SONY RX1を入手しました。
最近デジタルカメラではコンパクトなパッケージに大型センサーと高性能の固定単焦点レンズを付けたものが流行りを見せつつあります。これはフィルム時代はCONTAX T2やミノルタTC1など「高級コンパクト」として一定のジャンルがあったのですが、デジタルではシグマのDPシリーズが嚆矢となります。最近ではシグマがMerrill世代にそれを進化させ、ニコンのCoolpix AやリコーGRなどこのクラスがまた脚光を浴びてきていて、ペンタックスブランドでも用意されているという噂もあります。そしてこうしたジャンルにフルサイズというパッケージを持ち込んだのがこのSONY RX1です。
SONY RX1はフルサイズ2400万画素のセンサーにカールツァイスブランドでF2という大口径の35mm単焦点レンズ(Sonnar T* 35/2)を固定して搭載した「コンパクトカメラ」です。昨年のフォトキナ発表で昨年暮れころに発売されています。
一眼レフカメラの場合には交換レンズをそろえる都合上マウントに束縛されますが、こうしたレンズ固定式の高級コンパクトはそうした縛りがないので、趣味性の高さと共に増殖しやすいという恐ろしい特徴を持っております。
以下RX1自身の写真以外はすべてSONY RX1で撮ったものです。(RX1の写真はiPhone5)
* 言い訳的なここまでの思考過程のこと
2012年暮れ : 発表された時はフルサイズのカメラをこのサイズで作るというのはソニーがカメラメーカーとしても成熟し、家電メーカーの実装能力をもフルに発揮した総合力のあるソニーらしい独自の魅力をもった製品だと思った。いまAppleがあるような、みなが憧れる製品の位置に昔はソニーがいたわけだけど、久々にそうしたソニーの魅力が復活したと思った。
ただ画質的にはDP[12] Merrillにはまっていて、当時DPで撮った紅葉を見てこれ以上の画質はあり得ないと思ってたこともあり、しばらく忘れる。
2013年2月 : 次にCP+2013のときにRX1実機デモをいじり倒して使い勝手の良さとアナログカメラライクな作りの良さにメカ的な興味を覚える。会場を一周回ってまたRX1をいじり倒しに来る。これはまずいと自分で思ったが、DP3 Merrillを買ったこともあって、その描写に驚愕してまたしばらく忘れる。
2013年4月. DP3 Merrillで撮っていて、これは撮影というよりなにかの修行かと思い始めて、ソニプラに行ったところEVFを含めた使いやすさに感心してカメラらしいカメラとしてほしくなる。そして。。
DP[123] Merrillは決して使いにくいカメラではないけれども、カメラというよりフォビオンセンサー撮影機械という感じです。
SONY RX1はどこから見ても私の知っている「カメラ」です。デジタル時代のカメラとしては初めてライカ的なモノ作り、カメラらしいモノ作りを見た思いがします。
2013年5月 SONY RX1は2013年度のカメラグランプリに選ばれました。
* RX1の魅力のこと
RX1の魅力はまず、カメラとしてあるべきところにあるべきものがある、ということだと思います。
たとえば絞りリング、ピントリング、そして露出補正です。これはノスタルジーということではなしに、露出補正が写真家が表現する重要なポイントだから、重要なものはすぐ使える位置にあってほしいということです。
特に露出補正がダイヤルで右肩にあるところがポイントです。これはCONTAX RTSが嚆矢で定番としたカメラのスタイルです。RTS以前のカメラでは右肩にシャッター速度のダイヤルがあったんですが、RTSではそれを追い出して露出補正ダイヤルに変えました。これはマニュアル露出からAE時代へのエポックメイキングなことでした。
デジタルだろうとフィルムだろうと露出という基本は同じで、いまでもAEが基本という点も同じですから、本来デジタルだからフィルムだからという問題ではないはずです。デジタルカメラだからアップダウンボタンの方が合理的というのは詭弁のように聞こえます。いつしか「デジタルカメラだから」という言葉ですり変わっていてみながそれで当たり前だと思うようになり、失ってしまったカメラとしてのカタチがきちんとあるというのがRX1です。
RX1はシャッターフィーリングが良く、押しやすくショックが少ないのも良い点です。シャッターは指の腹で押すっていう基本を思い起こさせてくれます。
次にデジタルカメラとして思う通りに動くということです。
大きく鮮明で見やすいEVFで構図を確認した後にフォーカスリングを回すと拡大してピント位置がわかりやすくなり、シャッターに指をかけると構図に戻って再確認し、シャッターを押してあがりを見るために背面液晶を見ようとするとアイセンサーで自動的にEVFから背面液晶に切り替わる、という一連の流れがスムーズにできます。前述のカメラとしての基本形に加えてデジタルカメラとしての新しい撮影のワークフローもきちんとストレスなく行えるわけです。
RX1はEVFの出来が良いことも特筆点です。EVFの欠如はSigma DP[123] Merrillの欠点でもあります。私は一眼レフでファインダーを除くのに慣れているのでDP[123] Merrillでコンパクトデジタル然とした両手で抱えて撮るのはなじめないですね。ファインダーは単に構図を決める、ピントを確かめると言うだけではなく、目に押し付けることで両手と合わせて3点でカメラを固定するという意味があります。前にカメラ雑誌でサルガドだったかがライカを思いっきり顔に押し付けて撮ってた写真なんかを見るにそう納得できます。これも手ぶれ補正云々という前にカメラの基本ではありますね。
RX1のEVFはものすごく良く出来ていてピントの山もとても見えやすくできています。ピーキングをオンにするとかえって「山」が分かりにくいところもありますね。背面液晶のリアルタイムビューもハイビジョンムービーみたいに滑らかです。(ただし電池の持ちを考えると標準を選択するようには書かれています)
そしてRX1の魅力はコンパクトながらフルサイズセンサーを採用した点です。これは画質が良いと言うだけではありません。
RX1のフルサイズでの大口径レンズはすごくボケます。しかしこれは反面でパンフォーカスが取りにくいということです。これはマクロ撮影でも考慮しなければなりません。
これを考えると開放でボケを効かすF2から、被写界深度を取るため絞ったF8やF11、開放から素晴らしいけど解像力ベストはF5.6-F8である、といったところまで絞りをフルに活用するのがRX1の面白さであり、それを活かすための操作性の良さに繋がることが分かります。これに対して普通のコンパクトカメラはセンサーも小さくボケもなく回斥の影響で開放が一番画質が良いため、絞りがついていたとしても絞りを考える余地や意味はありません。
35mmの画角のレンズも、寄って切り取り、遠近感を活かして広角表現、と使いでがあり、マクロを組み合わせるとレンズ一本での表現幅はかなり広いと言えます。
そうして被写界深度を考え、絞りを合わせ、フォーカスリングを回してファインダーで像を確かめる。露出補正を決め、ファインダーを顔に密着させカメラを固定する。こうしてカメラと一体になったことを確認して指の腹でシャッターを押す。
フィルムカメラの時に普通にできていたことが、いまRX1で普通にできることにただ驚きます。なぜいままでこれを忘れていたんだろうと思い、それがフルサイズの良さなのだということを今更ながら得心します。
こうしたカメラとして頭を使って、手を使って、カメラ機能を駆使して撮るという基本的な面白さがきちんとできているのがRX1の大きな魅力です。まず撮ってて楽しいですね。
RX1とDP[123] Merrillの違いを一言でいうと、DP Merrillはなにか特に撮りたいものがある時に持って行きたいカメラ、RX1は特に撮るものがなくても持って撮りに出かけたいカメラと言えるでしょう。
* RX1の画質のこと
もちろんRX1ではその画質の高さが魅力のひとつです。
画質は一言で言って「普通にすごくきれい」です。山手の洋館の花と椅子の構図はいままで何回も撮っているけど、このRX1の絵はしみじみと美しいなあと何回も見直してしまいました。
等倍で見るならばローパス付のベイヤー機がDP[123] Merrillに並ぶべくもないけれども、Web用画像とか観賞倍率で普通に見るならばそう大きな差ではなくなります。それでもやはりDP[123] Merrillの方が細部の質感は優ると思いますが、発色やトーン、諧調再現性などそれ以外の要素ではRX1が優ります。特に発色はシグマ独特の発色がいまひとつだったこともあり、かなり満足する点ではありますね。もっともRX1使いこんでくるとモノクロで撮ることが多くなってきましたが。
もちろん高感度性能はISO200より高い感度では取りたくないDP[123] Merrillとはくらべるべくもありません。どこまでいけるかというのはあまりまじめにテストしていませんが、普段はISO Audtoにしていればたいていの場面で手ぶれ補正は不要ですし、ノイズが出ても自然なのであえてNeat Imageすることもないです。下はISO2500で撮ったものでNeatImageなどノイズリダクションはかけていません(インカメラでは弱で使用しています)。
しかしやはりRX1の白眉はダイナミックレンジの広さ、光を取り入れる表現の奥深さでしょうか。実のところAPS機とフルサイズ機では数値的なダイナミックレンジの差は思ったほど大きくはありません。これはダイナミックレンジは対数表現するという点にも理由があります。センサーの飽和電荷量がサイズに比例的に増えてもダイナミックレンジは対数で効くのでAPSとフルサイズの数値的な差はそう大きくありません。
とはいえ、実際に撮ってみるとRX1の光を取り入れてシルクのように滑らかに再現する能力は特筆ものです。
DP[123] Merrillが質感で表現するカメラというなら、RX1は光で表現するカメラといえるかもしれません。ダイナミックレンジもそうだけど、高感度での光の余裕もそうですね。
またRX1の特徴の一つは単に固定レンズを付けたということだけではなく、組立ての際に測定しながら個体ごとにスペーサーを使用して像面の傾きのばらつきを最小にしているということでするこれによってレンズの光学性能以上に平面性を上げているわけです。これは開放によるスナップですが、立体写真のように見えます。
またRX1はモノクロが面白いカメラです。DP3 merrillでもモノクロモードがフィーチャーされてフォビオン+モノクロモードというのに期待はしたけれども、これはいまひとつでした。いままで彩度をゼロにするだけだったけれども、今度はチャンネルミキサーでやりましたというくらい。これならフォトショップの標準機能でできるというくらいです。RX1のハイコントラストとリッチトーンはフォトショップでやってもフィルターかアクションが必要になるし、それを撮影時点でのプレビューで確認しながら取れるのは面白い点ですね。
通常、リッチトーンモノクロ、ハイコントラストモノクロ
これらで撮るとJPEGオンリーになるけれども、JPEGだとRAWと違って露出を一発で決めないといけないのでそれもフィルムのポジライクで面白いことです。ひさびさにJPEGで撮る面白さというのを味わいました。
下2つはリッチトーンでの写真です。池の写真も名勝でもないその辺の池ですが、リッチトーンで撮ると素晴らしい美しさを見せてくれます。
ハイコントラストも白と黒というシンプルな世界をより際立ててくれます。
こちらは横浜の外人墓地でのスナップです。時の経過を感じさせてくれます。
* ゾナーのこと
RX1のレンズはカールツァイスブランド(またはカールツァイス品質)のSonnar T* 35mm F2が固定装備されています。
T*(ティースター)というのは私の写真ホームページのアドレスにも使われていますが、ツァイスのコーティングのことでティースターレンズと言うと現代ツァイスレンズの代名詞でもあります。ちなみに単にTというとシングルコーティングのことで、T*はマルチコートのことです。
私もフィルムカメラを使ってたころはヤシカコンタックス(以下ヤシコン)のレンズをたんまりと使っていました。P55/1.2のあり得ないような解像力、P135/2のうっとりするようなトーンの滑らかさ、D21/2.8の10年先をいっていたデジタル対応可能な設計などなど現代ツァイスレンズは、いにしえの伝説的なツァイスに比べても魅力はたっぷりあります。RX1のレンズはどこで設計されたにせよ、その描写力の伝統を引き継いでいると思います。
マクロ位置切り替えがあるのはツァイスらしくない言う向きもありますが、過去にはハッセル用のDistagon 55/4のFLEがありますのでこの点についてはそうはいえないと思います。
Sonnar(ゾナー)というのはもともとは戦前にツァイスのベルテル博士が開発した画期的な大口径(F1.5)のレンズタイプです。レンズタイプとはある決まったレンズ構成のことです。たとえばツァイスでは他メーカーでダブルガウスと言っているレンズ構成はプラナーと呼ばれます。オリジナルのゾナーは戦前にカメラ界を二分する大論争を起こしたほどの名レンズでした。こちらの私のカメラページに新旧イチゴゾナー撮り比べが載っていますのでオリジナルのゾナーについてはこちらを参照ください。
http://www.asahi-net.or.jp/~eg3y-ssk/photo/tstar/sonnar/index.htm
しかしながら、このオリジナルのゾナータイプについてはバックフォーカスが取れないという一眼レフでは致命的な問題のため一眼レフ時代になった戦後はダブルガウスに道を譲っています。RX1のゾナーはみたところオリジナルのゾナーとは異なるので、ゾナーと呼ぶのはおかしい気もしますが、戦後のツァイスではゾナーはさまざまな使われ方をしています。これは戦前にゾナーという名前があまりにも有名でステータスを持っていたので、レンズタイプに関係なく「ツァイスの高性能レンズ」という意味合いでゾナーという名称を使用していると思われます。たとえばヤシコンNシステムのマクロゾナーはもともとマクロプラナーという名でしたがインナーフォーカス化のために再設計をしてプラナーとは呼べなくなったので、名前が変わったんで予約取り直しをしたほどです。それほどツァイスにとってレンズタイプの名前と言うのは大事なことでしたが、最近のTouitなんかは開き直ってただのブランド名になってしまいました。まあ最近のコンピューター設計のレンズではタイプにこだわる必要はもうないとは言えますね。
オリジナルのゾナータイプについては最近では宮崎光学の宮崎さんが特に研究をして進化させつつ製品化していますが、別の話になるのでやめておきます。(私もPentax Q用のゾンネタールを持ってます)
*35mmF2.0レンズのこと
一般に単焦点の35mm F2.0というのは玄人好みのレンズで、コンパクトな割にそれなりに明るく、画角が見た目に近く自然です。ストリートスナップの人が好む焦点域で、たとえば旧ヘキサーは35/2固定のカメラです。旧ヘキサーも当時の高級コンパクトであるCONTAX T2やMinolta TC1などと比べると大きくて沈胴しないレンズなど、RX1がフィルムカメラとしてもっとも似ているのはこの旧ヘキサーでしょう。
交換レンズでは私はライカMのズミクロン35/2ASPHを持ってましたが、コンパクトで素晴らしいレンズでした。
http://www.asahi-net.or.jp/~eg3y-ssk/photo/leica/m35f2asph/
F1.4ではヤシコンのDistagon 35/1.4を持ってましたが、F1.4になると大きくて扱いにくくなります。また一眼レフだと35mmはレトロフォーカス設計になるのでそれも大きさに拍車をかけます。
私はけっこう単焦点使ってた人なんですが、35mmというのはひとことで言うと「一番簡単だけど、一番使いこなしが難しい」と言えるレンズです。
というのは28mmだと広角の効果が明確なのでそれを利用した撮り方が容易で、50mmだと構図の切りとりに便利です。しかし35mmはそうではありません。言い方を変えると28mとか50mmはレンズがこう撮れと教えてくれますが、35mmはそう教えてくれません。
35mmは自然なゆえに漫然と取っていると漫然とした写真になってしまいます。ただ自然に街角風景をあるがままに撮るという点ではそこがいいところなので、ストリートスナップの人たちが好むところなんでしょう。
RX1は大きなレンズに最小限のボディというのがデザインの特徴ではありますが、35/2ならばライカあたりのレンジファインダーレンズを考えるとマニュアルフォーカスならばもっと小型化は出来るかなと思います。やはりAF化することで大きくなってしまうかという気はしますね。フィルムとはテレセントリック(センサーへの直入射)特性など異なる点はありますが、やはりAF化ということがレンズの大型化としては大きいと思います。特にRX1ではインナーフォーカスで動かすレンズも重いようですから。
レンズ自体は先に書いたようにF2開放で十分な性能を発揮して絞ると向上し、F5.6-F8でピークになり、その後に回斥の効果で画質低下するという、35mmで慣れた特性を持っているところが良いところです。絞りを駆使する面白みがあります。
前に書いたようにボケやすい反面でパンフォーカス(広くピントを合わせる)ができにくいので35mmレンズの過焦点距離を知っておくとよいでしょう。過焦点距離に合わせることで、∞から過焦点距離÷2の距離までピントを合わせることができます。過焦点距離は計算で算出します。
ピントリングに距離指標がないので設定しづらいけれども、だいたい計算するとF5.6で6.6m(3.3m-∞)、F8で4.6m(2.3m-∞)、F11で3.3m(1.7m-∞)、F16で2..3m-∞)ですね。もうひとつデジタル的な方法はねEVFなどで遠いほうからマニュアルでピント送りして、近くの撮りたいところまで合わせるという方法です。こちらは下のつつじから背景までその方法で合わせています。
*
もちろんRX1にも欠点はあります。一番は高いことですが、次は重いことです。
RX1はハンドストラップを使って軽快に撮りたいタイプのカメラだけれども、ハンドストラップだと長時間使っているとやや手首に負担がかかる感じですね。DP[123] Merrillよりもやはり気になるレベルではあります。またレンズシャッターの限界があり、特に開放はかなり日中は取りづらいのが難点です。ND内蔵機能はあっても良かったかもしれません。
バッテリーは持たないとは言われますが、DP[123] Merrillよりは持ちます。DP[123] Merrilでは一台につき2-3個の予備バッテリーを持ちRAWのみで撮りますが、RX1ではRAW/Jpeg同時記録にしても予備バッテリーを一個持つ程度です。
それとスリープ復帰にやや時間かかる点も難と言えるかもしれません。EVFは特にラグがありますね。
とはいえ総合的にみると、こうしたフルサイズコンパクトの一号にしては完成度が高くあまり文句のつけようはありません。しかしRX1はやはり万人向けのカメラではありません。そこはDP[123] Merrillとは大きく変わらないかもしれません。いまから写真を始めようと言う人はこういうのではなく一眼レフまたはミラーレスのシステムをお勧めします。
RX1はカメラ好きのためのカメラです。特にフィルムから長いこと写真やっている人はRX1の世界に居心地の良さを感じることでしょう。
いま、カメラというものがムービーと見分けがつかなくなるのか、同じものになるのか、わけがわからなくなりつつあります。もともとライカの昔にスチルカメラはムービーカメラから派生したものですからある意味この流れはおかしくありません。はじめのパルナックが作ったライカはツァイスのムービー用のキネ・テッサーを装備してムービーフィルム二コマ分をスチル一コマとして定めました。それがデジタル技術によってまたカメラとムービーは近づいて融合していくのかもしれません。これは正しい流れかもしれませんが、行きつく先はだれにも見えていません。
RX1はそうした中でノスタルジーにはまりすぎることなく、カメラというもののカタチを再認識できるカメラといえます。デジタル時代になってこのかた始めてカメラらしいカメラを使った気がするのがRX1です。使って楽しく、美しく撮れるというカメラという趣味の原点も思い起こさせてくれます。
RX1は価格も高価ではありますが、カメラという趣味をまじめに考える人にとっては価値あるものとなることでしょう。
Music TO GO!
2013年06月02日
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