iPhoneがドックコネクタの変更をして、フィルシラーが純正ドック作らない発言をするなど、有線からワイヤレスへ一気に向かう機運が高まったのに刺激されたのか、Android陣営でもAirPlay風のワイヤレス規格が最近いくつか相次いで発表されました。
まずWi-Fi AllianceがLGとサムスンのサポートでMiracastを発表しました。
http://japan.cnet.com/news/service/35022005/?ref=rss
これはLG Optimus G smartphone,とSamsung Galaxy S IIIでサポートされると思います。
https://www.wi-fi.org/sites/default/files/uploads/Miracast_FAQ_20120919.pdf
上にFAQがあるんですが、Miracast自体はDLNAのように技術自体というよりも、Wi-Fi Allianceが認めるワイヤレスオーディオ・ビデオ製品につけられるブランド名ということのようです。またMiracastはワイヤレスだけではなくHDMIやUSB使用でも適用されるということ。Miracast自体は技術総称みたいなものなので、Wi-Fi DirectTのようにWiFiネットワーク不要のデバイス間のダイレクト接続もカバーできるようです。
ただしオーディオ的に重要なのは上のFAQ10ですが、Miracastは本来的にはオーディオだけというデバイスには適用を考えてないという点です。
またDTSがDTS Play-Fiというワイヤレス技術を発表しました。
http://www.whathifi.com/news/dts-play-fi-brings-airplay-style-wireless-audio-to-android
こちらはMiracastとはことなってオーディオのみにも対応しているようです。DTSの子会社のPhorusという会社が製品化をしようとしているようです。
DTS Play-FiはiOSでもAndroidでも使えるということですが、まずはAndroidからサポートを始めるということです。
MiracastはオーディオCODECはAACだけですが、Play-FiはFLACなどもサポートします。また基本的に1:1のAirPlayとはことなって、同じネットワーク内で1対多の接続をサポートします。同一ネットに複数のクライアントがあっても構いません。クライアントはPlay-Fiアプリです。
これらがAirPlayと現状で基本的に異なるのはAirPlayがOSレベルでサポートされているのに対して、アプリレベルになってしまうということです。
もしかするとLGとサムスンではMiracastが標準でサポートされるかもしれませんが、これは断片化を助長してしまうことになります。やはりどこかの段階でAndroidが標準でサポートするのが良いでしょうね。
AppleもAirPlay Directという無線ネットなしでデバイスダイレクト接続できる拡張がうわさされたんですが、まだ姿は見えていません。
AirPlayに刺激されてこれらが出てきたように、AirPlayもその弱点を克服したこれらのライバルの出現に刺激されて行くのではないかと思います。
Music TO GO!
2012年09月22日
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