最近はポータブルではもっぱらMillett Hybrid portableを使用しています。この春のオーディオショウの行きかえりでも電車で聴いていました。
そこで思ったのはこの真空管ポータブルを組み合わせたシステムは、オーディオの魅力が詰まっているという感覚です。ハイエンドショウでいろいろとオーディオシステムを聴いてみると、この小さなシステムにやはりオーディオのエッセンスが詰まったものだ、という感覚を感じます。
それはハイエンドショウに行くときの期待感、行った後に考えること、そうしたものを小さくコピーしたようなものでしょうか。
Millett Hybrid portableの印象について真空管の味という点を強調して書いてきましたが、少しそこから離れるとぱっと聴きには第一線のポータブルアンプと変わらないようなはっきりとした音の分離感もあり、十分シャープです。真空管というイメージから想像するほど、もやっとしているわけではありません。特にエージングが進むと低域もタイトに鳴らせるようになります。この辺はハイブリッドの強みでしょうか。
真空管の強みである厚み、美音もしっかりあります。ここはiModと特に相性がよいところです。たとえばnano(2Gen)のdock経由の音と比べてみると、iModを使ったときに感じる豊かさ、実体感といった部分でMillettは差をより明瞭にします。それは言葉にするのはむずかしいのですが、春のハイエンドショウの記事でコニシスのハイエンドと廉価版で感じたような差です。単に細かい音を聴くという点ではいらなくても、それがあると音楽を一段高く楽しめるというスパイスのようなものかもしれません。
そうした点でiModとMillett Hybridの組み合わせはポータブルの音というよりは、たしかにオーディオシステムで聴いているという感じが味わえるように思います。
Music TO GO!
2007年05月13日
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いつも示唆に富んだポストを楽しみにかつ参考にさせていただいております。
昔のポストへのコメントで恐縮です。
最近このアンプを入手しましたが、電源オンオフ時に、
バリバリというノイズが多く交換して貰いましたが、
今度は電源オンオフ時の「ボンッ」という大きなPOP音が大きく閉口しています。
ささき様の個体ではPOP音はどの様な感じでしょうか?
ご教示いただけましたら幸いです。
たとえばお持ちのホロゴンなんかは使いやすくて人気があるという訳ではないと思います。海外製品の魅力は、カメラ・レンズもそうですが日本の製品にないものがあるからですよね。
私も下記ページを作ったようにホロゴンは好きです。やはりMillet Hybridと同じようにワン・アンド・オンリーの魅力がありますね。
http://www.asahi-net.or.jp/~eg3y-ssk/photo/tstar/hologon/index.htm
それにしてもウルトラワイドはうらやましいです。わたしもけっこういまでも欲しかったりして(笑)
コメント有り難う御座います。
ワン&オンリー。確かに仰るとおりです。
POPノイズは交換後の物の方が大きく、
吃驚してしまい思わず書き込んでしまいました。
ボリュームその物のバックパネルが外れていたので、
再交換をお願いするか、市販のボリュームに自分で交換するか少々迷っています。
ホロゴンの件、此方のささきさんと17%Grayのささきさんとは結びついていませんでした。
17%の方はzifcなどで知り、良く参考にさせていただいていました。
私は広角が好きなので、15,21,35mmなどが私の眼代わりです。
撮影を心から楽しめる状況からは遠ざかっていますが、もう暫くしたら、復活したいと願っています。
これからも宜しくお願い致します。
zifcもいまは足だけ入っている状態でちょっと悪いかな、、と。この辺のPlanar仮説の研究記事あたりが最後でした。
http://blog17gray.seesaa.net/article/13829628.html
この仮説はけっこう認められたのでうれしかったんですが、オーディオ関連ではまだまだこうしたレベルでは書けてないですね。まだまだ知見が足りないというか、、いろいろ吸収が必要です。
たしかに広角撮影は面白いですね、レンズもクセのあるのがそろっていますし。こんな話をしていたら久々に松屋の中古市に行きたくなってきました(笑)
手ごろなウルトラワイドがあったらまたフイルムをやりたくなったりして。
と、いいつつも手にはiQubeとPK2をつなげてあれこれ試している私ではあります(笑)