Music TO GO!

2007年06月02日

シカゴとAmerica

東京12chで土曜の夜にやっている地球街道という番組の中で中村雅敏がルート66をめぐるドライブ旅行をしていますが、そのシリーズも来週に目的地のシカゴに到着します。

まだ正式ではないと思いますが、来年のHeadFestはシカゴで行なわれるようです。シカゴというとサミュエルズさんの地元でもありますので、HeadFestにあわせてなにか発表してくるのではないかと来年も楽しみです。
アメリカの実質的な中心は東海岸ですので、まずNYCで第一回を行なって次に西海岸で開催し、3回目を地勢的に真ん中のシカゴというのは順当なところです。(ちなみに4回目は海外という計画もあるとか)

シカゴというと日本ではアルカポネやギャングというイメージがあって怖いと感じる方もいるかもしれませんが、現在はまったくそうしたことはなくてかえって安全なほうです。それよりもむしろコンサートホールや博物館の多い学芸的な街でもあります。
ただ日本からは15時間ほどもかかる遠いところではありますね。

私もずいぶん前ですが、シカゴに少し出張にいっていたことがあります。私もそんなに海外出張するわけではありませんが、行くとなるとたいてい2−3週間は滞在しましたので、むこうでの便を考えて空港に着いたらまずレンタカーを借ります。
シカゴに行ったときは同僚と別に二台の車を借りましたが、ハーツのにいちゃんは良いひとでこちらの示した予算からアップグレードしてスポーツカータイプの車を貸してくれました。

シカゴは風が強いということで別名"Windy City"と呼ばれますが、これはビル風のせいとも言われます。世界最高クラスのシアーズタワー(以前は世界一)をはじめ、高層ビルが林立してスカイラインの美しい街でミシガン湖から船で見るととても美しく感じます。近くにはフランク・ロイド・ライトのスタジオ跡があって近代建築の街とも呼ばれます。
一方でシカゴのあるイリノイ州は別名を"The Prairie State(大草原の州)"とも呼ばれるようにとても平坦なところです。週末はシカゴ見物に飽きたらドライブをしようと思っていたので、日本からテープに聴きたい曲をつめて持っていきました。
なにを詰めて言ったかというと、サイモンとガーファンクルの"America"です。
ホテルは郊外にあったので、とりあえずホテルの前の道をいけるところまで行こうと、どこまでもAmericaをリピートで聴きながらドライブしていったのをなつかしく覚えています。

サイモンとガーファンクルの曲はサウンドオブサイレンスとかボクサーとかどれも歌詞がすばらしいのですが、Americaはまるで映画のせりふにそのまま曲をつけたかのようなドラマチックで映像的な歌です。
Americaの中では主人公は恋人とヒッチハイクをしたりグレイハウンドに乗ってはるかに旅をしながら車窓や車内のさまざまな人々や風景をみながら、あるときは騒ぎながら、あるときは落ち込みながらも"America"を探していきます。Americaを探すとはどういうことか、としばし考えるのも悪くありません。
実際にAmericaの歌詞の中でグレイハウンドとか、荒野に月が昇るとか、ニュージャージー・ターンパイク(高速道路)で車が詰まっている様子とか、アメリカを旅している様子が映像的に描写されます。
また"All come to look for America"という歌詞のリフレインはこの曲がベトナム戦争の只中に発表されたということを考えると意味深なものもあります。"I'm lost"とつぶやく主人公は当時のアメリカそのものかもしれません、しかし同時に歌詞はとても内省的なものでもあります。主人公は寝ている恋人に「ぼくはからっぽで、どうすればわからない」と独り言をつぶやきます。そして広大な荒野に月が昇っていきます。
わたしも技術者としてアメリカに行ってどうすればよいかということにもがきながらも、そうしたことを考えていたのかもしれません。

そのとき通っていた会社のビルの窓からは2階なのにもかかわらず、数十キロはなれたシカゴの高層ビル群がはっきりと見えました。日本では考えられない幽玄な景色です。休み時間に窓枠にもたれながら、ぼんやりとその景色を見ていたのを覚えています。
いつも馴れた場所ではなく遠く離れたところに身を置いてこそ、得るものというのもあるかもしれません。
posted by ささき at 23:16| Comment(2) | TrackBack(0) | ○ 音楽 : アルバム随想録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お久しぶりです。
いつも見させていただいていますが今回は思わず「サイモンとガーファンクル」に引っかかりました。
"America"が入っているLP"Bookends"をヘビロテしてギターも唄も全曲真似してましたね。
当時マイクロのプレーヤー、マランツ(当時はアメリカのです。その後いつの間にか日本になっててびっくりしました)のアンプ、アルテックのスピーカー、AKGの密閉型HP(当時4万円弱?)で聴いていました。
その頃日本製はメーカーは音がクリアといってましたが高音がきつく馴染めなかったのを覚えています。
アメリカ・マランツの配線は日本のメーカーより、はるかに太いのを使っていてその違いに驚きました。
と、年寄り特有の長い昔話はやめましょう。

これからもレポを期待しております。
私もSMWをどうしようか悩んでます。
Posted by オフ at 2007年06月04日 01:35
こんにちは。
名曲とともに時代を思い出す、というのはいいですね。
わたしはけっこうS&Gは好きなんですが今度はスカボローフェアを取り上げようと思っています。このブログがはじまってからずっと思っていてできてないんですが、、
Posted by ささき at 2007年06月04日 07:52
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