Tomahawk(トマホーク)はSR-71で有名なサミュエルズさんの新作で、いままででは一番小型のものです。これはサミュエルズさんが飛行機で旅行していてこういうのがほしかったというのを自分で作ったということです。
Tomahawkの特徴としてボディにシルクスクリーニングされているようにIEM向けに設計したということがあげられます。IEMはIn Ear Monitorのことで日本で言うところのカナルタイプなどのことです。
こうしたIEMは一般に非常に能率が高いのでまず背景ノイズの低減が必要です。内部の低ノイズ化はもちろん、Tomahawkではゲインがとても低く設定されています。たとえばホーネットだとLow Gain位置でゲイン2のところがTomahawkでは1(入力と同じ)になっています。ちなみにHi gainは4です。この位置ならばだいたいのヘッドホンは聴けるでしょう。
またTomahawkもSR-71と同様にBass Boostやクロスフィードのような音質を変える機能はありません。この辺がサミュエルズさんの哲学です。サミュエルズさん自身がここのHeadFiスレッドのところに古いタイプの音の頑固職人であると言ってます。
細かいところではプラグのコネクターが新式になっているのも特徴です。実際にわりとしっかりとロックされるようです。
電池は単4が二本ですが、Xinのアンプと違ってこちらはアルカリを薦めています。充電池だと動かないという報告もあります。ただし電池の持ちがよいのもトマホークの特徴です。
また電池の向きに注意するように書いてます。プロテクション回路はないそうですので最悪壊れます(と書いてます)。さっそくこれで壊した報告もあります。背面のプリント指示は上が前です。はじめのときはボード上の指示を良く見て入れましょう。
Tomahawkは通常販売に先立ってHeadfiメンバー限定で安く販売していました。わたしのものは12/28に発送されたようで、本日到着しました。
実物を手にすると、予想していたよりさらに小さいという感じです。
実際はXinのSuperMiniよりも大きいのですが、細工が細かく精巧なので小ささが際立ちます。
まるでSR-71をぎゅっと小さくした感じで、写真だと伝わりにくいかもしれませんが実物を見るとオーディオというよりよくある工芸品のミニチュア工芸という感じで、高級なドールハウスの家具という感じです。ただボリュームノブはややちゃちさを感じます。ちなみにボリュームノブは初期は金色でしたがいまは黒です。
さっそく通勤に持ち出して少し聴いてみました。
ぱっと聴いて印象的に感じるのはRSAの看板でもあるウォーム感とかなり広い左右への音場の広がりです。また期待通りノイズフロアもかなり低いようです。
音については、また。
Music TO GO!
2007年01月11日
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確かに見た目すごく小さいですね。
音のレビューも楽しみにしています。
常々、日本もポータブルに力入れて欲しいなぁと
思う今日この頃です。
確かに工芸品ですね、こりゃ。
ウォームで広がり・・・もうそれだけで十分です。(笑)
たしかに国産でもこうしたものが出ると良いですね。この細工の細かさなんかは日本のお株を取られたという感じです。