AK第二世代プレーヤーでWestone製品を楽しむために極細のバランスケーブルが発売されます。Astell & Kern向けにチューニングされたiriver社公認のケーブルです。超軽量・極細で、銅線をシルバーコートしたデュアルツイストケーブルです。
日本での販売開始は2015年5月30日(土)からを予定しています。
市場想定売価は27,800円(税込)です。詳細についてはテックウインドさんのホームページをご覧ください。
http://www.tekwind.co.jp/products/WST/entry_12402.php
MMCXは同一規格のようでいて、機種・メーカーによって互換性があったりなかったりもします。Westoneユニバーサルはプラグが細いため、こうした公認の交換ケーブルは安心といえます。ESシリーズ、Wシリーズ、UM Proシリーズに使用ができます。
WestoneのカスタムES60のレビューを書いた際に、極細ケーブルについて書きましたが、その2.5mmバランス版です。Estron Linumタイプですが、Westoneのものはプラグとか長さなど独自仕様となって、Westone製品向けに使いやすくなっています。ただしこのバランス版は通常の極細ケーブルとは多少異なっていてLinumでいうとBaXのようなツイストペアのケーブルになっています。2.5mmプラグも高品質のように見えますね。
このタイプはケーブルの存在を感じさせない軽さと細さがよいのですが、半面で絡みやすい難があります。しかし、このバランス版はタングルレス(絡みにくい)という新仕様のケーブルとなっています。
ES60とAK240で合わせて聴くと、バランスらしい音の広がりが見事ですが、もともとES60も空間的な音の広がりが素晴らしいカスタムIEMでもあり、まるで包み込まれるような感覚にもおそわれます。透明感が高く、ES60のしっかりした遮音性による高い静粛性ともあわさって細かな音の抽出も見事なくらいです。
音調はニュートラルで着色感は少ない感じです。
またこの極細ケーブルのよいところとして音の滑らかさにも長けていると思います。この極細ケーブルはWestoneの持つ音楽的な魅力をより高めてくれているようにも思います。W60でも音楽的な柔らかい音が楽しめます。
通常の極細ケーブルと取り替えて比較してみると、空間的に広がりが増すだけではなく、迫力も増し中高域の伸びがあるように思われます。ここはそもそも極細とは異なる設計だからなのでしょう。
このケーブルで聴くとES60はやはりよいカスタムIEMだと思いますね。音が細かく、クリアで、空間表現が良く、遮音性は随一です。ES60の良さを一段と引き出してくれるでしょう。
今週末のヘッドフォン祭でも展示がありますので、テックウインドブースにお越しください。
Music TO GO!
2015年05月15日
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