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2012年11月26日

iBasso DX100とAPI開示の可能性

別のHM901記事のスピンオフですが、カテゴリを分けるために別記事にしました。
DX100の話を続けると、他のDAPのようにLinuxネイティブというわけではなくAndroidベースであることがDX100の音質をすくなからずスポイルしているということはあると思います。やはりJAVA介してるところもありますし、OSのオーバーヘッドも少なくないでしょう。
ただしAndroidベースが悪いというわけではなく、HeadFiのDX100スレッドを読むとサードパーティーアプリ開発者にiBassoのAPI(前に書いたこのALSA NDKあたりだと思います)をオープンにするという情報もあります。そうするとPowerAmpやRockboxがiBasso APIを使用してDX100で192/24再生できるようになれば最強ですので、Androidベースにしたという強みはその辺から出てくるのではないでしょうか。iBassoもタグ問題やらPowerAmpとの相性問題やらで全部アプリを自分のところで抱える大変さというのを知ったのではないかとも思いますね。

Android Walkmanでもそうですけど、AndroidベースのDAPに関してはDAPハードベンダーは基本ソフト(ドライバーやALSA APIなど)を開示して、標準はおまけ程度の再生アプリをバンドルし、サードパーティーのアプリ専門ベンダーが本格的な高音質再生アプリを作るというのがAndroidベースのDAPの本来的なあり方のように思えます。そもそも自分のところですべて抱えるならAndroidベースにする必要もないかと思います。その方が音質的にもよいものはできるでしょうからね。タッチ操作のためとしてもAK100のように独自ファームでもタッチ操作は可能です。やはりAndroidにするなら、広いオープンな世界に即したものを作ってほしいと思います。

たとえばニコンCOOLPIX S800cみたいなAndroidカメラも面白いと思います。最近のデジカメで機能についてくるアートフィルターやパノラマ機能などは、カメラメーカーがおまけで付けるものよりiOSやAndroidのアプリの方が多様で強力なものを見つけることができます。それを足していくことで機能向上が図れます。これをカメラメーカーがすべて抱えていったら大変でしょう。
そしてAndroid DAPも面白い可能性を秘めていると思いますので、DX100の方向性も期待しています。
posted by ささき at 23:13 | TrackBack(0) | __→ ハイエンドDAP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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