YESのベーシストとして知られるクリス・スクワイアが闘病生活ののちに亡くなったという訃報を聞きました。まさに残念というしかありません。
YESというとジョン・アンダーソンのイメージが強いんですが、長いYESの歴史の中でクリス・スクワイアはセカンドマンとして、またときにはしっかりとリーダーシップを発揮していました。リッケンバッカーが小さく見える大きな体で正確なベースプレイが印象的でした。
70年代のビッグネームたちはまさにプロフェッショナルな超絶テクニックで知られていましたが、なかでもYESは最たるものでしょう。そのグループとしての音楽性を保つためにメンバーはわざと日頃は仲良くしないということがよく言われてましたが、真偽はわかりません。
そうしたYESもひとりひとりがソロアルバムを出していた時期があります(リック・ウエイクマンは脱退後なのでこれにカウントせず)。ジョンアンダーソンのサンヒローのオリアス、アランホワイトのラムシャックルド、スティーヴ・ハウのビギニングス、パトリック・モラーツ(アルバム名忘れた)、そしてクリス・スクワイアのFish out of water(邦題: 未知への飛翔)です。水から出た魚とは言い得て妙なタイトルです。
今聴いても名曲ぞろいの傑作と言って良いアルバムだと思いますが、わたしは特にラストのSafe (Canon Song)が好きです。15分越えというプログレらしい大曲で、気持ちよいベースラインの刻みと、オーケストレーション、ドラマチックな盛り上がりが感動的で彼らの黄金期を思わせます。
今日はこれを聴いて70年代の息吹をまたちょっと感じ取ろうと思います。
R.I.P
Safe (Canon Song)
Music TO GO!
2015年06月29日
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