Music TO GO!

2007年05月01日

Millett Hybrid portable到着!

ポータブル真空管アンプ、TTVJ Millett Hybrid portableが到着しました。週末は通関できないのでやや時間がかかりました。

アンプ自体は平たく薄いという感じで、平面積はSR71とほぼ同じでわずか長い、薄さはSM4より薄いくらいです。重さはSM4とSR71の中間くらいでしょうか。

millett1.jpg

金属シャーシで仕上げは悪くありませんが、研磨がやや雑で手作り感があります。それとゴム足のほかにゴムの板状のものがついていましたが、iPodとの間に挟むものかな?と思っています。
入力端子とヘッドホン端子は前後の反対側についているのでiPodを逆につけますが、iModの場合にどちらもバッグの下に着地できないのでやや不便です。下か上がL字なら楽です。
ACアダプターは110V仕様なので注意してください。

millett2.jpg       millett3.jpg

HD25-1/HD25-13/SDv2/BDv2をいろいろ組み合わせてざっと聴いたところでHD25-1/BDv2が一番相性がいいと思いましたので以下はそれを使ってのファーストインプレです。
今回HD25-13は避けました。高インピーダンス性能はもう少しバーンインしてから検証します。

millett4.jpg

これは着いて箱から出して1-2時間の感想です。
まず箱から出した直後は音が落ち着かなく、やたらキーンとなるのでパニックに陥ります(笑)
しかし少し立つと音も落ち着いてきて、特徴的な音のカタチを見せ始めます。

ぱっと聴いた感じでも音の立体的な広がり感はかなりあります。低域は強めで少しアンコントロールながら迫力を感じます。
電源を入れた直後は思ってたほどウォームではない、また少し硬めに感じると、と思いました。しかし、少しあったまるとやはりウォームになって、音のエッジが丸く柔らかくなります。ここでもう完全に石の音ではなく球の音になります。

そしてここからが本領発揮ですが、まず高域に独特のあの艶っぽい美音が載ります、弦楽器の音は素晴らしくきれいです。ピアノも響きの余韻がとても美しく光ります。
この変化はまさしく球そのものです。このヴァイオリンの弦のうなりはどうでしょう! 真空管の高域が奏でる弦楽器になれるともう石にはもどりたくなくなります。
それとS音(サ行)の抑制は他のアンプとまるでちがいます。子音はまったくきつくなく、かつ高域の音はきれいという不思議感があります。
たしかにこれ、石ではありません(半分は石ですが)。

そして音質以外にもうひとつ真空管だという確たる証拠があります。先に書いたやたらキーンとなる点です。ボリューム位置に関係ありません。
ボディを爪で叩くとキーンと鐘を叩いたような音が鳴って数秒ほど減衰しながら続いて止みます。プラグを抜いてもキーンとなり、ボリュームを絞って最低にあわせたとき多少強めにかちっとしたらキーンとなります。

これは発振とかではなく、下記にMillettさんが書いていますが「真空管のマイクロフォニック」現象です。

http://www.head-fi.org/forums/showpost.php?p=2916883&postcount=254

このような超小型管の場合は特にシンプルなので発生しやすいということのようですね。コンっと叩くと必ずキーーンとなりますが、はげしく揺らしてもキーンとは鳴りません。


このアンプはバーンインでかなり変わります、というかいま試しに聴いているうちにも変わってます。ウォームアップして少し経つと一度落ち着きますが、それからまたバーンインで変わっている感じです。ですので音は本当にファーストインプレです。
ハイブリッドとして真空管の味と半導体の性能がうまくミックスして出てくれることを期待します。

これはXOと違って、基本的にアンプが初めてという人は手を出さない方がいいです。壊れたと思うかもしれないし、性能がよくないと思うかもしれません。一応書いておきます。
ただ一般的にオーディオを知っていて真空管らしい音が好きという人はお勧めです。最近のハイエンド真空管アンプより真空管らしい気がするし、なにしろオンリーワンです。
いずれにせよ、いろいろと未知数なのでまた手探りで進んでコメントしていきます。
posted by ささき at 23:55| Comment(8) | TrackBack(0) | __→ Millett Hybrid Portable | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私のも5/1に到着しました。26日発送ですから早いもんですね。
例の仏壇の鐘を鳴らしたようなチーンにはビックリしました。
ブログに載せようとしたのですが引っ越しのバタバタでCFアダプターが見つからず、今夜にでもアップします。
ただ今burn-in中ですが、Little Dot MTに似た印象を受けました。
Posted by Sulcata at 2007年05月02日 08:39
思ったよりだいぶ小さいので驚きです。
これから先の記事が楽しみです。
ちなみにバッグに入れて持ち歩いているときに
「真空管のマイクロフォニック」現象は
起きないんでしょうか?
そこがちょっと不安になりました。
Posted by Chris at 2007年05月02日 11:37
凄いなぁ〜。この小ささで、ちゃんとどころか立派な真空管の音がするんですね。
これからどんな音に落ち着いていくのか、記事が楽しみです。

据置きの真空管ヘッドホンアンプとしても良さそう・・・。
Posted by とり at 2007年05月02日 19:15
Sulcataさん、こんにちは。
到着おめでとうございます。引越し大変でしたね、記事も楽しみにしています。
Posted by ささき at 2007年05月02日 21:19
Sulcataさん、こんにちは。
到着おめでとうございます。引越し大変でしたね、LDMTとの記事も楽しみにしています。
Posted by ささき at 2007年05月02日 21:20
Chrisさん、こんにちは。
それはなかなか鋭いところで、本日の記事にその件を書いてますが、神経質になるほどではないと思います。
Posted by ささき at 2007年05月02日 21:21
とりさん、こんにちは。
据え置きなら山本のHA-02あたりが真空管らしくていいのではないでしょうか?
わたしも置く場所があれば買いたいところでしたが、、
Posted by ささき at 2007年05月02日 21:22
山本のHA-02良さそうですねぇ。デザインも素敵ですし。
ですが、やはりわたしも置く場所が・・・。
あ〜、でも、やっぱり魅力的ですね、HA-02。
Posted by とり at 2007年05月06日 18:59
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