本日富士山ふもとの鳴沢の紅葉台牧場で乗馬の場外騎乗を楽しんできました。
場外騎乗は普段は馬場で練習している乗馬を外に出て騎乗するものです。いつもは清里でやっていましたが、今回は所を変えて富士山ふもとの鳴沢にやってきました。ここは木曽馬という日本古来の馬を育てているので知られるところです。
普通乗馬クラブではサラブレッドに乗っているのですが、木曽馬は一回り小柄で、神経質なサラブレッドに比べるとおとなしいのも特徴です。日本では江戸時代までは日本古来種が主でしたが、明治に富国強兵をするさいにアラブ種のサラブレッドに国策で変えたおかげでいまはかなり少なくなっています。
馬場をひとまわりすると牧場の外に出ていきます。
外では道路も通ります。馬は軽車両の道交法に準じます。今日は快晴の富士山も騎乗しながら楽しめ、紅葉も楽しめるなど素晴らしい日でした。ルートは富士の樹海の縁を添うように行きました。
私が騎乗した馬はちょっと油断すると道のわきの草を食べる賢いやつでなかなか気が抜けません。馬は騎乗しながら調教するようなものなので、自由にさせてはいけません。のぼりは強いけどくだりは慎重とか、個性も馬によって違うのでそれに合わせて一定のペースで隊列を維持しなければなりません。
カメラはQX100をノーファインダーで撮っています。28mmなのでいつも使っているGoProよりは広く撮れませんが手振れ補正も含めて素晴らしい画質で撮ってくれます。紅葉もきれいに撮れますね。
また、清里でも乗馬以外にいろいろと楽しみましたが、富士山でもなにか見つけようと以前は風穴に行ったんですが、鳴沢ではいくところも限られるので今回は河口湖周辺を見てきました。
清里でもオルゴール博物館に良く行きますが、河口湖のオルゴール博物館にも行ってきました。規模はこちらの方がずっとでかいですね。下は世界でも有数の規模の大型なオルゴールです。
ここにも自動ピアノ(リプロデューシング・ピアノ)がありました。清里のユダヤの自動ピアノで興味持ってたんで、興味津々に見てたら学芸員さんが解説してくれて一曲演奏してくれました。リストの曲を当時(1926)の有名ピアニストが演奏録音したものです。 こちらはベヒシュタイン・グリーン・ウエルテという自動ピアノです。これはベヒシュタインという会社製のピアノをウエルテ社が自動ピアノにしたもので、グリーンとは88腱全て使えるという意味だそうです。ウエルテ社は下のタイタニック用のオルゴールも製作しています。
面白かったのは自動ピアノってモーターと真空ポンプで駆動させるんですが、完全に整備するとリアルな演奏にならないんでわざと空気を少し抜けるようにするんだそうです。こういうのがアナログの妙味です。
記録はやはりピアノ単体では全て記録出来ないので、もう一人の音楽家が他に演奏を聴いていて、強弱などはその記録を使って演奏記録と合わせてロール紙を作るそう。学芸員の方が自動ピアノ用に録音というか記録されたロールのカタログを見せてくれたんですが、ドビュッシーみたいに時代的に適合する作曲家は自分で弾いて記録ロールを残しているし、マックスレーガーのように有名ピアニストもカタログにあります。年代的にはだいたい1900年前後ですが、自動ピアノより数年前にさきに記録ピアノを作ってあらかじめたくさんのコンテンツを用意してからこの再生用のリプロデューシング・ピアノを販売制作したようです。このへんも今のダウンロード音楽ビジネスまで共通しますね。
オルゴールや自動演奏機械って自動で音楽再生するって意味ではiPodまでつながる流れだと思うので興味深く思います。オーディオ機器が無い時代に個人でどう音楽を楽しんだか、というのは面白いテーマかなと思います。自動ピアノやオルゴールも答えではありますが、あとは自分で弾いてたというのもあると思います。オーケストラ曲をピアノ独奏版やギター独奏版に編曲するというのは一つにはそういう理由があるようですしね。
この当時の自動ピアノってとても深い世界だと思うんですがあまり知られてはいません。学芸員さんもこの世界は音大でもっと研究されるべきだけど為されていない、と言ってましたが、こうした分野を広くカバーして歴史の一側面として俯瞰するのも面白いかもしれません。
この下の右側はタイタニック号に積まれる予定だったオルガンで、フィルハーモニック・オーケストリオンというそうです。あの処女航海ではこれが製作遅延で積まれなかったので、あの映画に出てきた弦楽カルテット(実際は8人だそう)が代わりに乗船したということです。もしこれが積み込まれていたら映画も異なったものになって、沈みつつも演奏するオルゴールということになっていたことでしょう。
タイタニックではすでに電化していたそうで電動です。このオルゴール(というか自動演奏機械)の演奏力はおよそ80人のオーケストラに匹敵するそう。なぜタイタニックに大型オルゴールを積もうとしたかと言うと、音楽家をたくさん載せるとコストが高いからだそうで、当時最新だった電気駆動の自動機械で人減らしによるコストカットをしようとしたようです。これも今につながる流れですね。
オルゴール博物館はいろいろなイベントも行われています。こちらはパフォーマーのジャグリングイベントです。細かく見ていると半日はゆうに楽しめそうです。
最後はやはり温泉。ここ鳴沢の温泉ゆらりからは富士山をまじかに見ながらお湯に浸かれます。
さて、今年も場外騎乗の予定はすべて終わり。鳴沢も清里もそろそろ雪に包まれる準備が始まることでしょう。また来年の春もいまから楽しみなことです。

