クラフトワークのキーメンバーであったカールバルトスの新作です。いつのアルバムだよと言いたくなるくらい全力で80年代サウンドを繰り広げています。これは俺らのものだと言わんばかりに堂々とボコーダーを前面に立てているところはPerfume世代からするとむしろ新しく感じるかもしれません。
またカバーアートもそうですが、クラフトワークの新作と言っても良いくらいクラフトワークのアルバムを思わせるメロディーラインも感じられます。実際クラフトワーク自体はもともと電子音楽の実験的グループらしいのですが、このカールバルトスの加入によっていわゆる「テクノポップ」的なポップサウンドを全面に出したという点もあるようです。ライナーノートを中野フジヤエービックさんと同じ階にある80年代音楽ショップ、ショップメカノの店長が書いているところもポイントですね。
こちらタイトル曲AtomiumのPVがあります。Atomiumとはベルギーにあるユニークな原子の形をした建造物のことです。
ちなみにテクノポップというのは日本だけの言葉のようです。一般的にはメジャー系YMOの影響と考えられますが、そのあとマイナー音楽シーンではテクノというよりもむしろニューウェーブというジャンルで膨らんでいって、インディーズブームにつながっていくという流れとなりますね。
Music TO GO!
2013年04月02日
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