宙を飛んでいくよりも、おまえといっしょの方がいいんだ。