コストパフォーマンスに優れたオーディオ製品で知られるアメリカのSchiit AudioがDSD製品を出すという噂が流れていましたが、いよいよ登場します。
それはなんとDSD「専用」DACでしかも低価格($149)のLokiです。Schiitは北欧神話にちなんだ名をつけますが、ロキは北欧神話でも主役クラスですからその自信のほどがわかります。(同時にロキはトリックスターでもあります)
ホームページはこちらです。
http://schiit.com/products/loki
Schiit LokiはUSB DACですが、DSD専用機ですからPCMは再生できません。DSDに特化した設計を行ってるわけです。もともとPCMとDSDは別の異なる方式ですから、専用設計の方がより生きるとは言えますね。
ただしLokiの対応はDSD64のみです。
またLokiではアナログ入力もついていて、前面のボタンを押すことでLokiのアナログ出力がパススルーとなります。つまり他のPCM用のUSB DACの出力をLokiのアナログ入力に入れればLokiを使って出力の切り替えができるというわけです。
DSD入力方式はDoPでSchiit独自の32bitプロセッサでDoPをデコードするということ。ここもポイントの一つだそうです。DSD自体のデコードはAKM4396をDSD専用モードで使うということです。出力段とフィルタリングをDSD専用に設計したとのこと。
Schiitでは専用設計にすることで、$149のDACでもより高価なPCM/DSD DACより音が良いと言っています。DSDはデコードが簡素化できる方式ですから、あながち嘘とも言えません。またそれを利用してあえて低価格でDSD専用DACを実現したとも言えますね。
大方の人はいまやUSB DACを持ってるでしょうから、高いDSD対応DACに買い換えるよりも、低価格DSD専用DACというジャンルはいけるかもしれません。
SchiitもDSD専用DACというよりはDSD Companion DACと称しています。通常のDACに安くDSD DACを追加できるという考えですね。
DSD専用DACはおそらく前に書いたLAMPIZATORに続いて二台目でしょうか。DSDイベントでも言いましたが、このDSDに特化した専用DACの動きにも注目ですね。
Music TO GO!
2013年09月09日
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