ラズベリーパイDACのおかげでAirPlayデバイスが増えたので、Roonのキュー管理がさらによく分かるようになりました。
RoonではMPDのように楽曲をキューに入れて管理しますが、このキューはゾーン(出力先)ごとに設けられています。つまりゾーンが異なれば別々にキューを持つことができ、さらにそれらを同時に再生することができます。また再生とかポーズなどのコントロールもゾーンごとにすることができます。ラジオ機能もゾーン単位です。
先にも書きましたが、ゾーンは出力先の種類に応じていくつかの種類があります。AirPlayゾーンやMeridianゾーンなどです。Roonではゾーンごとに再生ができるのと同時に、この種類ごとに同期させてグループ化させることができます。このときは同じ種類のゾーンとのみグループ化ができると言う条件があります。これはつまり同じプロトコルのもの同士は同期できるということです。
そこでAirPlayゾーンを例にとってみます。ここではRoonのインストールされたPCと同一のWiFiネットワーク上にAirPlayデバイスとしてCompanion oneとラズベリーパイ/Rune Audioがあります。それぞれは別のゾーンであり、別々に楽曲をキュー管理して別個に再生できます。
二つ以上こうして同じ種類のゾーンが存在すると、上のように"グループ"というボタンが自動的に表れます。そしてこのボタンで二つのゾーンをグループ化することができます。
こうすると上のようにキューはひとつとなり、音楽はそれぞれのデバイスに同時に同期して再生されます。
AirPlayだけではなく、RoonReady機器もこうした取り扱いができると思います。たとえばAuralic Ariesなどのようなオーディオ機器(ストリーマー)だけではなく、最新のJohn Darkoの記事にあるようなSonore SonicorbiterのようなコンピュータでもRoonReady機器となることができます。違う種類の機器でもこれらは単にゾーンとしてRoonでは簡単に取り扱うことができるでしょう。
この辺もRoonではとてもわかりやすく扱えますが、このあたりが優れたユーザーエクスペリエンスを持つと言われるゆえんです。
Music TO GO!
2016年02月09日
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