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これは機能的には既発売のAK380アンプと同等ですが、ボディ素材をAK380 Copper同様に99.9%純銅で製作したものです。これによってAK380 Copper同様に音質の向上が図れます。
* 外観
箱はAK380 Copperの箱を少し薄くした感じで、箱自体が明るい銅色をしています。
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外箱、内箱にくるまれた本体はAstell & Kernの標準どおりに高級感のあるものです。
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AK380 Copperと組み合わせると、きらきらとした輝きがいっそうきわだつと共に、ずっしりとした重みを感じます。AK380 アンプ Copperは背面も銅なので、AK380 Copperよりも全体のきらきらした感じはかなり高くなります。美しく、独特でオーラが際立ってますね。まるで金塊を持っているようです(持ったことありませんが)。
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重さはバッグに入れられないほどではないと思いますが、手に持つと重さで落としそうになるので注意したほうがよいですね。
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音質はJH Audio Layla UFにMoon AudioのBlack dragon v2で聴きました。これとAK380 copperは最近のお気に入りですので、その慣れた組み合わせで聴いてみます。いままではAK380 Copperに通常の380アンプをつけるとcopperの良さがなくなるように思えて、もっぱらcopperは単体で使ってました。そのためこのCopperのためのアンプ、「 AK380 アンプ Coppper」rは待望の品だったわけです。
* 音質
AK380 アンプ Copperは2日くらいエージングしてから聴きました。まず低ゲインで聴いてみます。聴いてみるとやはりCopper同士の音の相性は素晴らしく、AK380 Copperの良い個性をそのままに、音性能をさらに高みに引き上げてくれます。
まず透明感がひときわ高くなり、楽器の音もさらに美しく響くようです。ベイヤーのバロックヴァイオリンの音は何回も聴いたトラックなんですが、はじめて感じるその鮮やかさにハッとしてこんな良録音あったっけと思ったほどです。Laylaにしてはじめての音体験を味わわせてくれます。最高のさらに上があると言う感じ。
試しにアンプを切って普通の端子から聴き比べると、やはり380 Copperらしい良い音ではありますが、さっきの聴いたことのない鮮明さ・美しさはなくなってしまいます。
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女性ヴォーカルの細やかな声がさらに気持ちよく、ピアノの調べの美しい曲なんか惚れ直すでしょう。中高域だけではなく、低域もより低い音がぐっと沈み込むように深く量感も感じられます。さらなるワイドレンジ感も高く、高い音域はさらに高く伸び、低い方はさらに低い方まで出るように感じます。
また音の切れの良さがよりシャープでかつ滑らかになり、強弱のコントラストがより明瞭に感じられます。この切れの良さはそのままロックでのダイナミックなアタック感の気持ち良さにもつながります。
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実のところ、標準のAK380に標準の380専用アンプをつけても低ゲインでこれだけ大きな差は出ません。このアンプCoperの低ゲインでの差は標準380に標準AMPをつけた時より大きいと感じます。一応アンプのありなしで比較してみましたが、380持ってる人なら比べなくても分かると思うくらいの差があります。私には回路設計を変えたか、パーツをよりグレード高くしたとしか思えません。
* アンプ組み合わせ
次にAK380 Copper、AK380標準、AK320と、標準380アンプと380アンプ Copperを組み合わせていろいろと試してみました。
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AK380標準+標準アンプで聴いてから、アンプだけをアンプ Copperに変えるとAK380標準がAk380 Copperのような感じの(同じではありませんが)広がりが増して豊かで厚みある表現に変わり、個性が変わる感じです。アンプ Copperの音の支配力はそれなりに大きいと言えます。
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AK380 copperに標準アンプはメリットが少ないと思うけれど(鳴らしにくいものを鳴らすという意味以外では)、AK380標準にアンプcopperの組み合わせは良いと思います。音に上質な豊かさと広がりが加わります。AK380標準+アンプcopperからアンプ標準にもどすと、なにかもの足らなくなります。
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AK320に関しては380に比べるとはじめから味付け(低域と高域の強調)がされていて、単体でも聴きやすい音になっているとは思いますが、アンプを付加すると音質はまた良くなります。AK320に標準アンプを加えると、音全体の厚みが増すと言うか重みが乗り、それをアンプcopperに変えるとさらに厚みとスケール感を増す感じとなります。段階的に良くなっていくという感じでしょう。
* まとめ
AK380 Copperにアンプ Copperの組み合わせはたしかに重いけれど、この音を聴くと重さは忘れると思います。重くても良い音を聴きたいときはこれ、という感じですね。なにしろこの良い音というのは透明感やワイドレンジという性能的な面と、音の響きが美しいの両方とも満たしてくれます。
AK380がAK380の型番のままでさらなる高みに到達したといえばよいでしょうか。一度この世界にひたると、高ゲインが必要でないカスタムでも、常にアンプcopperを手放せないと思います。
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はじめはAK380 Copperは単体でも重いから能率が低い鳴らしにくいヘッドフォンのために合体アンプを付け、高能率イヤフォンでは単体で聴こう、と考えるかもしれません。しかし、この組み合わせを聴いてしまうとおそらくはずっとアンプ copperをつけたままにするでしょう。そうした意味ではcopperの良さの個性を保ったままさらに突き詰めた感じで、やはりこのアンプCopperとAK380 Copperの組み合わせはAK380 copperの完成系と言えると思います。