以前紹介したグールドの55年録音を自動ピアノで再録音したCD(SACD)が本日発売されました。池袋HMVでその記念イベントがありましたので聴いてきました。
場所は池袋のHMVのクラシックコーナーで、ソニークラシカルの製作担当の杉田元一氏の解説と実際に5CHのシステム(SONY製のオーディオ)を使っての試聴会です。
もとの55年録音はモノラル録音としてはなかなか優秀な録音ということです。そしてそのモノラルのほかに1968年に製作された疑似ステレオのリマスターがあります。これは当時流行ったそうですが、位相成分を調整して響きを広げるようなことをしているとのこと。
試聴会ではまず55年のモノラルを聴いてから、68年の疑似ステレオ盤を聴きました。
55年はモノラルそのもので一点から聞こえる感じで立体感がありませんが、68年ではやや横方向に広がります。
それとハミングが55年より良く聞こえる気がします。初期のエンジニアはハミングを消すように努力していたということですが、この時期になるとグールドの名声も確立してきたのでそうしたことはしなくてよくなったのでしょうね。
次に今回の新録音ですが、SACDで2ch、5ch、バイノーラルと同じパートを聴きました。
2chではまず68年擬似ステレオ版をクリアにしてテープのヒスノイズを取ったように聞こえます。
5chだとホールの大きさが分かるように広さが感じられます。たしかに一番のメインは5chということになるかもしれません。
バイノーラルはスピーカーだと音場がちょっと変わって聴こえますが、やはりバイノーラルのメインはヘッドホンリスニングということになるでしょう。
ちなみにグールドの次はアルフレッド・コルトかアート・テイタムになるということです(もうあるらしい)。
ちなみに上記の疑似ステレオ盤も4/4に出すそうです。アメリカのマスターを持ってる会社からは変に思われたそうですが、日本はそれだけグールド人気が有るということですね。
今年はグールドの生誕75周年、没後25周年ということでソニークラシカルがいろいろと記念盤をだしていくようです。
Music TO GO!
2007年03月21日
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ためごろうさんとハルさんとで、いつものところで中華をつついてました...。
グールドはまともに聴いていないので、良い機会と思っていたのに。CDは、給料が出たら買おう。(^^;
いいですね、例の中華。安くておいしくて満足度が高いですよね。
グールドはSACDだといいけど、CD専用機で聴くといまひとつかも。