Music TO GO!

2016年07月15日

Beat Audio Signalの8芯タイプレビュー

Maverickカスタムに相性抜群というか、私のマベカスさんにつけっぱなしになっているBeat AudioのSignalケーブルに8芯版が登場しました。
「Beat Audio Signal 8-Wired」です。ホームページはこちらです。
http://www.mixwave.co.jp/dcms_plusdb/index.php/item?category=Consumer+AUDIO&cell002=Beat+Audio&cell003=Signal+8-Wired&id=127

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ミックスウエーブの今週末の秋葉原ポタフェス会場限定商品で、MMCX/2pin/FitEarのタイプに3.5mmと2.5mmバランス、および3.5mmの4極分離タイプの端子を選べます。この選択の豊富さも自製パーツを得意とするBeat Audioならではのものです。
http://www.e-earphone.jp/blog/?p=49870

Signalはその名の通りに信号を正確に送るために銀にレアメタルを混合すると言う手法を採用しています。外観は黒一色で飾りがなく音に飾りがないことも示しています。ケーブルは柔らかくて取り回しが楽なことも特徴です。基本的な音の特徴は透明感が高く、さらに楽器の音の歪感が少なく正確に聞こえる点です。また楽器の位置関係がつかみやすく、ある意味素直な特性ですが音楽の熱気をそのまま伝えるかのようなリアルさをも感じることができます。
この8芯モデルは通常の4芯モデルを倍にしたということになります。

上のホームページでは8芯にすることで得られる点は低域の高い再現度であると書いています。解像度を保ちつつも、より深く、より太い低音域が得られるということです。
ただ聴いてみるとその効果は全域で大きく、Signalをさらに1レベル上に引き上げています。

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8芯モデルは通常のシグナルよりかなり太いというか、二本が対の依り線となっています。
太いけれども、しなやかなので取り回しにはそれほど難は感じません。私はWhiplashの上級モデルの8芯も持っているんですが、それは取り回しが硬すぎて普段使いがちょっとできないくらいです。それに比べるとSignal8芯は通常版よりは取り回しにくいですけど、これくらいなら普段使いできる程度のものだと思います。
SuperNovaだと線が硬いんですが、Signalの良い点の一つは線が柔らかいと言うことなので8芯に向いてるかもしれません。

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左4芯タイプ、右8芯タイプ

さっそく2pin/3.5mmタイプをMaverickカスタムにつけてAK380+AMPで聴いてみました。

まず感じるのは音が空間に広がる感じがちがうということで、音のスケールが一レベル大きくなったという感じです。広がりという意味のスケール感だけではなく、より全体には音がクリアで豊かになったように感じられます。より微細な音が感じ取れるようになったように思えます。これらがあいまってSignalが1レベルブーストされた感じです。低域だけが改善される訳ではありません。通常モデルと聴き比べるまでもなく、全体的により鮮明になり聴いて差はすぐにわかります。

さらに通常の4芯モデルと聞き比べてみると、細かいところでは楽器の音がより鮮明となり、より音の輪郭が鋭くなるのが分かります。もとの4芯ケーブルに戻すとやや甘く感じられるほどです。
また周波数帯域的によりワイドレンジになり、高域がよりシャープに伸び、低域はより深く聴こえます。
女性ヴォーカルの声はより聴き取りやすくなり、より細かいニュアンスがよくわかるるたとえばジャズヴォーカルのささやくようなヴォーカルは4芯よりもよりリアルで明瞭感が高く感じられます。環境音の入ってる音楽ではさらにぞくっとするほどリアルです。

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聴き比べるとやはり4芯よりも8芯の方がよりリアルで鮮明に音楽を楽しむことができます。Maverickカスタムの持つ音像型としての魅力を引き出すと思うし、Signalという信号をストレートに再現するという意味でもよりリアルな音再現ができるようになったと思います。
日頃聴いてるハイエンドIEMの音をさらに一段リアルに引き出したい人にお勧めです。ぜひミックスウエーブさんのブースでチェックしてみてください。
posted by ささき at 08:13 | TrackBack(0) | ○ カスタムIEM全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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