Music TO GO!

2014年03月08日

ニールヤングがPono Musicを発表

ニールヤングが噂されていたPonoMusicの発表をしました。
http://www.computeraudiophile.com/f8-general-forum/neil-young-announces-launch-ponomusic-19703/

PonoMusicは単にDAPだけではなく、ハイレゾ音楽配信ストアのPonoMusic.comとそれを再生するポータブルプレーヤーのThe PonoPlayerからなります。
ユーザーはパソコン上のiTunesみたいな音源管理ツールであるPono desktop media managementというアプリケーションでPonoMusic.comからダウンロード購入してPonoPlayerに転送して聴くというエコシステムのようです。アプリケーションからは他のDAPにも同期できるようです。メジャーやインディー系の音源を用意するようですが、DRMは適用しないそうです。

ハイレゾDAPとしてのPonoPlayerはMeridianが開発に参画してたと言われてましたが実際に開発したのはなんとAyreです。(中を読むとわかりますが途中までMeridianが実際にかかわっていたと思います)
Ayreはポータブル作りそうにありませんでしたが、ハイエンドオーディオメーカーではChordに続いてAyreもポータブルに参入です。Ayreの総帥チャーリーハンセンがニールヤングに共感した旨を書いてます。
PonoPlayerのDACはESS ES9018です。おそらくは2Mでしょう。バッファはディスクリートです。またZX1なみの128GBのストレージを備えています。メモリカードも使えるようです。操作はタッチ式のLCDで、縦置きも横置きも対応しているようです。だからボディが三角形なんでしょう。上部の端子にはヘッドフォン端子とラインアウトが見えますね。またAyre得意のMP(ミニマムフェイズ)デジタルフィルター技術も採用されているようです。ハード的にはAyre的なものになるといってもよいかもしれません。価格は$399で、DAPとしてのPonoも予想以上で来ましたね。

で、、面白いのはニールヤングはこのシステムをクラウドファンディングのKickstarterで立ち上げようとしているようです。3/15から開始します。
私もKickstarterでは最近ウエアラブルデバイスのRingとかコンシューマ向けドローンのPocketDroneなんかに手を出してます。オーディオとしてはAurisonicsのRocketイヤフォンとかLH Labs(LightHarmonic)のGeek Out DACですね。
はじめこのAK240とかZX1の時代にPonoはジョブズの言葉を借りればDOA(dead on arrival - 生まれた時に死んでいる)みたいなもんではないかと思ってましたが、ニールヤングに賛同するかどうかはさておき、Ayre製のDAPってところにちょっとひかれます。ハード的にも思ってたよりハイスペックです。
またAyreもLightHarmonicのようにクラウドファンディングに参入しようとしているところも注目です。Ayre的にはそこがうまみなんでしょう。
価格は$399ですが、後発なので戦略的な価格付けできたというところでしょうか。Kickstarterではさらに安くプリオーダー価格で買えそうです。PonoMusic.comは音源だけではなくハードも購入できるようです。

なおリリースの日付が3/10ですが、CAは早期リリースの許可を得ているようです。先日Computer Audiophileの管理者のクリスさんがニールヤングに会いに行くって書いてましたがこの件だったんですね。
あとはニールヤングが言っていたといわれる新しい音楽フォーマットの件(スケーラブル・ロスレスのやつ)はどうなったかなど気になりますが、Ponoも忘れられた存在から今後の展開に注目できるレベルになったというところでしょうか。

追記3/11: Kickstarterキャンペーン開始は3/12に変更されたようです。
また現在開催中のSXSWにおいて米時間の本日ニールヤングがPonoを発表するようです。
posted by ささき at 23:31 | TrackBack(0) | __→ ハイエンドDAP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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