

アンプは300Bのプッシュプルです(20W/ch)。普通300Bはシングルで使い高能率スピーカーと組み合わせて音色を楽しむものなのでこれは珍しい形式です。A&Kスピーカーが比較的低能率の現代型ブックシェルフスピーカーなのでパワーを必要とするからですが、普通このパターンはEL34のプッシュプルにしますね。あくまで300Bを使って鳴らしたいというこだわりが見て取れます。
スピーカーは航空機グレードアルミ(ジュラルミン)のがっしりした剛性高いもので胴で鳴らすタイプではありません。


AK240をソースとしてセットアップしました。
実際鳴らしてみると豊かで滑らかな、ピュアで美しい感動的な音再現です。ポタ研ではなく、東京インターナショナルオーディオショウで鳴らしたい素晴らしい音です。
またDSD音源との相性にも注目できます。ぜひスピーカーオーディオのユーザーにも聴いて欲しい音です。

もっとも"MP3プレーヤー"メーカーのiriverがなぜこんな本格的なスピーカーとかアンプを出すんだ、という人もいるかもしれません。
それには昨日のNewyork Timesに興味深い記事があります。下記の「ホームオーディオを凌駕するポータブルプレーヤー」という記事です。もちろんAK240のことです。
http://mobile.nytimes.com/2014/02/06/technology/personaltech/review-astellkerns-ak240-hand-held-music-player.html?_r=1&referrer=
この中でA&KのOwen KwonはAK240は"showing the direction we are headed in hi-fi. (AK240は我々がHiFiへ進むことを示すものだ)”と語っています。
この言葉からAK240とこれらの製品の結びつけも感じられるでしょう。そしてAK240の持つ意味も見えてくるのではないかと思います。