

まず箱には"Native DSD"の文字が目を引きます。パッケージを開けると箱の内箱もフェルト調で高級感を感じさせます。そしてAK240の本体を手に取るとその造りの良さに感銘します。AK100/120シリーズの無骨な造形に比べるとエレガントで質感の高さを感じます。高級オーディオ機器のような斬新なデザインと航空機グレードアルミの質感は小さいながらハイエンドオーディオの風格があります。
付属ケースもイタリア製の保証書のついた本革です。箱を開けると革製品の匂いがたち、質感は個人的には以前よりも革製品らしく艶やかさを感じますね。


写真撮影など作業の前にちょっとだけ聴いてみようとイヤフォンを差し込むと、音の良さにしばし聴き込んでしまいました。
エージングもなにも、箱から出してすぐでも旧AKシリーズとはレベルが違います。この音を聴くとAKシリーズとの違いに愕然としますね。まるでポータブルアンプをつけてるかのような豊かな音再現、さらに洗練された緻密な細部表現は圧巻です。
これは生産版と同じと聞いてますが、前にプロトタイプを聞いたときより格段に良くなってますね。
メニューを開けて行くと機能と操作性の向上に気がつきます。アップデートがスマホのようにWiFi化されたこと、ストリーミング機能などが加わり、画面上部からスライドさせるメニューなどAndroidらしさも見え隠れします。Android OSはAKシリーズに操作性と新たな機能を加えたようです。コアになるベースはAndroidですがiBasso DX100のようにAndroidにしたことのマイナス面はあまり感じられません。作り込みが違いますね。


(左)AK240とバランス駆動版(試作品)FitEarパルテール
(右)AK240とUE18/Estron Musicケーブル
さらにAK240では新機能が可能性を広げます。DSDネイティブ再生、バランス駆動、さらにはPCからハイレゾ音源のワイヤレスストリーミング再生まで可能なんです。
AK240はAKシリーズのコンパクトさはそのままに、質感、音質、機能性と別レベルと言って良いほど進化した新しい世代のAstell&Kernです。
これはもう"MP3プレーヤー"なんていうカテゴリーの機器ではありません。スピーカーの世界の普通のオーディオ機器と同じもので、ただ、とても小さいだけです。もしかするとそれ以上かもしれません。なにしろDSDネイティブ再生やワイヤレスでのハイレゾストリーミング再生など、PCオーディオ機器としても最先端の機器でもあります。AK240の前にはZX1などはもはや古びて見えてきます。
AK240の発表会は今週末の2月8日、ポタ研にて開演:12:30から行います。ポタ研会場は14階ですが、AK240 の製品発表会並びに試聴ブースは6F ムーンにて行います。
このAstell&Kernの新世代機の切り開く新しい世界をぜひ聴きに来てください!