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2015年10月21日

Android 6.0でプロフェッショナル・オーディオの新定義

Android 6.0(Marshmallow)の更新が始まって、うちのNexus9も更新しました。
オーディオ周りで変更されたところは一見ないようにも思えますが、6.0では下記のAndroid互換性ガイド(compatibility difinition document - CDD)にプロフェッショナル・オーディオの項が追加されて、プロオーディオで満たすべきレイテンシーが定義されてます。(P33の5.10 Professional Audio)
一般的にはレイテンシーはその前の項で100ms以下と定義されてますが、プロオーディオの項ではさらに20ms以下が必須で、できれば10ms以下と定めています。

https://static.googleusercontent.com/media/source.android.com/en//compatibility/android-cdd.pdf

以前うちのブログでAndroidのレイテンシーについての記事を書きました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/279139456.html
これは4.1の頃の話し(2012/7月)でしたが、Androidはこの辺りから低レイテンシーについて取り組み始め、今回の6.0において低レイテンシー化が十分に出来たので、さきのCDDドキュメントで公式に定義したということに思います。
AndroidではDTM関連はiOSに比べると遅れてましたが、これからに期待ということのようです。

追記 2015/11/1

下記のAndroid公式ソースページにあるAudio Latency Measurementsでは、Android 6.0でのNexus 9が実測値でレイテンシー15msと公開されています。
https://source.android.com/devices/audio/latency_measurements.html
直前のAndroid 5.1.1では32msだったのでAndroid6.0で大きく改良されて、2012年の記事に書いたターゲットである10ms台に載せたので今回のプロフェッショナル・オーディオの規定を公開したのでしょう。
posted by ささき at 09:28 | TrackBack(0) | __→ スマートフォンとオーディオ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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