日本時間の昨晩にLGの新フラッグシップスマートフォンのG2が発表されました。2.26Gというプロセッサー性能や光学手ブレ補正カメラ、3000mAh大容量バッテリー、多目的コントローラのRear Keyなどハイスペック満載スマートフォンです。
しかしオーディオ的に驚いたのは「スマートフォンとし初の192KHz/24bit対応」を表明してるところです。
下記イギリスWhat's HiFiの参考リンクです。
http://www.whathifi.com/news/lg-g2-phone-to-launch-premium-g-series
「スマートフォンとして初の192KHz/24bit対応」というには二つの意味が考えられます。
外部DACへの出力と、内蔵DACのハイレゾ対応(及びAudio Flingerの改良)です。
まずはじめの外部DAC出力の方はG2がAndroid 4.2であり、後の記事でも触れられてますが、これは先日書いたGoogleのOSでのクラスドライバー対応ではなくLGの独自改良となると思います。
そういう点ではGalaxy S3あたりと同じと考えて良いと思います。ただこっちだとスマフォ初とはいえなさそうです。
今回の192/24対応という意味は内蔵音源の方のようです。これは画期的です。つまり192/24音源を内蔵して、内部のDACで192/24デコードしてヘッドフォン端子から聴けるということです。AK100などと同じということですね。
http://m.androidauthority.com/lg-g2-sound-24-bit192khz-hi-fi-playback-vienna-boys-choir-ringtones-audio-zoom-253914/
下記リンクでは対応フォーマットがWAVに加えてFLACも対応しているのがわかります。
http://cdn.head-fi.org/4/47/4766159e_LGG2-9955.jpeg
これまでiPodなどでハイレゾ音源が再生できるという人もいましたがそれらは実際は音声システムで最終的に48/16に丸められています。
下記のハンズオンレビューによるとヘッドフォン端子の音質はかなり良いということからも推測できます。オーディオ周りは凝ってるようです。(ただモノスピーカーはいまいちとのこと)
http://m.techradar.com/reviews/phones/mobile-phones/lg-g2-1171025/review?src=rss&attr=all
下記ハンズオンではiPhoneより音はいいとコメントされて、192/24再生が明記されてます。
http://m.digitaltrends.com/cell-phone-reviews/lg-g2-review/
つまり192/24対応っていうのは外部DACに出すというのではなく、DX100みたいに音声システム(Audio Flinger)にも手をいれて中のDACも192/24対応ということでしょう。単体DACチップか統合チップかはわかりませんが。いずれにせよDX100はスマフォとは言えないので、こっちなら世界初です。
スマートフォンだけでハイレゾ再生できると、今のハイレゾDAP群との第二極ができますね。スマフォの場合は再生ソフトを変えられる強みがあります。その音質をNeutron playerで試して見たいところです。ただし今回の場合はGoogleによるOSレベル対応ではなく、LGカスタムなのでDX100のようにハイレゾ再生に関しては専用アプリのみ対応の可能性もあります。
追記:
LGのG2で使われてるDACというか統合チップ(SOC)はWolfsonの最新のWM5110のよう。低消費電力でSN110dBというもの。WM5110の詳細は下記。
http://www.wolfsonmicro.com/ja/media_centre/item/Introducing_the_industrys_first_quad_core_HD_Audio_Processor_SoC/WM5110は下記のように登場からスマートフォンのハイレゾ化に期待されてましたが早速その姿が現れたということでしょう。
http://www.whathifi.com/news/wolfson-plans-hi-res-audio-for-smartphones
Music TO GO!
2013年08月08日
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