何回か書いてきたiOSのAudioBusのリリースは12月10日に決まったようです。価格は$9.99というので日本円で850円だと思います。
iOS6でのInter-App Audio機能の発表の後でAudioBusのサイトがしばらく沈黙していたので、買収かともうわさされていましたが、OS機能とは別のアプリとして発売されるようです。ただし先に書いたようにかなりシステムに近いアプリです。
AudioBusは(UNIX的に言うと)他の音楽アプリの入出力をリダイレクト(入出力先変更)してパイプ(相互接続)する機能をもったアプリと言えますね。外部機器なしでiPad上で複雑な音楽制作が完結できます。
具体的にはInput->Effects(Filter)->Outputの3つの役割スロットにそれぞれAudioBus対応アプリを割り当てます。現状での対応アプリはこちらのAudioBusのtumbleに記述があります。
http://audiobus.tumblr.com/post/37118123240/audiobus-launch-on-december-10th
ひとつのスロットに複数割り当てることも可能なようです。たとえば下記のデモ動画では複数の演奏アプリをInputスロットに割り当て、マルチトラックレコーディングアプリ(MultiTrack DAW)をOutputスロットに割り当てています。アプリ間はVirtual MIDIで連携しているようです。
MultiTrack DAWではAudioBusで立ち上げた時は自動的に接続された各アプリのトラックを作成するとのこと。
またEffectsスロットにFilterとして演奏アプリ(下記デモではNLogシンセ)を割り当てるという重ね合わせもできるようです。
マニュアルなどは現在作成中とのこと。この分野ではiOSがますますアドバンテージを得ることでしょうね。
Music TO GO!
2012年12月04日
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