朝は8時くらいからシステムの準備と10Fで使うスピーカーのセッティングなどやってました。席のどこでもそれなりに音が聴けるようにしないといけませんからね。これはHM901のラインアウトからBMCのプリアンプとパワーアンプ(プリとパワーはBMC独自の電流増幅接続)を使いELACのフロアスタンドスピーカーを鳴らすという堂々としたデモです。ハイレゾDAPの能力を示すショウケースともいえます。
その他いろいろが終わると会場を少し見て回ります。
さっそくJHAのJerry Harveyに会いに行き、2ショット写真など撮りました。タトゥーなんか見るとこわおもてに思いますが、実際は気さくなとてもいい感じの人です。
タイムロードさんのEdition 12はEdition 10とは色違いだけではなく振動版もゴールドプレーテッドで異なっているようです。
聴いてみるとEdition 10のきつさが緩和されて良い感じになっているようです。
こちらはiFIのUSBケーブルGEMINIです。二口というだけではなく途中三カ所にフィルタがついていてなかなか半端ないケーブルになっています。iFiもさすがですね。
こちらはフォステクスのTE-05です。1万前後でダイナミックのアルミ削り出し、MMCXコネクタでリケーブル可能という面白いもの。音ははじめFADあたりを思わせましたがベースもどっと出ますね。ただしこの辺はまだ調整中とのこと。
こちらはヘッドフォン祭で一番驚いたかも。あのHeadFiでも人気のフォナックのイヤフォンPFEシリーズがJabenから販売されていました。実はこれずいぶん前にもヘッドフォン祭に誘おうとしたんですがだめだったもの。今回はいろいろと経緯があるようで今後の展開はけっこう面白そうです。安価なPFE012が有名ですが、ハイエンドのPFE232もSE535とかWeston4対抗としてよく挙げられますね。
そうこうしているうちに午前は11:00からのiriver AK120発表会です。この中ではAK120の新機能としてDSD再生とUSB DAC対応がアナウンスされました。ただどちらも詳細については良くわかりません。
この中で5分ほどAK120についてコメントを述べさせてもらいました。こちらはしゃべった通りではないかもしれませんが、こんな感じでしゃべりましたという内容を書き起こしたものです。
「一週間ほどAK120のデモ機を借りて使用してみました。AK120という名前からはマイナーチェンジのようにも思えます。実際に外観はこのようにキープコンセプトでコンパクトであり、操作性も良いところは100に対しての120というところですが、中身の音に関してはAK200でもよかったんじゃないかということです。今回の大きなポイントは音質という点にあると思います。
レコーディング現場でのコメントという点ではさきに原田さんなどのコメントがありましたが、私の方からはオーディオ的な立場で少し解説してみます。
普通こういうiPhone(とiPhoneをみせる)のようなプレーヤーのオーディオはカスタムICで統合されてワンチップで入っています。つまり大量生産ですね。
一方で(AK120を見せて)こうしたオーディオに特化したハイレゾデジタルオーディオプレーヤーはDACと呼ばれるデジタル音源を音楽信号に変える部分と、アンプと呼ばれる音楽信号を増幅してイヤフォンを駆動する部分の二つに分かれます。今回のAK120はその二つにそれぞれ改良がなされています。
まずDACがデュアルDACとなりました。つまり左右をそれぞれ独立して担当することで音質を高めるということです。DACに使われるIC自体はAK100と同じですが、この効果は予想以上に大きかったと思います。左右独立という点から想像できる音の立体感も際立っていますが、いままでひとつのチップで2つのことをやっていたのを1つのことで済むわけですから、性能も上がります。解像力など音楽の細部の鮮やかさもAK100から大きく向上しています。AK100と同じ曲を聴いていても感動が違います。
もうひとつのアンプ部分の改良は出力インピーダンスが低くなったということです。前は22オームあったのが3オームとなりました。ここは説明がむずかしいのですが、この値が低いとダンピングという駆動力が高くなります。ユーザーではここを不満に思う人が多く、世界のあちこちで改造品が作られたりしました。今回はこれが改良されて特に低域の再現力に違いがあります。
しかしこれはiriverも知らなかったわけではなく、iriverほどの国際的な企業になると各国の安全対策のためにやっていたというわけです。しかし今回はユーザーの声を聴いてくれました。無視する企業も多いのですがこの姿勢は良いですね。また日本からのリクエストにも特に聴いてくれた気がします。そうした意味では日本のユーザーが育てたといっても良いでしょう。
一方でサイズは前と同じくらいコンパクトで、多少大きくなりましたがしばらく使っているとサイズが大きくなったことは忘れる程度だと思います。このように外から見るとキープコンセプトのAK120で、中がAK200と言えるほど変わったというのは理想的な形と言えると思います。
AK100シリーズの良さっていうのはだれもが使える高性能DAPを目指したところだと思います。その点でハイレゾ時代のiPodのようなスタンダードな存在になりうる可能性を持っていると思います。
AK120は今回のDSDとかUSB DACなどさらに深化しています。アユートさんというPCに強いところでこれらの機能を活かして可能性をさらに広げてもらいたいと思います。」
AK120はいま製品版も試聴していますが、バーンインはそれなりに必要ですね。2-3日もすると磨かれてきます。この辺も小型ながらいかにも本格オーディオ的なところです。
午後はHifiMan HM901のイベントを行いました。今回は世界中のHifiManスタッフが集まりました。アメリカからは欧米マーケティング担当のDoug Leavy、台湾からはアジアパシフィック担当のRichard Yeh、中国からも本社サポートスタッフが来ました。ただだれも日本語が話せないので私が通訳など手助けしました。スクリプトなどは彼らが持ってきたものを使用しました。
二回とも満席ということでありがとうございました、二回目は音が出ないトラブルがありましたが、すみませんでした。
流れとしてはDougがHM901の機能紹介を行い、逐次私が翻訳して(多少自分的に補足しながら)進めます。次にRichardが用意してきたスクリプトを読みながらHM901の特徴に沿ってスピーカーでデモをします。
とても小さなDAPから出ていた音とは思えないような再現力があったと思います。
最後に今回は来られなかったHifiManの総帥Fang Bien氏からのメッセージを読み上げました。こちらは下に再録します。
「日本のHifimanファンのみなさま
この青葉豊かな五月にふたたび皆様とお会いできて光栄に思います。残念ながら私自身は参加することができませんでしたが、我々のスタッフが製品版のHM901とRE600を持参しました。
お待たせしましたが、大きな改良を重ね納得の行く素晴らしいものに仕上がりましたので待つだけの価値はあったと思います。この期間我々は音質追求のためだけに時間を費やしました。
ここに集まっているすべての方にお礼を言いたいと思います。また日本スタッフにはHifiスピーカーでHM901の可能性を引き出す機会を準備していただきありがとうございました。
これからもHifimanをご愛顧お願いします。
代表 Fang Bien」
それとアンプカードの種類を紹介しましたが、アンプカードには標準のアンプカードの次にはバランス駆動アンプカードが出て、それ以後は開発中で予定となりますがHM801と同じようにマルチウエイBAイヤフォン向けのアンプカード、あるいは平面駆動向けのものも出るかもしれません。ここはまだ未定のようです。
今回デモで使用したHM901をメディア用に貸し出しできますので、トップウイングさんに連絡お願いします。
しかしデモで使用したBMCのアンプはとても濃密で芯があり良かったですね。
今回のヘッドフォン祭はこういう感じで忙しかったのでほとんど展示は見られませんでしたが、人気があったのはSE846とパルテールでしょうか。SE846は整理券を発行するほどで、パルテールは長蛇の列ができていました。新時代のイヤフォンに対する期待も大きいということですね、
HeadFi系で見せてもらったのはこのタイのAK100改造モデルで、RWAK100と同様の抵抗カットと結線の高品質化をしています。あとピアノフォルテに特化したとあるのが面白いところ。
またHeadFi経由で某国ブランドからアンダーテーブルでハイエンドイヤフォンをちょっと見せてもらいました。あまり詳細は言えませんが、プロトタイプを聞かせてもらったところ音がイヤフォンにしては豊かな音が印象的でした。こちらは次のヘッドフォン祭に登場するかもしれません。
HeadFiチームのインプレッションは下記スレッドで始まっています。
http://www.head-fi.org/t/663501/tokyo-fujiya-avic-spring-may-2013-impressions
次はまたHeadFi関係もけっこう来日を予定している人もいるようでまた今回以上にすばらしいショウとなることを期待しています !

