シンガポールで二回目となるヘッドフォンショウ、Jaben主催のMook Headphone Festivalに参加して来ました。
場所は同じくシンガポールの中心街にあるSuntec Cityコンベンションセンターです。Jabenのストアからも近い距離にあります。
* 旅行編
今回も羽田からたちました。シンガポールへは7時間ほどで、現地との時差は一時間です。時差ボケが少ないのが良い点です。
機内用には遮音性の高いカスタムのJH13にEstron Linum Musicケーブル(後述)でリケーブルして行きました。それといつも使っているDita AudioのAnswerですね。DAPはJH13+Estronとの相性の良さと電池持ちの長さからAK100mk2を選んでいきました。
行きはANAの最新787でした。前回の経験を踏まえてイヤフォンのエアクラフトアダプターをちゃんと持って行ったんですが、最新鋭の787ではイヤフォンプラグが普通のステレオミニでエアクラフトアダプタいりませんでした。。そこで暇なんでANAヘッドフォンのレビューなどやってみました。ANAヘッドフォンはイヤパッド無しのタイプです。AK100mk2で再生してみると、能率がかなり低く音のこもりがひどい感じ。分離感はなく音が団子になってます。JH13で787機内オーディオシステムを聞くと明瞭さはまあ悪くないけど、高能率イヤフォンだと背景ノイズがかなり乗り、音楽中でも聞こえます。だからANAヘッドフォンは能率低いんでしょうね。
また787ではUSB端子が装備されて、USBメモリをさすとメディアプレイヤーとして使えるようです。再生フォーマット不明、まあDSD再生は無理でしょうけど。ただUSBがついてるけどiPadは充電できません。iPhoneは充電できます。それと後で知ったのですが座席下にマルチ国際端子のAC電源がついているようです。
上の翼の写真は787の左翼側トイレからiPhoneで撮った写真です。787はトイレにも窓があるのでびっくり。
* シンガポール到着編
シンガポールにつくとムッとするくらいの熱気で、すぐに着てたセーターを脱いでホテルで半そでに着替えます。今回は冬開催ということで、1℃の日本から常夏の赤道の国であるシンガポールへと気温差が大きかったですね。シンガポールは年中気温はほぼ変わらず、東京の夏くらいです。夏との違いは雨季なのでスコールがあるということと、そのため湿気があることです。乾いた夏より今の方が東京の夏に近い感じです。
滞在中はほとんど会場に居たので食以外ではあまり観光してませんが、ちょっと近間のマリーナ・ベイ・サンズのSkypark(屋上庭園)にはまた行って来ました。ここに来て眼下に広がる摩天楼のビル群と、海いっぱいの船を見るとシンガポールのエネルギーがよく伝わってきます。
QX100パノラマ
景色に見とれてたらアジア人の集団がどっと来て、はじめ何語を話してるかわからなかったのでどの国の人だろうと思ってたら、「しかいつりーはこれまねたんだべな」「ぬドルかこれ」とかいう会話に聞こえたけど気のせいかも。
また夜にシンガポールの友人に浜辺のフードコートに連れて行ってもらった時にはマリーナ・ベイ・サンズでレーザーショウをやっていました。サンズはもうシンガポール最大のランドマークになりましたね。
DSC880DW
今回のカメラはQX100とケンコーのDSC880DWを持って行きました。しかし結局コンベンションセンター会場ではWiFiでiPhoneの電波を取ってたのでQX100は使えず、会場内ではほとんどiPhone5Sで撮りました。上のサンズ屋上では抜群の強さを発揮しましたが。
DSC880は14mm単焦点固定のコンパクトデジカメで防水とGoPro的な使い方ができます。しかも価格が1万以下の安さがポイントで、ちょっとユニークなカメラです。でもこんな超広角にしてはけっこう画質は良いと思います。十分実用範囲です。またネイティブ解像度は800万画素ですが、ソフトウエア補完で1600万画素にできます。ただ高感度に弱いのとDレンジが低くて白飛びが多いのがネックですね。
DSC880DW
今回は食はまずリトルインディアのカレーレストランに連れて行ってもらいました。ここはブリヤーニというドライカレーが有名でほんとにおいしかったですね。私は早く帰国したので行けませんでしたが、日本勢は打ち上げでもう一回ここに食べに行ったようです。
ここはリトルインディアのまさに中心部。 出発直前にリトルインディアで暴動があったってニュースにありましたが、その片鱗もありません。聞いたらリトルインディアって言っても端っこのようです。店の人も当時は知らなかったそう。だけど日本のニュースでは「観光客もよく行くリトルインディアで40年ぶりの暴動」って見出しになります。そういうもの。
また会場ではスタッフ用の弁当を食べさせてもらいましたが、マレー弁当(上右)とチキンライス弁当でした。チリソースはご飯に絡めて食べます。この辛いことと言ったら。。
他ではシンガポールはなんでも美味いのでフードコートに行ってみるのもよいことです。あまり見たことのないようで、かつおいしい食事が楽しめます。とはいえ、ハードルが高いこともあるのも事実。Wilsonにホテルの近くで美味い店を教えてもらって行ったんですが、行ってみるとメニューがないのでなにをどう頼んでいいやらわからず、結局食えなかったって言ったら次の朝にスタッフに同行してもらって注文してもらい、正しい食べ方も教えてもらいました。これはシンガポールでは一般的なカヤトーストですが、カヤという日本でのピーナッツクリームに近いもので、こちらではココナッツを使っているようです。
シンガポールではフードコートでも食べたらトレイは自分で下げずにそのままにしておきます。これは慣れないとどうしても自分で片付けたくなってしまいますが、トレイを片付ける係りの人がかならずいます。
上右は有名なラッフルズホテルです。クリスマスの飾りつけが随所できれいでした。
シンガポールの中心部はさほど広くないところに見所が詰まっていますし治安もよいので、歩きでできるだけカバーして少し距離があるとMRTという地下鉄を使うと言うのが良いと思います。MRTの切符は日本のSUICA/PASMOより薄い紙のようなものですが、継ぎ足しチャージができてSUICAのように使えます。
宿では今回はUSB端子はありませんでしたが、ホテルのコンセントは特にBF/B3アダプターがなくても日本のプラグがそのまま使えることに気が付きました。国際対応になっているようですね。ただし電圧は220VなのでACアダプターは国際対応が必用です。
ちなみに為替は1SGD=82円くらいです。だいたい8掛けをしてください。ユニクロではシンガポールでも冬は冬服売っているのが不思議なことです。海外旅行用でしょうか。
*ショウ準備編
ついてまずお散歩がてらJabenの店に行って来ました。シンガポールは街中がみな公園のようでほんとにその辺を散歩しているだけで楽しめます。シンガポールでは治安もよいので、まずホテル周辺のお散歩をお勧めします。
アデルフィビルのJabenストアでは二階を改装してると思いましたが、まだのようです。
Jabenストアではこのように壁面いっぱいにヘッドフォンが陳列されています。Jabenではこういうお得パックのバンドル製品を得意としてます。
ポータブルアンプはこんな感じでショウケースに入ってます。アンプもイヤフォンもケースで試聴用が詰まってます。
Jabenの店はアデルフィというオーディオ店が集まるところと前に書きましたが、その隣のビルもいわゆるマニア系・ガジェット系の店が集まってます。
上のようにシンガポールのアキバか中野という感じで日本と同じようなポスターが貼ってあります。一方でゲームショップの風体はもろアメリカ風です。こうしていろんな国の傾向が混じってるのがシンガポールらしいところですね。
上は日本ではまず見ないサムスンのカメラショップです。 日本ってレンズを外に向けて展示するけど、ここでは液晶側が外に向いてるのが面白いと思いました(他を見てないのでこれが標準かはわかりませんが)。
こちらはSuntecコンベンションセンターのヘッドフォンショウ会場です。
今回の設営は前回のように部屋の中にブースのスタンドを建造してしまうと言うのではなく、簡易的にテーブルを置いてます。しかし、となりとはカーテンで間仕切りをして、テーブルにもクロスを付けています。
電源は床からとります。これは我々がもらったプレスパスです。
MookヘッドフォンショウでJabenが販売する機材を格納しておく倉庫もあります。ショウルーム内にプレハブで建ててます。今回は売り上げも好調だったようです。また、スタッフの休憩室もきちんと作られていて、中には冷蔵庫まで準備されています。スタッフが朝買い出しに出て、新鮮なリンゴとバナナ、コーラなどを常備していました。
またお昼にはさきに書いたようにスタッフ弁当が出てきます。私も遠慮と言う言葉は日本においてきたのでさっそくありつきました。
*Shureロンチイベント
今回はヘッドフォン祭にならってか初日にロンチイベントを行いました。それはShureのSRH1540の東南アジアロンチです。
しかし。。食事も用意されてます。 まず10:15分からビュッフェ(日本で言うバイキング)形式コーヒー付きの朝食があって、それからイベントが10:30から始まる予定です。実際はもっとゆっくり行われました。しかし食べたあとにイベントってゆとりありますね。
Shure SRH1540ロンチイベント会場はMookフェスティバルのすぐ隣の会議室で、かなり立派にセットアップされていました。
ショウも私は写真撮るのでいつものプレスイベントのように一番前の席にデーンと座ったけど、他の人は後ろみたいなちょっと遠慮がちの雰囲気もありました。
プレゼンテーターはShure香港のAndy Chan氏が行いました。私は日本でマイケルジョーンズ(MJ)のプレゼンしたロンチイベントに出席したのですが、発表の内容自体は同じでした。ただやはりMJの方がやたらアルカンターラにこだわってましたが、やはり開発に直接タッチしたからでしょうね。ショウの写真はLinkedInつながりのMJにも即時送ってあげましたが、少ない準備でこれだけのイベントをするとは大したものだと言っておりましたね。
フォトセッションにもちゃっかり出ましたが、モデルさんへの群がりってあまりこっちは無いようです。しばらくさみしそうにたたずんでいました。
Shure1540の試聴環境はAK120が使われてました。試聴タイムでは手前の人は聴きながらノリノリになってました。
*ショウレポート
さて、いよいよショウの開始です。すると日本だと会場時にどっと人が集まりますが、こちらでは11時の開会時間になっても人があまりいません。日本人的にはちょっと不安になるんですが、シンガポールでは(これに限らず)昼過ぎを境に人は確実にゆっくりと増えていきます。メーカーでも11時に来ていない人もいました。とはいえ昼ころにはもう盛況になってきます。
アンプの試聴はさきのJH13/EstronとDita AudioのAnswerを使い、イヤフォン・ヘッドフォンの試聴はAK100mk2を使いました。
今回のハイライトはやはりJH Audioと須山さんFitEarでした。
こちらはジェリーハービーのJH Audioのブースです。ロクサーヌのバナーです。JHAではスペシャルテーブルクロスもあり、これはジェリーが送ってきたものだそうです。
JHAはなんといっても、ロクサーヌ。ロクサーヌはこの月曜から生産版を出荷開始したようです。私も自分のカスタム版が届いたらレビュー予定です。
こちらはロクサーヌのユニバーサル版です。前にプロトを見た時より仕上げがきれいになった気がしますね。
こちらはカスタム版のロクサーヌです。こちらもカーボン仕上げがより鮮明にわかるようになったような気がします。ちなみにジェリーに直接聞いたところではカーボンシェルを採用した理由は音質的な問題ではなく見た目と言うことです。他でもカスタムが増えてきたので独自性を出したかったそうです。
須山さんFitEarのブースで、主役がいないけどすっかり始まっちゃってすでに人気です。今回は須山さんは長いアジアロードの途中ということもあってか体調をくずされていて、出番は少なめではありました。代わって頑張ったのは須山さんが優秀と語るインドネシアJabenのディーマス君です。 しっかりした客対応でしたね。
とはいえ、人気の須山さんで、登場するとブースに行く前にさっそくつかまって記念撮影やサインです。
今回はFitEarxJabenの特製Tシャツ着用でした。あと気がついたんですが、須山さんを写真で撮ってる人もけっこう多かったと思います。
今回のFitEarは隠し玉を持っていました。これはパルテールをベースにした新しいユニバーサルイヤフォンでmelomane - メロマンといいます。FitEarメロマンはシンガポールで初披露です。価格はSGD1498です。melomaneとはフランス語で音楽狂という意味だとか。改良点はオヤイデケーブルでリケーブルしたことで低域抑えめで精細感も上がってるようです。ハウジングは白黒の「パンダ」です。
須山さんはジェリーと二人で談笑中。 東西の二大メーカーが交流を持ってくれてなにが生まれるのか、いちユーザーとして興味津々です。
それともうひとつのMookショウでの目玉は上のほそーいイヤフォンケーブルです。これはEstronというデンマークのケーブルで、Jabenが日本での販売権を持っています。おそらく日本でも入手できるようになると思います。
これが冒頭で書いた飛行機の中で使っていたケーブルです。評価用にひとつ使っているのですが、けっこう気に入っていて今回はWhiplashではなくこちらをJH13に使いました。
あとで別に記事を書きますが、まず細くて軽いというユニークさと、音もかなり良いです。それに価格もSGD128と安く、最近では注目のケーブルです。タイプは2ピンのカスタム用とMMCXがあります。
他にVはヴォーカリスト、Bはベーシスト、Mは一般音楽用というタイプ分けがあります。
MMCXはShureイベントでもらったSE215SEで使ってみましたが、明らかに音質は向上しますね。
上は日本から初参加のWagnusさんです。FitEarケーブルも好評だったようですが、目玉は真空管ポータブルアンプのプロトタイプです。後段がまだないので別のアンプとつないで試聴します。特徴はレイセオン5755という12AX7相当のミニ管(MT管)を使ってます。普通こういうのはサブミニ管なんでクラス上ですね。下は真空管アンプの中身です。レイセオン銘が見えます。
音もなかなか良く、真空管の特徴もよく出ていて滑らかでかつ明瞭感もありました。完成品はかなり良いんじゃないでしょうか。
Wagnusさんの帰国後の記事を見ると、ショウにはけっこう満足していたようです。
上は常連になりつつある増田さん、マス工房の新型バランスアンプmodel343はAbyssを十分ならしていました。またソースがiPod touchからでもすごく良い音でした。新型のポータブル機の方もよかったですね。
上はRudiの新型ヘッドフォンクロマMD2です。MD1より音は同傾向ですがより進化して広がり感や明瞭さが増してます。Rudiでは他のアンプも相変わらず音楽的で良い音を鳴らしていました。各ブース共通ですが、ソースのAK100/120使用率は高かったですね。
上はAnalog Squared Paperのバナーとブースで05と06を展示してます。日本からメーカースタッフが来ていない場合にはJabenスタッフが代わりに説明をしてくれています。
やはりこういうバナーがあった方がブースがわかりやすいですね。 Tu06に聴き込む人。Tu06を聴いてた人はまだまだじっくりと今度はTu05聴いてました。
音茶楽さんブースでは最新作のドングリも展示されてます。みな音茶楽ドングリに興味津々。
上はシンガポールがふるさと、Dita Audioのブースです。彼らは現地ではSTAXのディーラーもやっているので合同ブースです。ただ後でも触れますが彼らはまだ地元ではAnswerを正式ロンチをしていません。
Dita AnswerのソースはMac miniとResonessenceのInvictaです。これだけ音質には自信があるとともに、Ditaの人たちはシンガポールのResonessenceディーラーでもあります。Herusも当然用意していました。
また彼らはSTAXのディーラーでもあるので、STAXのデモもしています。上はSTAX SR009を007tIIからCary Audio SLI-80+Woo Audio Speaker Amplifierにつなぎかえるデモで、音質がさらに向上します。というか別物になりますね。 このWoo Audio(USD600)のコンバーターはアンプのスピーカー出力を入力にして、STAX用出力とスピーカー出力を切り替えられます。
Abyssのブースでは改良型の音松アンプを組み合わせていました。これは電源強化されてAbyssでも鳴らせるように改良されています。またHiFi M8 LXとAbyssを組み合わせてみましたが、超低能率のAbyssで音量が取れるのにまず驚きます。
上はもう日本でもおなじみのAK100/120のブースです。 A&KブースではAK120 Titanも展示していました。しかもAK120 Titanにロクサーヌユニバーサルをつけてデモという、なんて豪華な組み合わせでしょうか。
また驚きは聞いたことがなかった、上のAKシリーズ用のリファレンスイヤフォンのAKR02です。これはファイナルオーディオのFI-BASSをAK100/120用にチューニングしてケーブルを変えたモデルだそうです。価格もBASSと同じくらいでSGD1399です。 こちらはAKR02の英文解説。BAM機構採用が書いてあります。
音はかなりいいですね。AK100mk2で聞きましたけど、ベースのインパクトも良いし、全体にクリアで明瞭感も高く躍動感もあります。
TEACからは日本からスタッフが参加しています。TEACではヘッドフォン祭に間に合わなかったUD501のシースルーモデルも展示しています。これは真面目に作ってるのをぜひ見て欲しいからだそうです。
これも海外ではよく知られているブランドですが、naimではHeadlineというヘッドフォンアンプと本体よりでかいパワーサプライユニットを展示していました。正規の組み合わせと言うよりはショウ用のネタ的です。聞いてみるとさすが電源強力っていう感じでベースががっつり出てました。
また個人的に面白かったのが、これも海外ではよく聞いていたけど初めて見たMeridianのExplorer(銀の方)です。Dragonflyに続いた小型のヘッドフォンアンプ付USB DACで、音はまずまずってところ。Herusの方がやはり良いですね。Meridian ExplorerはSGD399。もうひとつ初見なのはMeridianのDirector(黒いほう)です。ExplorerのDAC専用版で入力にTOSがついてます。
マニアック系では上はTriad L3の改造版です。ウッドケースに入って、バッテリーを2x9Vから14.8Vの大容量タイプに変えて6倍の時間持つそう。L3持っていないので比較はできませんが、音的には同じような感じだと思います。上右はLisaのHomeエディションです。アンプセクションは同じようですが、電源が変更されています。
これはPSB/NADのブースです。これらは日本でももっと知られていいかもしれません。うちのレビューはこちらです。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/378169702.html
上右はNAD HP50ヘッドフォンです。音はわりと明瞭感が高くベースのインパクトもきっちりあります。ポータブル向きに良いと思いますね。Focal Spiritの対抗馬でしょうか。
上はSupertoothってブランドのBluetoothヘッドフォンはSGD239という割には音は良かったですね。国内ではミックスウェーブさんが代理店のようなので、そのうち見られるかもしれません。
上はいま発表したShureももちろん人気でした。
また、上はドイツのカスタムイヤフォン、Vision EarsのStage4ユニバーサル版です。これは透明感や楽器の鳴り方、音の広がりが良くけっこう気に入りました。気にいったのでEstronでリケーブルしてみようと思ったけど、プラグが硬くてやめました。Vision Earsは今回のショウでも印象に残ったものの一つです。
Fostexのブース。日本のスタッフも来てくれるといいなあって言ってました。 彼とRPライバルのMrSpeakerなんかを見に行ったりしました。
上のWestoneではW40が出ていました。 W40もなかなか良かったですね。こちらの女性はつい数日前に日本に行ってきたばかりだそうで、日本は面白かった!と言ってました。
xDuooのでかいヘッドフォンアンプも初めて見ました。ただそれ以外の新製品はなさそうです。
上はT3マガジンっていうシンガポールのガジェット系雑誌のスタッフさん。Mookショウの記事も乗ってます。サンプル誌をもらいましたが、iPhoneから腕時計、オーディオまで載っていて結構おもしろかったですね。
こちらはJaben特価品販売コーナー。 日替わりの特価品に見入る人々。今回は物販も盛況のようです。平日からみなけっこう買ってました。
Wilsonは日本に来ると「日本はものを置きっぱなしでもなくならないのですごい」とよく言うのですが、シンガポールでも同じに思えます。わりとみな日本のように安心してモノを置きっぱなしにしていますし、来場者も人の良さそうな人ばかりで、なにか盗難がありそうな雰囲気にも思えません。(そもそもシンガポールの方が日本より一人当たりGDPが高い豊かな国です)
ソースはCDプレーヤーというよりポータブルソースが多く、AK100/120が目立ちました。二段重ねの人もけっこういましたし、女性もポツポツとおりました。
こちらはアジアのヘッドフォン業界仲間みなさん。一番左はHeadFiでも有名なCliOSです。ZX1をPriceJapanという代行サイトで買ってさっそく持って来てる人もいます。
ヘッドフォン祭と同じ光景もみれますね。 私もさっそく撮られてしまいました。
https://www.facebook.com/MookHeadphoneFestival/posts/756063661089154:0 …
上右はインドネシアの人が改造したSPDIF出力専用のAK100。 インドネシアもマニア層はけっこうあるようです。もう閉会時間だけどまだまだ熱心に人が居るのもヘッドフォン祭と同じですね。
初日の平日でもう前回の3日間ほどの人がやってきたそうです。全体3日間では4000人の人が来たそうです。
はじめはマニア系が多くて、メジャーメーカーよりはJHAとFitEarなどマニアックなところに集まったようですが、後の方ではけっこういろいろな層がやってきました。
二段もちのマニアックな人もいるけれども、普通のお父さんが来てメジャーメーカーの普及品ヘッドフォンを買って行ったりもします。
Moonヘッドフォン祭の他の方の日本語レポートにはJaben JapanのFacebookポスト、Wagnusさんのブログなどがありますのでこちらもどうぞご覧ください。
https://ja-jp.facebook.com/JabenJapan
http://wagnus.exblog.jp/21460112/
日本企業でぜひ参加してみたいと言うところは、上記Jaben Japanの大島さんに連絡願います。
*まとめ
今回のショウではFitEarメロマンとかWagnus真空管アンプ、EstronケーブルやA&KのAKR02とか知らなかったものや新製品がけっこう出てましたね。Meridian Explorerみたいにアメリカでは前から話題でも、日本では見てないというのもありますし、Vision Earsなど試聴できないものが聞いてみられたりもします。秋のヘッドフォン祭になかったのも多数ありましたし、ショウとしても面白かったと思います。
Mookヘッドフォンフェスティバルはフジヤさんのヘッドフォン祭をお手本にはしてますが、運営や会場設営など独自性も出てきています。
また、前回よりも確実に集客を増やしてる点もよいですね。若い人が中心ではあるけれども、わりと年配の人も来てます。家族連れや女性の一人客も見受けられました。
日本のヘッドフォン祭との大きな違いは国際性です。シンガポールでのMookショウは定期的にいわばホームグランドとして行い、他の国も行なって行くようです。
その第一弾として12/8に開催された中国の南京ショウも成功だったようです。はじめてというのに1400人ほど一日で来たそうです。出展社としては中国というとマニアック小規模メーカーが多いように思えますが、そうしたものはxDuooとiBassoくらいで、ソニーやオーディオテクニカなどメジャーが多かったようです。
次はインドネシアのジャカルタで来年開催されます。インドネシアも多様で複雑な市場で日本企業の進出も著しいところですね。上にも書いたようにハイエンドでマニアックな人も多いしエントリーもミッドも育ってきているようです。またJabenとしては支店数が一番多い国です。インドネシアのスタッフも来てましたが、優秀なようですね。
ポータブルやヘッドフォンオーディオはアメリカが先行して始まり、日本でも成熟し、アジアでまた成長しようとしています。
Dita Audioの人ともまた話してきたんですが、日本は世界をリードするような特別な市場と考えて、地元シンガポールでの正式ロンチはみおくっても当面は日本に集中したいと言ってました。他でもシンガポールの人と話してもSONYだけではなく、ナカミチやアカイなどの賞賛がポンポンと出てきて、そうした時代を経た日本でのオーディオ事情は成熟してると考えられているようでもあります。
ただ日本は皮肉なことに世界から引きこもる面があり、日本から見るとアジアって見えにくいのですが、国際都市シンガポールからは良く見えます。
冒頭のマリーナ・ベイ・サンズのSkyparkから見た景色のようにエネルギーに溢れた発展がポータブル・ヘッドフォン世界にもたらされるとしたら、日本とシンガポール、そして他の国のそれぞれの強みを寄せ合って生まれるものかもしれません。
Music TO GO!
2013年12月20日
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