Music TO GO!

2016年04月14日

Roonの革新、Roon 1.2登場!

いよいよ待望のRoonの大型更新であるV1.2が登場しました。いままでで最大の更新で時間もかかったので、フォーラム上ではまだかまだかという声にあふれていました。
まず内部のソフトウエアが大幅に見直され、これとともにWindows、Macの他に待望のLinux版が登場しました。つまり、ラズパイで動作するようになりました!現時点ではイメージファイルはないのでインストーラが用意されています。イメージファイルは作成中とのことです。ラズベリーパイはRoonBridge(outputのみ)とRoonServer(CoreとOutput)になれます。

ソフトウエアの見直しではすべてのRoonの通信にRAATが使われるようになりました。これによってなんとプライベートゾーンの制限が事実上なくなりました。互換としてプライベートゾーンの機能はまだ残っています。
またRoonBridgeがWindows、Mac、Linuxで対応となったため、すべてのデバイスにネット出力ができます。つまりメインのPCのほかにUSB DACをつなげたMac miniがあればそれにストリーミングができます。
そしてiPadやタブレットだけではなく、iPhoneやAndroidスマートフォンもRoomリモートがインストールできるようになりました。これらは出力の機能がついているため、例えばiPhoneにつながれたDragonflyにもRoonからストリーミングできることになります。


スクリーンショット 2016-04-14 20.11.34.png

1.1を立ち上げると上画面のようにUpdateがあるむねが表示されます。
アップデートの前にはバックアップが推奨されています。バックアップ方法はこちらです。
http://kb.roonlabs.com/FAQ:_How_do_I_backup_my_Roon_database%3F

機能としてはインターネットラジオ機能が追加されています。またソフトウエアボリュームは64bitディザ化されたようです。

スクリーンショット 2016-04-14 20.41.17.png

対応フォーマットではPCMは32bitデータを読めるようになったようです。またWAV64対応されたので4GB超えのWAVでも読めます。MQA対応ではないが、MQAを認識できるようになりました(上画像のアルバムアートの下)。

スクリーンショット 2016-04-14 20.23.00.png

設定としてはAudio Setupが変わりました。ここでプライベートゾーンのオンオフが任意でできるようになりました(上の画面)。

スクリーンショット 2016-04-14 20.24.58.png  スクリーンショット 2016-04-14 20.26.30.png  スクリーンショット 2016-04-14 20.26.04.png

Audio SettingsではWindowsの場合はExclusive modeを設定しないとシグナルパスがHigh Qualityになる(OS Mixer通るから)。Exclusive modeを設定すると正しくロスレス品質となります(上画面)。

Screenshot_20160414-201942.png Screenshot_20160414-214507.png

iOSはまだアップデートされてませんが、Android版はすぐに使えるようになりました。プライベートゾーンがオンオフ可能になってます。(前はリモートのゾーンは強制プライベート)
しかもメインの(coreのある)PCのRoonからNexus9が選べるようになりました!
つまりiPhoneが使えるようになったらPCから指示してiPhoneに接続されたUSB DACを使えます。

スクリーンショット 2016-04-14 22.07.58.png   スクリーンショット 2016-04-14 21.55.47.png

こちらはメインのPCからリモートのMad miniに接続したUSB DAC(GeeK Pulse)を設定する画面です(上画像)。これでPC上で音楽再生支持をするとMac miniに接続したUSB DACから音楽再生ができます。実質的にMac miniがRoonReady化したのと同じことです。上右画面でRAATでMac miniに接続しているのがわかると思います。つまりMac miniがPlayPointやAriesと同様の機能が果たせます。

スクリーンショット 2016-04-14 20.40.27.png

しかも、このRAAT化によってすべてのソーンでグループ化が可能になりました。つまりPCにつないだUSB DACとリモートのタブレットも同期できます(上の画面)。
まさに自由度は飛躍的に高くなり、そのへんのパソコンやラズパイやスマートフォンやUSB DACを組み合わせて実にさまざまなシステムが構築できます。しかもipアドレスなどはいっさい入力不要です。しかし、これってもうPCの内部もネットワークも区別ないんじゃ。。
さあ、これでますます面白くなってきました。
posted by ささき at 22:10 | TrackBack(0) | __→ PCオーディオ・ソフト編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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