The Producersは文字通り著名な英音楽プロデューサーがバンドを結成したというおじさんバンドです。タイトルのBasing Streetも文字通りスタジオのある番地のことだそうです。
中心はトレヴァーホーンで、他に10cc/ゴドレイ&クレームのロルクレームなど。プロデューサーとは言いますが実際はミュージシャンあがりの人たちですね。
メンツから想像つくように音は古いです。80年代くらいのポップロックという感じ。でもそこがオールドロックファンにはしっくりくると思いますね。タイトル曲がFreewayというように疾走感もあるアップテンポの曲と落ち着いた曲のバランスも良い感じ、ここはさすがにプロデューサーズ。全体にトレヴァーホーン色を感じますが、たしかに10CCも入ってるかというところもあるかも。
国内版ではボーナストラックが2曲ついてきますが、実はもう一曲クレジットされてない曲が入っています。CD2の最後の曲が終わった後(国内版ではボーナス曲の前)にしばし空白の後にシークレットトラックとしてフランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドのTwo Tribesがプロデューサーズ・バージョン(ライブ)で入ってます。これもトレヴァーホーンらしいところで、知らない人はこれなに?って感じだと思いますが、なかなか心憎い隠れボーナストラックです。
下記のYoutubeにこの演奏のプロモーションビデオがはいってます。トレヴァーホーンはベースを担当しています。
今の音楽シーンにこういう音楽が受け入れられるかは分かりませんが、大人のロックコーナーにはぴったりのアルバムです。実際このアルバムちょっと面白いのは現地では自らのインディーズレーベルで販売してるようですが、国内では大手ソニーミュージックが扱ってることです。こういう通好みの音楽を国内紹介してくるあたりは素直に称賛してあげたいですね。
今年はPIL、デッドカンダンス、キリングジョーク、ウルトラヴォックス、ヒカシューなどなど80年代バンドがこの2012年に新作を出してきたわけですが、このプロデューサーズもその延長にあるとはいえるかもしれません。
iTunesでも扱いがありますので試聴はiTunesで出来ます。
https://itunes.apple.com/jp/album/made-in-basing-street/id571836869
Amazonリンクは左が国内版で右が輸入盤です。それぞれ二枚組みで、輸入盤は1枚のものもありますが、上で書いたTwo Tribesは入っていません。
Music TO GO!
2012年11月18日
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