msBerry DACはtwitterではポタ研のレポートで書いたんですが、新しいラズベリーパイ用のDACボードです。
委託販売ですが、Bispaでの販売ページはこちらで製作者の情報なども載っています。
https://bispa.co.jp/1698
使用法はHiFiberry DAC+と同じでHAT(拡張ボード) DACなのでRaspberry PI2または3のGPIOに差し込んで使います。ハンダは不要です。ただ一点、後でも書きますが、プロセッサにヒートシンクを付けているとコンデンサーと干渉しますのでヒートシンクは外す必要があります。
msBerryDACの基盤にはヘッドフォンアンプが実装できるようになっていて、あとでなんらかの方法で提供されるようです。出力端子はアンプ出力とラインアウト出力の二個出せますが、標準ではラインアウトのみです。どちらも3.5mm端子というところがポータブルでも扱いやすいところです。ただラインアウトは横出しなのでポタアンと組み合わせるときにはL字ケーブルが必要になります。できればラインアウトの時にポータブルアンプと合わせられるように縦方向にラインアウト端子を付けてほしかったところです。
いずれも左側がmsBerryDAC、右がHiFiBerry DAC+
写真でくらべてみるとHiFiberryよりもだいぶ回路の密度感が高いですが、音もHiFiberryよりも良いと思います。
簡単におさらいすると、ラズベリーパイをこうしてポータブルで使うために必要なものは、Raspberry PI2または3、このHAT DAC、音源のUSBメモリなど、WiFiドングル(3では不要)、電池、そしてこれはDACなのでポータブルアンプが他に必要です。ここではPortaphileのMicro Muses01バージョンを使いました。Muses01を用いた高性能アナログアンプです。
ドライバーはI2SでHiFiberry DAC+と互換なので広いOSで使うことができます。
まず慣れてるpiCorePlayerを使用しました。ここではRaspberry Pi2にいままでもHiFiberry DAC+を乗せてたのでそのまま使うことができます。piCorePlayerは操作性の高さと機能が豊富でSqueezbox資産を活かすことができます。ちなみにRoonはSqueezeboxをゾーンとしてサポートしているので、Roonからも再生指示ができます。
またMoodeAudioなどもお勧めです。ここではRaspberry PI3に乗せ換えてSoXの最高品質でPCM5122の限界である384/32アップサンプリングしてテストしてみました。RPI3なら楽々対応可能です。
ただしこの場合はRPI3のプロセッサにヒートシンクを付けていると、コンデンサーが干渉してしまいますのでヒートシンクは外す必要があります。またRPI3を安定動作させるには2アンペア電池が必要なので、大きなバッテリーに付け変えました。電力消費も大きいですしね。
熱的にどうかと思いましたが、1-2時間は持つようなので通勤程度には使えるかと思います。音質はなかなか大したものです。解像度も高く上質な感じがします。
ただやはり電池消費とか熱とか無理やり感が強いので、ポータブル用途に使うならRPI2が良いと思います。RPI2だと小さい電池で動作可能です。
アンプ内蔵で出てくると単体+バッテリーだけでもDAP的に使用ができるでしょうね。
こういう風に自分なりに工夫できるところがラズパイベースのよいところで、こういうのがもっと出てきてほしいところです。
Music TO GO!
2016年09月16日
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