Music TO GO!

2012年08月27日

フジヤエービック主催のDAコンバーター試聴会レポート

週末はフジヤエービック主催のDAC試聴会に行ってきました。
以下興味を引いたものを書いて行きます。

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上はM2techの新作DACのVaughan (ボーン、、サラボーン?)です。Young(ニールヤング?)をふたまわり大きくしたような大きなDACですね。上にあるのは17インチMBPです。
バッテリー内蔵でツインモノラル構成ということ。音はとても雑味のないピュアでかつシャープという感じです。

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上はリリックの新作ヘッドフォンアンプのXHA10でバランス専用モデルです。
バランス端子はHiFiManというか中国一般的な4ピン端子もオプションでつけられますが、なんとゲインlowでさえあのHE6を十分鳴らせます(12時くらい)。リリックの1bitらしいシャープでニュートラルな音でした。

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完実さんであのEAR HP4を扱うことになったそうです。792900円とお高いですが音はやはり魅力的ですね。女性ヴォーカルの声のかすれ、震えなど細かな表現はなかなか秀逸です。パラビッチーニ先生らしい音色の良さも良い感じです。

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ヘッドフォンアンプはこちらも超ド級のAgaraの100万円のヘッドフォンアンプです。
電源から完全LR独立で電源ケーブルも二本別に必要という徹底ぶり、ボリュームも左右別にあって個別に調整します。音はやはり電源が強力な感じで、押しが強く鳴らしにくいLCD2を力強く鳴らしてました。

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上はMytekのDSD5.6M再生のデモです。通常のDSDは2.6M(64DSD)ですからその倍のレート(ダブルレート再生)です。今井さんは毎回Mytekの新しい使い方を見せてくれるので興味深いですね。これはHQ Playerで44k PCM音源をDSD5.6Mにリアルタイム変換してASIOドライバーでMytek Stereo 192に出力しているところです。5.6MでロックするとhDSDと表示されます。右はHQ Player画面です。
同じ音源で2.6Mと5.6Mで比較しましたが、あきらかに5.6Mの方がより細かく濃く再現してました。DSDの次のステップとして5.6M(128DSD)のダブルレート再生は注目ですね。

ところでMytek Stereo 192はUSBはスペック上は192kまでですが、DoPで128DSDを受けてDSDネイティブ再生するときだけ352kをUSBで受けられるように作ってるってCAのMytekスレッドに下記ポストでMytekの人が書いてます。(PCMは192kまでが上限です)
ですからDoPでやってみてもできるのかもしれません。(DoP1.1の仕様で5.6M DSDを搬送するには352kが必要)

> Mytek USB will be able to do 352.8k for the purpose of allowing 128xDSD. Mytek DAC converts PCM up to 192k only.
http://www.computeraudiophile.com/f6-dac-digital-analog-conversion/mytek-stereo-192-a-5555/index63.html#post160930

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上は国内初お披露目のQBD76のDSDネイティブ再生対応バージョンであるQBD76 HDSDです。ネイティブ再生の方式はDoPです。ネイティブ再生をしているときは176Kと表示されます。通常の176k PCMの時は176ですからそのあとにKがつくとDSDネイティブ再生ということです。
DSDネイティブ再生の音を聴いてみるとQBD76の高品質の音がより自然で滑らかになり、先鋭すぎて疲れない感じですね。

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上はTechDASのD-7/DSDで好評の従来品D-7をDSDネイティブ再生に対応させたものです。ネイティブ再生の方式はDoPです。
従来品のXMOSのプログラミングを変えてDoPでDSDネイティブ再生を実現したとのこと。こちらは176kと44kの表示が同時に出ることでDSDネイティブでロックしたことを示すということ。QBD76同様に従来の改良品でDSD対応というといろいろな苦労・工夫もあるようですね。
例えばD-7/DSDではDSDだと従来より6dB低いということや、曲を変える時にノイズが出てしまうと言ういろいろな考慮点があったとのこと。ただノイズは聞いてみると軽いクリック音程度なので、あまり大きな問題ではないと思います。
これもやはり精細ながらとても聴きやすい音という印象でした。




今回はメインの他に小部屋が二つあって、ステレオサウンド(DigiFi)とフェーズテックが使用していました。

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DigiFiの部屋では上の今号の付録となるDAC付きアンプが展示され、これでデモを行ったようです。これはUSB DAC内蔵でスピーカーをバスパワーだけで動作すると言う面白いもの。アンプはデジタルですが、DACとアンプ間はいったんアナログを介するということ。

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もう一つ興味深い展示は上のOlasonicさんのUSBオーディオプロセッサーというもの。アナログとデジタル(USB/同軸/光)の入力とUSBの出力を持っています。
これは何かというのは使用例を説明すると分かりやすいのですが、例えばCDプレーヤーの同軸デジタル出力を受けてUSB DACに接続することができます。つまりCDプレーヤーやトランスポートにUSBのみ入力のQB9のようなDACをつなげます。またアナログ入力ソースをAD変換出来るのでレコードプレーヤーにもUSB DACが接続できます。
そのために出力側のUSB端子ホスト側を示すA端子になっています。さて、そうすると今度はUSB DACから見たときにこの「USBプロセッサ」がどう見えるかということですが、質問してみたところパソコンの標準ドライバーとして認識するということです。つまりこのUSBプロセッサに接続できるUSB DACは標準ドライバー(クラスドライバー)対応のもの、つまりパソコンに接続したときにドライバーのインストールが不要のものだけです。別途ドライバーのインストールが必要なタイプのUSB DACは接続できません。
USBで入力してUSBで出力するとどうなるかと聞いたところ、特にジッター低減のようなことはしていないのであまり意味はないようです。
USB->SPDIFのUSB DDCはいっぱいありますが、逆というのは面白いですね。

もう一つの部屋はフェーズテックさんのアナログ部屋です。フェーズテックの井上さんのレコードコレクションはちょっとすごくてあちこちに紹介されて雑誌に記事を書いたりしています。特にホームページのタイトル通りジェネシスを中心として盤の違いや音質差など秀逸な記事がいっぱいです。こちらがホームページです。
Riding The Scree
http://www.green.dti.ne.jp/ridingthescree/index.html

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上はハイエンドのフェーズテック機材とフォーカルを使ってアイランド盤タルカスを音だし確認の演奏中。
これはパワフルでかっこよく一日いたくなったですね。お金とっても良いくらい。この他にもイエスの危機の幻のカッティングというのも聴かせてもらいました。

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これは初回版で上のようにエンボスのジャケットです。音も鮮度感が高いものでした。
午後には角田さんのセミナーも行われてなかなか盛況満席でした。




今回は終わってから急ぎまた清里に行かねばならなかったのであまりゆっくりいられなかったんですが、事前での情報よりふたを開けてみると思ったよりいろいろ出てたという感じです。
やはりDSD対応が増えましたね。DoP方式もスタンダードとしての流れが見えてきました。DSD専用と言うより既製品の改良が多かったのでかえってオリジナル版と比べられることでDSDのメリットがわかりやすかったと思います。総評すると音は精細感がありますがPCMのように尖ったところがなく、解像力を保ったままで自然で聴きやすくなったという感じでしょうか。
一方でフォステクスさんはまだA8のPCからのDSDネイティブ再生のファームをリリースしてませんが、いろいろと問題もあるようでこの辺のなかなか難しい側面も垣間見えます。

10月にはまたヘッドフォン祭がありますので、それまでに各社またいろいろと新製品が増えていくのが楽しみなところです。
posted by ささき at 20:56 | TrackBack(0) | ○ オーディオショウ・試聴会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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