Campfire Audioのもうひとつの最新モデルである「NOVA(ノヴァ)」が7/9に発売がされます。
NOVAはORIONのデュアル版とでも言うべき設計で、バランスド・アーマチュアドライバー2基採用しています。2基のドライバーをどちらもフルレンジで使用している点がユニークで、フルレンジ2発となります。Kenさんも"Nova is indeed the Orion x 2."と言ってました。音の出る穴が二穴の理由は試聴テストにより、そちらが良かったからだそうです。
なおAndromedaやJupiterで採用されている「チューブレス設計」はNOVAでは採用されていないそうです。また前記事のORIONもやはりそうだということで、前記事も訂正しておきました。Kenさんの話によると、ORIONやNOVAの良い音というのは何か特別な仕組みによるものではなく、適切な音響フィルタの選択や音響設計の最適チューニング、金属筺体の使用によるものだそうです。
なかなか硬派な外観のイヤフォンですが、イヤホンの筐体には、アルミブロックをCNC加工(コンピュータ数値制御) により高精度で削り出された金属筐体を使用しています。この金属筐体は、音をより正確に伝える上で重要な役割を果たすということで、米オレゴン州ポートランドでハンドメイドで生産されています。
他の製品と同様にCampfire Audioオリジナルキャリングケースが付属しています。キャリングケースの内部はクッションのようになっており、イヤホンを衝撃から守ってくれます。
イヤホン側の端子には、MMCX端子を採用していて、標準ケーブルに限らず、他のMMCX対応IEMケーブルにも交換することが可能です。標準ケーブルはAndromedaと同じ音の良い新型ですので、あまりリケーブルの必要もないかもしれません。
イヤチップがいくつか入っているので、音をこれで好みに変えることができます。フォームだと中低域よりで、ラバーだと中高域を伸ばせる感じでしょうか。Kenさんのお勧めはNovaはシリコンラバーのチップで、Andromedaはフォームチップだそうです。
わたしは標準のラバーが耳に合わなかったのでJH Audioのラバーチップを使いました。これだとかなり良いですね。ステムが太いので合わせるチップには注意が必要です。
事実上NovaはOrionのデュアルドライバーバージョンだけれども、音の個性的には異なった印象を受けます。Orionの音の厚みが増したという感じですね。
全体的にすっきりとしていたOrionに比べるとNovaは中低域に厚みが加わってちっょとピラミッドバランス的な音になったと思います。これでBAらしい線の細さと共にダイナミックでスケール感のある音再現も良くなったと思います。
性能的にはさらに上下の音域が広がって、透明感も良くなったようにも思いますが、これは新しい標準ケーブルの威力もあると思います。
OrionはそつないシングルBAの優等生という感じでしたが、Novaはそれに中低域の厚みという音の魅力と新しい標準ケーブルによる音の性能向上が加わったモデルだと言えます。
Music TO GO!
2016年07月11日
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