「あの」Etimotic ER4Sの後継機であるER4SRとER4XRが先日発表され、昨日あたりから海外販売店に出回るようになりました。早い人はもう入手してるようです。
etyのホームページに行ってニュースをみると下記サイトのアナウンスが紹介されてます。
http://www.prweb.com/releases/2016/06/prweb13471162.htm
簡単に言うとER4SR(Studio Reference)がおそらくER4Sの正統な後継機で正確再現のリファレンス機、ER4XR(eXtended Response)はおそらくER4P系のコンシューマ向けで低音域が強化されてるモデルですね。SRもSよりは鳴らしやすくなってるとのこと。価格は$349です。またケーブル端子はMMCXとなったようです。
ER4Sと言うと、一時期は神イヤフォンの代表格でいまでも一定の支持者のある伝説的なイヤフォンですが、当時からのブログやホームページもめっきり少なくなったので、ちょっとまた昔話をしようと思います。
わたしがこのマニアックイヤフォンの領域に関心を寄せ始めた2000年代はじめころにはER4Sというのはすでに国内のネット界隈では話題の存在でした。本当かよというようなあまりにも高い音質評価や、当時のイヤフォンに比べてあまりにも高い値段も話題で、当時の高級機のソニーE888でさえ八千円くらいの時に4-5万円くらいという驚異の高価格はまさに神格化されるに十分でした。当時は飯田橋の店なんかが有名だったと思います。
わたしも興味を覚えつつも、あまりにも高いので海外から安く買えるのではないかと考えて、アメリカのHead-Fiというフォーラムを探し当て、そこで情報をあさり始めたというのがわたしとHead-Fiの関わりの始まりです。
ER4Sといっても試聴などして見ると、当時使ってたプレーヤーのソニーVaio Pocket(このブログのURLとなった)で使って実際に気に入ったのはインピーダンスを下げたER4Pでした。とはいえSの音も欲しいので、結局わたしが買ったのはER4Pと4P-24というER4S相当にするアダプターケーブルでした。だいたい$200だったように思います。
当時はわたしはすでにShureはE5cまで使ってたので、すごく性能が高いというよりもシャープさ、トランジェントの速さ、正確さ、鳴らしにくさといったShureとの個性の対比が印象的でした。下記に当時(2004年8月)書いたレビューがあります。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/434392.html
そのころ、オーディオ屋さんに行くとDr. Headという電池駆動式のヘッドフォンアンプなるものを見つけ、鳴らしにくいER4もこれなら真価を発揮できるのではないかと考えて、プレーヤーもiPodならラインアウトで出力が取れる、ドックもラインアウトから出せるものを探して、と組んだのが下記の初期のポータブルオーディオです。
これで聴くとER4Sの音の良さが引き出せれ、特に弦の鳴りに電車の中で感動したのを覚えてます。
その後はHead-Fiで買えるものをベースにこのシステムが進化をしていき、いまに至るという感じです。
そうした意味ではポータブルオーディオもシステムの力だ、普通のオーディオと同じだと気づかせてくれたのがER4Sということになります。それから10年以上経ってあらわれたER4SRは今の我々になにをもたらしてくれるのか、どうなのか。。
Music TO GO!
2016年06月24日
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