Music TO GO!

2007年02月27日

ハイエンドヘッドホンショウの個人的総括

今回のハイエンドヘッドホンショウで考えたことをぱらぱらと書いてみました。

まずもう少し事前準備をしておけばよかったということ。
たとえばドキュメントやプレゼンの類です。実は少し準備をしていてプレスキットのようなものは作成していました。
下記リンクにアップしました。

Music2Goプレスキット

これは「バランス駆動とは」「K1000について」「Signature30について」をうちのブログから抜粋してまとめたものです。
ブログの記事は日ごろ読んでいる人に書いているのですが、はじめて来る人にもわかるようにheadfiがどうしたとかそういう暗黙の決め事は省いて作成しなおしたものです。
実際に会場で一部には配ったんですが、部数が用意できなかったことと、こうした細かい文書ではスピーディーに説明できないということで大きく役立てられませんでした。
これはパワーポイントでプレゼン風にしたほうがよかったかと思いました。


それと準備をしながらちょっと思ったのはGS-Xの性能は最高ではないということ。
GS-Xにはバランス駆動という特徴はあるものの、基本的なヘッドホンアンプの性能としては最高というわけではなく、向上の余地があると思いました。
やはりDynaloベースでは限界があるという気もしますね。ここはやはり新モジュールが欲しいところです。
あるいは根本的な新設計の何か、ですね。
また意外とハイエンドプリアンプのヘッドホン出力の性能が高かったということも思いました。


あとはやっぱりEdition9の性能が高いということ。
HD650をバランスにしてもやはり限界というものがあります。前にインプレを書いたようにバランス化することである面ではEdition9を上回れますが、基本的な面では限界があると思います。
基本的な性能の向上と、バランス化というのはまた別のことと考えたほうがよいのでしょうね。


それと安定化電源かノイズフィルター式タップはやはり会場でも必要と思いました。今回はオヤイデのタップにAETの電源ケーブルをコンセントから取りました。実はノイズフィルターとしてQuiet Lineも持って行ったのですが、やはりノイズフロアを下げるにはもう少し根本的な策が必要ですね。


また改めて分かったのはハイエンド機材だとソースの差が大きいということ。
今回いろいろとデモ用ソースを考えていて、結局持っていったどれも満足できませんでした。(前に書いた以外にも持っていってます)
ハイエンド機材は顕微鏡とか拡大鏡という例えもありますが、ちょっとした差も大きくしてしまいます。


最後にこうしたある意味公的な活動の機会を得たので、テーマというものを少し考えて見たいと思います。
たとえばいまオーディオ雑誌を見るとどこでもヘッドホンは「アクセサリー」の項にCDクリーナーやカーボンマットといっしょくたにされています。
そうした中で遠く夢に見るのは、アンプやスピーカーと同じようにヘッドホンというカテゴリーを独立したものにすること、ヘッドホンオーディオというものをオーディオの世界で成熟した分野として認知されるようになることですね。

そのためにはまずヘッドホンオーディオの可能性を見極めねばなりません。
どういうことができるのか、どこまでいけるのか。
それにはこうしたハイエンド機材をあえて使い、K1000やバランス駆動アンプなど多面的な方向性を見せることができる機会というのは有用な一歩となるのではないかと思います。
そうした機会があるということに改めて感謝したいと思います。
この記事へのコメント
ハイエンドヘッドホンショーお疲れ様でした。
一度はハイエンドを聴いてみたいものです。
しかし、なかなか時間が取れません。
1年間ヘッドホンをかぶって通勤しましたが、誰1人としてヘッドホンを買った同僚はいませんでした。田舎だと厳しいのかな(笑)
Posted by Sulcata at 2007年02月28日 00:39
なるほどこういったテキストによる事前情報があると、会場に来た方の理解度が高まって良いと思います。皆さん、関心もあるでしょうし。

アクセサリの項からヘッドホンを独立させる!言わば独立宣言ですね(笑)
私も常々思っていることなので、いろいろな活動をすることで、実現させていきたいですね〜。
Posted by nina at 2007年02月28日 12:11
Sulcataさん、こんにちは。
遠く飛行機で参加された人もいますので、またの機会にぜひどうぞ!
Posted by ささき at 2007年02月28日 20:59
ninaさん、どもども。
そうですね、みなで力をあわせて盛り上げていきましょう!
Posted by ささき at 2007年02月28日 21:04
ささきさんのヘッドホンをもっと表舞台に引っ張り出そうとする姿勢には頭が下がる思いです。

個人的には、OFF会をどんなものにするかを考える時最初に思うのは、堅苦しくなるかも知れませんが、いくつかのテーマで参加したメンバーにプレゼンをしてもらいディスカッション
するというものです。勉強会のライトバージョンというイメージです。

その上で、試聴すると更に深く聴けたり、熱い議論が出来たり。(^^;

まぁ、ここまでくると合宿形式かなぁと思いますけど。

そんな事はさておき、ピュアオーディオ復権か?等といわれてますが、ポータブルオーディオから流れて来た人たちは、イヤホン/ヘッドホンから始まっている訳ですから、ヘッドホンを
独立化させるというのも納得してくれると思います。

がんばりましょう!
Posted by rx78 at 2007年02月28日 22:58
rx78さん、どもども。
たしかにもうちょっとセミナーっぽくやるのもいいかもしれませんね。
まずアルコールを廃してやらないと忘れるかと(^^

合宿...合宿ならもちろん夏に鎌倉で夜通し(笑)

Posted by ささき at 2007年02月28日 23:41
なになに?
アルコールを廃して鎌倉で夜通し???
うーん・・・セミナーというより、もはや修行ですね・・・(汗)

冗談はさておき、
ささきさんの、さらに高い次元を見つめる静かな眼差し、熱い想い
この記事を読んで感動しております
Posted by ためごろう at 2007年03月01日 12:03
いやその、鎌倉で夜通しというのはそういう意味じゃなくて、
寺のお堂で百本ろうそくを立てて、夜通しヘッドホンで音楽を聴きながら一曲聴きおわったら一本ろうそくを吹き消していって..(笑)
Posted by ささき at 2007年03月01日 17:21
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