LINN, Majik
リンはハイエンドでは海外メーカーの代表格のひとつでイギリス(スコットランド)のメーカーです。ハイエンド志向は王室御用達とかQE2のオーディオを担当していると言うところからもうかがい知れます。リンも音傾向としては音楽性重視で楽しく音楽を聴かせるものとして知られています。またもうひとつのリンの特徴としてシステム性が高く特徴的なバイワイヤリングやバイアンプのAktivなど個々の製品のモジュール化が進んでいることがあげられます。
このMajikはちょっと特徴的なプリメインで、プリアンプのWAKONDAというモデルをベースにしてそれにパワーアンプを付加したと言う形になっています。実際に背面のプリのアウトとパワーのインをジャンパーコネクタで接続しただけでつながっているのでジャンパーをはずすとそれぞれ独立して動作可能です。パワーは8Ωで33W/chと控えめですが4Ωで66W/chときちんとリニアに倍の値が出ているのはアンプの基本と言える電源供給力がしっかりしていることをうかがわせます。
Majikの音は渋く落ち着いた音調で、ステージの再現という意味での立体感というよりは音楽的な陰影のような表現に優れているようです。
ボリューム部分はプリアンプの要ですがMajikは可変抵抗ではなく独自のDAC応用のロスが少ないスムーズなコントロールを実現しています。また高品質の独立したヘッドホンアンプが内蔵されているのも生活スタイルを重視する欧州オーディオらしい側面が見えます。ただし単体のヘッドフォンアンプには及びません。
Majikにはスピーカープラグの形状が異なるタイプがあり中古購入は注意が必要です。わたしのものは普通のバナナを直接させるタイプです。またPhonoあり(Majik-P)となし(Majik-L)のモデルがあります。
Music TO GO!
2005年04月05日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック