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2016年10月17日

究極のKatanaを求めて。Wagnusの交換ケーブルレビュー

Katanaは標準ケーブルでもこれ以上あるかというような高い明瞭感と透明感を感じさせます。ただKatanaを使うならやはり最高を目指したいということで、セミ純正的なWagnusのハイエンドケーブルを貸し出してもらって相性をみてみました。Frosty Sheepシリーズと「Katana専用」の開発番号#3ケーブルです。
以下はAK380+AMPで試聴しています。

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Noble Katana、標準ケーブル

1 Frosty Sheepシリーズ(MasteringとEmotional)

Frosty Sheepは1950年代の究極線材をつかったフラッグシップケーブル「Sieve Sheep」を根幹にし、現代の技術を追求し、より高精度かつ情報量を確保するための”最深”の設計を施した新たな現代版「Sieve Sheep」というハイエンドケーブルです。
Frosty Sheepシリーズは音質傾向の差で今回レビューした「Mastering edition」と「Emotional edition」の二種類と「Extream edition」があります。

「Mastering edition」は"ハイレベルなマスタリングスタジオでもこれほどの精度と音質を持つケーブルは無いと云えるほど"、というハイグレードなケーブルで、ニュートラルバランス、超高解像度で超広帯域、サウンドステージの広大さと音楽としての音楽ソースの良さを最大限に発揮させるというものです。
「Emotional edition」は、音楽性を重視してさらにsparkleさとスピード感とグルーヴ感をも両立させたというものです。
それぞれイヤーコネクタには京都オパールにより埋め込み装飾を行い、首元にはオプションとなりますが各種ストーン装飾とレジンとマテリアルによるオーロラアートワークを施すことが可能ということです。


1-1 Frosty Sheep Mastering edition (3.5mm single end 溝なし2pin)

Wagnusらしい白くて美しい仕上がりのやや太めのケーブルです。ハイグレードケーブルらしくやや硬めで柔らかくはないけれども、取り回しには問題ないくらいだと思います。

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Frosty Sheep Mastering edition

標準ケーブルに比べると透明感が一段と高くなり、解像力も一段高くなり、アカペラヴォーカルを聴くと声の表情がより細かくなり、音に硬さや粗さが減ってハーモニーもより厚く感じられます。
よりワイドレンジ感があり、低音域もより深く音が出るようになり、高音域もよく伸びてきれいに響くように感じられます。音バランスはよく整っていて低域もよく抑えられフラット基調をよく生かせます。

Frosty Sheepの特徴としては音楽がより整理されたように聴こえます。実際にコンサートホールで聴いている席を数席後ろに引いた感じで音場に余裕が感じられます。標準ケーブルがステージに近い迫力重視で、よくファンクラブ向けに確保されてるような席とたとえるならば、Mastering editionはゲネプロで監督が観客席の中央に陣取ってステージ全体を見渡すような席と言えるかもしれません。
たしかにモニター用の高級ケーブルというイメージで、プロデューサーとかエンジニアが音の全体像を見るのにモニターするのによいという感じです。
感じ。音楽ジャンルとしてはやはりクラシック向けと言えるかもしれません。

1-2 Frosty Sheep Emotional edition (3.5mm single end 溝なし2pin)

外観はMastering editionと同じで取り回しもほぼ同じです。

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Frosty Sheep Emotional edition

全体的にMasteringと似た感じの音の個性で同じくゲネプロの監督席と言えますが、より低音が迫力が出るようになり、Mastering editionのように低域が抑えられた感じではないようです。ロックやエレクトロ系の音でも適性が出てくる感じですね。色付けの少ないMasteringに比べると全体にやや暖かめになり、より音楽がなめらかで中高域の伸びはMasterin同様に良いですが、Masteringよりも少し柔らかく甘めで聴きやすくなます。よりビンテージ線的な感じでもあります。
これはFrosty Sheepの高音質がほしいけれども、よりポップロックを楽しみたい人に向いていると思います。

2 開発番号#3ケーブル(Single endとBalanced)

このまだ名のついてない開発番号#3ケーブルは、Katanaカスタム専用のオプションケーブルのことで、Katanaのために「フラッグシップ級の完全新作ケーブル」として開発したケーブルということです。
詳細は下記Wagnusページを参照してください。
http://wagnus.exblog.jp/24524376/

2-1 開発番号#3ケーブル (3.5mm 3極 single end)

細身でしなやかなケーブルで、コンパクトなKatanaによく合います。

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開発番号#3ケーブル

音としては標準ケーブルに印象の近い、よりステージよりの音で迫力重視ともいえます。
もちろん音質はかなり高く、標準ケーブルよりさらにクリアにベールをはがしたようにはっきりと聞こえます。標準ケーブルをそのままよりワイドレンジにした感じで、中高域はよりシャープになり、低音域はより躍動的に感じられます。
またFrosty Sheepにくらべるとやや中高域に強調感があり、Katanaの明瞭感・鮮明感をよりはっきりと生々しく感じられます。
標準ケーブルを高性能にした感じで、標準から変えた時の違和感は少ないと思います。

2-2 開発番号#3ケーブル (2.5mm balanced)

これはAstell & Kern規格の2.5mmバランスケーブルです。プラグも良い出来です。

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開発番号#3ケーブル Balanced

バランス化によってより音場が広がり、よりダイナミックになり、3.5mm版よりもより余裕が感じられます。2.5mmバランス端子のDAP・アンプを持っているならばお勧めです。

* まとめ

個人的な感想を書くと(いつも個人的な感想ですが)、ケーブルとしてはFrosty Sheepの方が音に高級感があり、実際に高性能だと思います、アカペラヴォーカルはFrosty Sheepの方がより細かい声の表情をとらえられました。ただKatanaの音には#3ケーブルが合うように思います。標準ケーブルでの音が好きという場合にも良いステップアップになると思います。


Wagnusさんは来週末のヘッドフォン祭に出展しますのでそこでもケーブルをいろいろと試すことができます。主な出展内容は以下の通りだそうです。
@Frosty Sheep -Extreme edition-
ASieve Sheep -Extreme edition-
BFrosty Sheep -Extreme edition- for AK BTL-Balanced 2.5mm 4pole→3.5mm
single-end 3pole Conversion cable
CSieve Sheep -Extreme edition- for AK BTL-Balanced 2.5mm 4pole→3.5mm
single-end 3pole Conversion cable
DSieve Sheep -Extreme edition- mini to mini cable
EDiamond Dust type “Noctilucent”(Diamond Dustシリーズ最新作、10/22より正式発売)
Fその他特価品予定

「Extream edition」とは半田の選定(特殊な半田)と半田付方法(企業秘密)を替えた特別仕様のモデルということです。詳しくは下記アドレスをご覧ください。
http://wagnus.exblog.jp/24672930/
posted by ささき at 10:46 | TrackBack(0) | __→ ケーブル関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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