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2014年11月21日

GloveAudio A1がアユートから国内発売

今年の春のヘッドフォン祭のときにJabenコーナーで展示された第一世代AK100/AK120をすっぽり包むフルアーマーAKことGloveAudio A1がAstell&Kernシリーズの本家であるアユートさんで国内販売することが決定され店頭販売がなされます。
(Jaben Japanはオンラインで販売)

AK120接続時.jpg
AK120との接続例

GloveAudioはDACportやHiFi M8など高性能ポータブルオーディオでも知られるCEntranceの別会社です。CEntranceはWindowsのドライバーでも知っている人が多いと思いますが、もともとファームなどのODM技術提供をしているメーカーですから、技術力は定評があります。
A1は第1世代AKシリーズに搭載されている光出力機能を活用し、組み合わせることに3.5oシングルエンドでの再生はもちろん、4ピンマイクロ端子、及び第2世代AKシリーズに搭載されている2.5o4極端子のバランス接続に対応するというDAC内蔵のポータブルアンプです。

4ピンマイクロ端子というのはRSAやパイオニアXPA700で採用されているKobiconnのことです。
特徴をリリースから転載します。

■主な特長
●第1世代AKシリーズ専用設計により「グローブ」のように包み込む美しいデザインを実現。
ブラケットの取り換えにより、AK100/AK120両方の製品を使用することができます。
●高性能DACチップESS社製「ES9018」を採用。
●動作特性が良いAB級アンプにより、高出力、低クロストーク、低歪を実現。
●第1世代AKシリーズでバランス出力が可能になる、4pin角型端子と2.5mm4極端子搭載。

スペックもリリースから転載すると、下記の通りです。
ちょっと注目していただきたいのはDACが低電圧版の2Mではない通常版であること(確認済み)、バランス駆動での性能が高いこと、日本語の解説書がついてくることです。

カラー ブラック
本体素材 アルミニウム
DAC ESS ES9018
対応製品 AK100,AK100MKII,AK120,AK120TITAN
入力 3.5mm光入力
対応サンプリグレート 44.1KHz,48KHz,88.2KHz,96KHz,176.2kHz,192kHz
対応量子化ビット数 16bit, 24bit
出力 3.5mmアンバランス, 4pin角型&2.5mm4極バランス
クロストーク アンバランス-121dB/ バランス-140dB@ 1kHz
出力 アンバランス:3.5mm/バランス : 4ピンマイクロ , 2.5mm
出力インピーダンス アンバランス:0.5Ω/バランス: 0.5Ω
出力電力 アンバランス:180mW, バランス:440mW
最大出力 アンバランス:+7.67dBV; バランス:+13.68dBV
周波数特性 20Hz 〜 20kHz
S/N比 114dB
サイズ/重量(約) 116mm(L) x 68mm (W) x 32mm(H) / 196 g

付属品 本体・microUSBケーブルx1 六角レンチ x 1 固定用ブラケットx2(AK100とAK120用)
固定用ビスx2 取扱説明書(保証書) x1

販売についてもリリースから転載すると、下記の通りです。
2014年11月28日(金)より直販サイト「アキハバラe市場(http://www.akiba-eshop.jp/ )」、「アキハバラe市場楽天市場支店(http://www.rakuten.co.jp/akiba-eshop/)」、「e☆イヤホン」、「NTT-X Store」、「オリオスペック」「フジヤエービック」(※50音順)にて順次発売を開始するということです。直販価格は64,800円(税込)です。
予約は本日から開始で、フジヤエービック、e☆イヤホン(秋葉原・大阪日本橋)では本日から試聴機が用意されているはずです。

* 試用インプレ

少し前から実機を実際に使用する機会を得ていますが、時間がなかったので記事は後で書きますが、簡単にコメントをしておきます。

写真 2014-11-19 8 14 58[1].jpg

実際に使ってみると普通のポータブルアンプみたいにケーブルで接続するのに比べて一体感が高く、コンパクトなこともあってハイレゾプレーヤーのように扱えます。電源は連動していませんが、同時に充電できる二股のmicroUSBケーブルが入ってます。また試作機に比べるとAK100が当たる面にベルベットが貼ってあり細やかな改良が感じられます。
A1のポイントとしては合体メカということに加えて、ケーブルがないという点も音質ではポイントになると思います。

音質は驚くほど高く、夏のヘッドフォン祭の試作機より完成度が上がっています。試作機ではシャープなだけでしたが、製品版では豊かなオーディオらしい音が聴けます。音質のレベルも高く、小さいわりにスケール感があってまるで据え置きのホームアンプなみにも感じられる余裕があり、全体の印象はHiFi M8なみというか、M8に似ていると感じました。

IMG_5147_filtered[1].jpg
GloveAudioとAKR03のバランス接続

特に注目してほしいのはバランス駆動での音質の高さです。回路はフルバランスであり、通常版の9018の採用もそれゆえなのかもしれません。
3.5mmシングルエンドと2.5mmバランス駆動の音の差が第二世代AKよりも大きく、2.5mmバランスでのパワフルで濃密な音再現はA1の大きな魅力です。バランス駆動らしい力強く鳴らす音再現です。
このため、従来のAK100/AK120をもっている人がパワーアップのためにA1を買うのはもちろんお勧めですが、バランスケーブルなど2.5mm資産をもつ第二世代AKユーザーも眠ってる第一世代AKを活用してA1を買う価値があるのではないかと思います。

また日本語マニュアルと日本語保証書がついてくるところは店頭での販売と合わせて多くのユーザーは安心できる点だと思います。

posted by ささき at 17:04 | TrackBack(0) | __→ AK100、AK120、AK240 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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