Music TO GO!

2012年06月04日

クラシック向けDSD音源のサイト、オランダのChannel Classics

DSD音源というとBlue Coastを紹介することが多かったんですが、やはりクラシックファンも多いでしょうからクラシックでDSD音源に力を入れているサイト、Channel Classicsを紹介します。実はこのサイトの方からコンタクトがあったんですが、アクセスが増えた源をたどったらうちのブログだったということで、この前のQuteHDのDSD設定編の記事です。ほんとにリンクをあっさり張っただけだったんですがけっこうアクセスがあったようです。そこで今回は協力をいただいた上できちんと紹介したいと思います。

cover.gif
Channel Classicsのトップページはこちらです。
http://www.channelclassics.com/

今回はMusic To Go!読者向けにクーポンをいただけませんか、とお願いしたところ快諾いただいて、なんとうちのサイト限定で15%引き期間限定クーポンを2週間有効でいただきました。本日(2012/6/4)から有効です。クーポンコードは下記です。

music2gochannel (終了しました)

ただし時差とテストの関係で昨日から有効にしているので実質13日間程度でお願いします。無料プレゼントですのでクレーム等は受けませんので念のため。ちなみに私はアフィリエイト等はありません。私も単にこの企画で15%オフになるだけです。

* Channel Classicsについて

Channel ClassicsはオランダのレーベルでJared Sacksというもとはフレンチホルン奏者だった人が創設しました。もとは趣味でやっていた録音を本職にしてしまったということです。(赤坂工芸をちょっと思い出します)
1990年から始めたレーベルでいまでは38カ国のアーティストと仕事をしたという国際派ですね。
2000年ころからSACDをリリースしていて、DSDを配信始めたのはこの2月ということでした。私は角田さんのところでここの「FireBird Suit」を聞いたのがはじめです。

名前のChannelは「海峡」の意味で創立者がアムステルダムに住んでいた時の通りの名前がKanaalstraatというそうです。(海外では通りの名前が住所と同義です)
「海峡通り」というのでしょうか、なかなか趣のある名前です。

さすが趣味から始めたというだけあって録音機材にもこっていてAKGをはじめ数ブランドのマイクを使用し、ケーブルはVan Den Hul、AD/DA機材はGrimm Audio、Meitner/EmmLabsなどを使うということです。中でも注目なのは後でも出て来ますがGrimm AudioのADコンバーターです。
こちらはJaredさんに録音プロセスについて聞いた答えなのですが、ADコンバーターの前まではアナログで持っていて、余計なプロセスは通さないようにしてピュアな鮮度感を大事にしているということです。
" - I keep everything analogue until the last step going to the AD converters, I try not to do any post production that would go through the sigma delta processor again. This keeps the DSD path as pure as possible without adding any extra high res noise to the signal"

* サンプル音源とダウンロードマネージャの使い方

まずChannel Classicsではサンプルがあるのでダウンロードマネージャの練習かたがたこちらをダウンロードすることをお勧めします。
サンプルは44/16、88/24、176/24、そしてDSDがひとつのファイルにアーカイブされていて聴き比べができるという豪勢なものです。
曲は下記のビバルディで一曲まるまる入っています。こちらはもちろん無料ですので、これはダウンロードしないと損です。(400MBあって下記の手順でダウンロードします)
Vivaldi - La Cetra / Concerto No. 1 in C major, RV 181a - Allegro

リンクはこちらです。(画面では右の方にあります)
http://www.channelclassics.com/try-it-now

Channel ClassicsではJavaを使ったダウンロードマネージャが特徴的です。まず上記リンクの"TRY IT NOW"というボタンをクリックしてください。
するとEDDSDownloader.jnlpという小さなファイルをダウンロードしてきます。これはJNLP (Java Network Launching Program)というもので音楽が入ったファイルではなく、ダウンロードマネージャを立ち上げるプログラムです。このファイルをダブルクリックして立ち上げてください。

するとダウンロードマネージャが出てきますので、右上のDownloadをクリックしてください。するとダウンロードがはじまり、Save toで表示されているフォルダに楽曲ファイルが格納されます。
jnlp1.gif

実際にアルバムを購入するときはBuyボタンを押すとカートに追加されますので、右側のMy CartからCheckoutを選んで、Discount couponのところに上記クーポンを入れてApply couponを押して、合計金額が変わったことを確認してください。
discount1.gif

そのあとProceed to checkoutをクリックして購入手続きに進みますが、はじめての場合はregisterからユーザー情報を入力してください。
そのあとで購入に進んで、I agree with the Terms & Conditionsにチェックを入れて同意し、Make Paymentを押してください。支払方法はクレジットカードかPaypalです。
カード支払いはOgoneという課金サイトを利用していて、ここは日本語で出てきます。

ダウンロードするリンクはMy AccountからAvailable downloadのリンクをたどれば出てきます。
JNLPのダウンロードを立ち上げて先に作ったユーザーアカウントでログインして、ダウンローダーでdownloadしてください。
またメールでもダウンロードリンクの知らせが来ます。


実際にダウンロードして聴いてみました。ストラビンスキーの「春の祭典、火の鳥」です。
http://www.channelclassics.com/fischer-32112.html
rites.gif
再生システムはDSDネイティブ再生で聴くAudirvana Plus → USB(DoP) → Chord QuteHDやJRMC17 → USB(DoP) → Chord QuteHDなどです。
この辺の設定はこちらのDSDネイティブ再生設定編をご覧ください。
PCM版と比べたわけではありませんが、オーケストラの迫力と深みが印象的で、QuteHDの品格の高い音をいっそう引き出しています。低域の力感もひときわです。楽器が複雑に絡んでも明瞭にかつリアルな音色で描き分けます。演奏自体も素晴らしいものだと思います。
(私は火の鳥を聴くとYESのライブを思い出しちゃうんですけど)

* お勧めのアルバム

アルバムが多いのでどれかお勧めを教えてくださいといったら下記のものを推薦してきました。

CCS_SA_32112_copy_1.jpg
Firebird:
http://www.channelclassics.com/fischer-32112.html

CCS_SA_30910kl.jpg
Rachel Podger: Bach
http://www.channelclassics.com/podger-30910.html

31511_1.jpg
Amsterdam Sinfonietta: Mahler, Beethoven
http://www.channelclassics.com/sinfonietta-31511.html

DSDは2.8M(DSD64)のDFF(DSDIFF)形式で配信しています。
もちろんPCM音源も素晴らしい音質で楽しめます。

また、最近Positive feedbackに最新のDSD機材を使用した高品質アルバムとしてChannel Classicsが取り上げられています。最新のGrimm Audio機材が使用されたものであることが書かれていて、アナログとデジタルのギャップを埋めるものだと賞賛されています。
http://www.positive-feedback.com/Issue61/channelclassics.htm
Grimm Audio AD1についてはこちらをご覧ください

上で引用されているアルバムは次のものです。受賞メダルがたくさんついてますね。

CCS_SA_31111_1.jpg
Schubert Symphony no. 9 (The Great), Five German Dances
http://www.channelclassics.com/fischer-31111.html

CCS_SA_30710_1.jpg
Beethoven Symphonies No. 4, No. 6
http://www.channelclassics.com/fischer-30710.html

JaredさんにDSD配信の今後を聞いてみると、マルチチャンネルでの配信は予定しているとのこと。将来的にはサンプルレートを増やす(5.6M)かもしれないが、それは高音質に直結したものではないとのこと。それよりGrimm Audioの機材で音楽的な素晴らしい音質が得られることに満足しているということです。
"Maybe in the future I will go to a higher sampling rate but this will not automatically mean sounding better. The Grimm sounds so musically good that that is what is important to me. Not the sample rate!"

簡単にDSDネイティブ再生の設定が出来るChord QuteHDの登場でいよいよ本格的に実用段階に達したDSD再生の世界を楽しむためにもクーポンを活用ください。またChannel Classicsの今後にもぜひ注目していってください。
posted by ささき at 00:47 | TrackBack(0) | __→ DSD関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

この記事へのトラックバック