昨日11/14付けのWolfsonのリリースでWM8533というDACチップがアナウンスされています。
http://www.wolfsonmicro.com/ja/media_centre/item/wolfsons_newest_dac_delivers_excellent_audio_performance_in_a_small_package/
ただしこれ実はこれより前に製品は組み込まれて私の手元にもありました。例のアップルの30pinアダプターに内蔵されたDACチップです。下記のChipworksによる解析を参照ください。アクセサリーとはいえアップル製品の販売ボリュームからすると、このアダプターのために開発したということもあるかもしれません。http://www.chipworks.com/blog/recentteardowns/2012/10/18/inside-the-apple-lightning-to-30-pin-adapter/
WM8533はデジタルボリュームを内蔵しているので、iOS側の音量調整はDAC側ボリュームで行われているのかもしれません。DAC側ボリュームについてはこちらを参照ください。
WM8533はコンパクトでバスパワーの低電圧でも作動します。さらに直接2Vrmsのラインレベル出力が取り出せるという便利なパッケージです。しかし、これどこかで聴いたと思ったら、ESSのES9023も同じ売り文句ですね。最近ではESSのES9018 DACチップが話題の中心になることが多いのですが、ESSのES9023もけっこう伸びてきています。マニアック系でもODACやDragonflyの採用などで知られていて、最近のCONCERO DACもレビューを読むとなかなか良いようです。WolfsonもESSのこの辺を意識しているということもあるかもしれません。
してみるとES9023を使用した30ピンアダプターも可能だと思いますが、サードパーティーでアダプターを解析したところは作ってほしいところですね。
Music TO GO!
2012年11月15日
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