わたしは強制エージングみたいなのはあまりしないのでついて10数時間というところですが、なかなかにすばらしい通勤コンサートホールを提供してくれます。
Tomahawkは持ち運びのためにアンプを入れる小さなポーチが付属しています。Tomahawkから採用された新式コネクタはロックされる感じがしっかりしていて抜けにくく、音だけではなく使い勝手の面でも向上がみられます。

バックにはiPodだけではなく文庫本とかいろいろ入れたいものです。その点でコンパクトなトマホークは場所をとりません。
nanoとは分離して収納しているので、さらに小さくしたいときはnanoだけでも聴けますがまずTomahawkなしでは聴かないでしょう。Tomahawkとnanoをあわせて手に持っても手のひらに入るくらいですので操作も簡単です。
いままで小さいと思っていたXinのSuperMini3と比べても縦と横はほぼおなじで厚みだけがやや厚いという程度です。

いつも使っているシステムはiPod nano(2Gen) -> ALO Copper dock ->RSA Tomahawk ->ER-4Pです。ER-4Pは24Pをつけないでlow gain位置で使っています。またE5cも少し使ってみました。
さすがにゲインが低いだけあってボリュームの余地が大きく、曲によってはこまめにボリューム調整したくなります。ボリュームノブは小さいのでやや使いづらいですが、重みがあって簡単にはずれません。
ER-4Pの場合はSR71であれば普通9時くらいで使いますが、Tomahawkでは11時くらいになります。普通に考えるとこれだとあげすぎにも思えますが、ゲインはボリュームが12時くらいになっているのが良いとする人もいるので意外とこれで適正かもしれません。たとえばSTAXのドライバーなんかも11時くらいですね。
ER-4Pに24PアダプターをつけてER-4S相当のインピーダンスにするとlow gainでは2時くらいにまでまわす必要がありますので、ゲインをhi位置にしたほうがよいかもしれません。ただTomahawkのlowとhiはかなり違うのでこの辺は少し使ってみる必要があります。
またサミュエルズさんのアンプらしくウォーム感が強いのでとがった音のER-4にはよく会います。
次にE5cに替えるとトマホークの真価が見えてきます。
nanoをつないでポーズで止めた状態でボリュームを上げていくとサーっというヒスノイズはだいたいlow位置で1-2時くらいで聞こえてきます。SR71で同条件で試すと9-10時でおなじくらいヒスが聴こえ始めますので、Tomahawkは驚くほどの低雑音です。TomahawkでE5cを使うときは9-10時くらいで聴くので、背景の黒さは際立ちます。
Tomahawkの強みはまさに静かさによる表現といえます。
音のあるところとないところを明瞭に描き分けて楽器の音は鮮明に鳴ります。
全域において誇張感がなくバランスの良い端正な表現でSR71に似ています。左右へのひろがりはかなり広く、録音によっては頭を回りこむ感じがします。さらに楽器の立体的な重なりによる奥行の再現力も兼ね備えています。ER-4Pのようにこじんまりした個性のイヤホンでも広いホールを意識できます。
解像力も高くてアーチストの息遣いまで聞こえます。シンプルなせいか切れとかスピード感もあり、録音の良いピアノトリオの白熱した演奏ではまさに拍手をしたくなるような素晴らしい音再現を見せます。
他のアンプと比べてみると、小ささを忘れてしまうことがあります。
端的に言えば音的にはSR-71に肉迫していて、GV5やXinのMini3やMicro3などよりはあきらかにひとクラスは上です。
エージングの違いがありますが、まだSR-71に比べるとやや性能面は少し及ばず、また空気感・柔らかさ・繊細さといった表現力がまだないように思えます。ただし、いまの時点でも背景はTomahawkの方が黒いと感じます。
xinの3chタイプの小型アンプ(mini3,micro3)と比べた場合にそれらの弱いところは歪み感よりもむしろノイズフロアが高いところですが、そこで大きく差がつきます。窓ガラスの曇りがついたままという感じですし、全般的に言ってもやはりTomahawkの方が一レベル上です。ただ4chタイプの最新型はわかりません。
Go-VibeよりもSN感や解像感など音がより明瞭ですし、音の広がりや空間表現もTomahawkが上まわります。ただGo-Vibeも音のきれいさというかわりといい味出しているという気はするので、そうした意味ではGV5はまだ好きなアンプのひとつではあります。
このようにTomahawkはその小さく精密なシャーシとサイズからは想像できない高い性能で小さな宝石箱のような魅力を持っているアンプといえると思います。
ささきさんと同様、初めて聴いた時はサイズを感じさせない解像度と空間表現に驚きました!!私の所有するPortaphile V2^2と比較しても肉薄するものがあります。ただ強化電源とスタックバッファの恩恵か、解像度や空間表現、アタックスピードなどの性能はPortaphileのほうがワンランク上に感じます。
しかし、nanoとTomahawkを組み合わせても手のひらに収まるサイズでこの音が手に入るのですからスゴイことです(^.^)
Super Fi.5 Proとの相性があまり良くない感じを受けたのが気掛かりです…(高音のシャリつきが強調されてしまいます)
>音的にはSR-71に肉迫していて
この一文でググっと来ます。(^^; 欲しいっス。
しかし、私のアレはまだ来ないのでした。忙しいのか、サミュエルズさんからメールの返事は無いし...。
たしかにフルサイズアンプと比べるとちょっと非力な感もあるかもしれません。電源とかその辺かもしれませんね。
PortaphileもShohinなんかは小さいのかもしれませんが開発はもう少しかかるようですね。
注文したのはHornetですか?
Tomahawk分で忙しいのかもしれませんね。でも比べてみると音的にはやはりHornetという人も多いようなので、届くのが楽しみというところではないでしょうか。
Tomahawkも待っていればそのうちTomahawk-Mなんていうのが出たりしてね(^^
HornetとSuperMacro4を聴き比べると、私の耳にはSM4(last version)のほうが上に感じられます。ただ電池8本は重いですね。
ボリュームノブに水道用のOパッキンをはめると操作しやすくなりますよ。
たしかにサイズと性能はどうしてもトレードオフのところはありますね。やはりアンプですから、程度はあれいろんな意味で物量勝負という側面はあるのかもしれません。
反面で、サイズの制約の中でもこうしてスマートな解法を見せてくれるコンパクトアンプも魅力的ですね。
わたしもそろそろXinにアップグレードを頼まないと...
ところでSulcataさんにはC&C Boxのレビュー、期待してます(^.^
トマホーク、とっても良さそうですね。このサイズでSR-71に肉薄しているとは・・・。
自分はSR-71とは別系統でより小型のアンプが欲しいなぁ、と思っていたのですが、mini3やmicro3より1段上と言われると、やはり聴いてみたくなりますね(^^;
ところで、1つ質問があるのですが、トマホークとnanoの組み合わせはポケットに入れても問題ないサイズ・重量でしょうか?
今はアンプとプレイヤーをポーチに入れて通勤しているのですが、毎日の通勤で使うにはやはり手軽さも重要なので、ここが気になっています。
別記事のcryo microのところの写真を見ると大きさが分かりやすいと思います。
確かに、nanoとセットの写真を見ると小ささがよくわかりますね。ただ、実際の使用感はやはり写真じゃよくわからなくて、質問させていただきました。
しっかし、ポケットサイズとなると、自分の中でトマホーク株がどんどん急上昇していきます(^^;