こちらのリンクから購入できます。無料です(ただしDSD/FLAC再生に関してはアプリ内課金で1000円が必要になります。)。
https://itunes.apple.com/jp/app/onkyo-hf-player/id704139896?mt=8
特徴は大きく二つあって、一つ目は強力なイコライザーと、二つ目は外部DACへのアップサンプリング可能なデジタル出力とDSDネイティブ再生対応です。(画像はiPadで評価版のものです)
まずイコライザーですが、イコライザーと言うと音を悪くするとか、音を変えてしまうと言うイメージがありますが、このアプリでのイコライザーは味付けをするDSPではなく、HiFiにするためのイコライザーととらえたほうがよいと思います。音質を落とさないという意味では64bit処理で16000タップと言う細かさで演算しています。この細かさで演算するイコライザーをハードで作るのはむずかしいそうで、これはソフトウエアならではの強みだそうです。非常に細かいステップまで変更できるので、アプリではズーム機能で調整することも出きます。
またオンキヨーのヘッドフォン・イヤフォンに特化したプリセットの設定も用意されています。ヘッドフォン・イヤフォンではなかなか理想の周波数特性をハード的に得るのは大変ですが、あらかじめソフトウエア的に補正することで理想に近づけられます。加えてギブソン系のミュージシャンに依頼して、独自の彼らお勧め(俺の歌はこれで聴け、みたいな)設定のイコライザープリセットもはいっています。これも面白い試みですね。将来的にはユーザーが作ったものもシェアしてSNS的な広がりも可能かもしれません。
HF Playerでは外部デジタル出力も充実していて、外部DACに対してはソフトウエア的に384kHzまでアップサンプリングでの出力もできます。iOSではMacOS同様にUSB Audio Class2ドライバーを採用しているようなので、384kHzまでDACが対応していればカメラコネクションキット経由で出力が可能であると思います。(192kHzまでは以前測定して確かめましたが、384kHzも可能なようです)
ちなみに普通アップサンプリングは計算のきりが良いように(誤差が出ないように)、整数倍で2倍4倍としますが、ここで48kモードと言うのは44kHzの曲であっても48の整数倍にするということです。これは48kHz系列のみ対応のDACに有効とのことです。(88kHzが対応しないとか)
またカメラコネクションキットを使用してデジタルアウトをする際にDSDネイティブ出力も可能です。DFFとDSFの両方に対応しています。おそらくスマートフォンアプリで外部デジタル出力でDSDネイティブ再生が可能なのは世界初だと思います。DoPを使用しています。
なんとiOS7であればiPhoneでも可能です。ただしiPhoneでは不安定要素があるようです、iPadでは問題ありません。DAC側では標準ドライバーサポートとセルフパワーUSBハブが必要になると思います。
実際にSchiit Lokiで試してみましたが、問題なくDSDでロックしました。FLACではLokiは反応しませんのでDSD対応が確認できます。プツっていうDoP問題は特にないようです(これはデバイスに依存しますので念のため)。下の写真を見ると右側のDSDロックLEDがDSFのときだけ転倒しているのがわかると思います。


今後の展開もハードが得意なオンキヨーさんに期待できると思います。ぜひこのアプリを使用してみてください。ヘッドフォン祭ではオンキヨーさんブースへぜひどうぞ。