Roon 1.2では普通のPCやMacでもRoon対応ができるようになったため、従来のRoonReady機器のみにとどまらないたくさんの可能性があります。
そのひとつで待望されていたのがここで紹介するラズベリーパイと普通のUSB DACの組み合わせです。
ここではラズベリーパイをRoonBridgeとして使います。つまりOutput(出力部)のみで、ファイルの読み込みは母艦のRoonで行います。操作は母艦でもiPhoneでも可能です。
iPhoneでのRoonアプリの画面
いままではラズベリーパイでのRoon対応はPI-DAC+を使ったRoonReady化しかありませんでしたが、これではDACがPI-DAC+に限定されてしまいます。手持ちのUSB DACをRoonで使いたいという人も多いかと思いますが、これがラズベリーパイで可能となりました。わずか数千円の出費です。
USB DACはlinuxの標準ドライバー(オーディオクラス2など)に対応できるものが必要ですが、MacやiPhoneでドライバーのインストール不要で使えていたものはたいてい大丈夫でしょう。
現時点ではラズベリーパイ用のイメージがないので下記のようにインストーラーを使います。とても簡単です。
いくつか使えるLinuxの選択があるんですが、ここでは下記サイトからRaspbian jessie liteをダウンロード(Roonスタッフ推奨)します。
https://www.raspberrypi.org/downloads/raspbian/
イメージなのでwin32 disk imagerでSDに書き込みます。
ラズベリーパイ(ここではラズパイ2)を用意してキーボードとモニタ、有線ネットワークを取り付ける。
ラズベリーパイにSDを挿入して電源投入します。
立ち上がったらユーザーpi、パスワードraspberryでログインします。
下記のコマンドを入力(記号が正しく入力されているか注意)してください。
$ curl -O http://download.roonlabs.com/builds/roonbridge-installer-linuxarmv7hf.sh
$ chmod +x roonbridge-installer-linuxarmv7hf.sh
$ sudo ./roonbridge-installer-linuxarmv7hf.sh
インストールはすぐに終わります
いったんシャットダウンします。
USB DACをラズベリーパイに取り付けます。ここではGeek pulseを使用しました。
ここからキーボードとモニタは外してかまいません。Roonとの通信に使うのでネットケーブルはつけたままです。
電源立ち上げます。DACは自動認識されますのでLinux上での設定は不要です。
Roonの母艦でAudio Setupを開けると上のようにラズベリーパイがすでに見えています。ここではGeek PluseをEnableにするだけです。(DACに合わせてVolumeをfixにしてもよいでしょう)
あとは普通にそのゾーンを出力先に選んでください。簡単です。
念のため上のようにシグナルパスがロスレスになっているのを確認してください。
これで好みのUSB DACでRoonの素晴らしい音を楽しめます。
次にChord Mojoとも接続してみました。
これも上のようにAudio setupでMojoが見えます。
接続は上のようになりますね。
(ここではラズベリーパイ3を使っています)
ネットワーク経由でもハイレゾ再生できているのがボタンの色で確認できると思います。
これでRoonの応用範囲が格段に広がったことが理解してもらえるのではないかと思います。
Music TO GO!
2016年04月16日
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