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2012年05月26日

QuteHDとFoobar2000でフリーのDSDネイティブ再生

前の記事でQuteHDを使ってDSDネイティブ再生をする方法をいくつかのプレーヤーソフトを例に書きましたが、実のところDSDネイティブ対応プレーヤーソフトはみな有料です(ただしトライアル期間でも多くはDSDネイティブ機能は使えると思います)。
気軽に話題のDSDネイティブ再生を試してみたいという方にはMacであればさきに書いたWAVパック再生を使う手はありますが、Windowsではやはり手慣れたFoobar2000を使いたいという人も多いでしょう。
そこで今回はQuteHDとFoobar2000でDSDネイティブ再生をする方法を書きます。

ただしFoobar2000ではfoo_input_sacdというSACDリッピングしたISOイメージを再生させるためのプラグイン(コンポーネント)を使用するのですが、これはASIOドライバーを前提にしています。そのためQuteHDではまずASIO4ALLを使用します。(ASIO4ALLについては詳しい説明を省きます)

まずASIO4ALLをインストールしてください。(2.10を使用しました)
http://www.asio4all.com/
またASIOを使うためfoo_out_asioをfoobarにインストールしておいてください。

下記サイトからfoo_input_sacdの最新版をダウンロード。(使用したのは0.5.9)
http://sourceforge.net/projects/sacddecoder/files/foo_input_sacd/
今回はfoo_input_sacd-0.5.9.zipを使用しています。

上のzipを開けてASIOProxyInstall.exeをダブルクリックしてfoo_dsd_asioをインストールしてください。
Foobar2000のLibrary->Configureメニューから
Component->Install...で上記zipを選択してApplyでFoobar2000を再起動します。

Foobar2000のPreference->output->ASIOを選択してまずASIO Driversの中からfoo_dsd_asioをダブルクリックして設定画面を出します。ここで出力先をASIO4ALLにして05/FAマーカーを選択します。(下図)
foobar1.gif

次に同じASIO Driversの中からasio4allを選択してASIO4ALLの出力先にQuteHDをクリックして指定します。(下図)
foobar3.gif

Foobar2000のPreference->output->SACDを選択して、その中のASIO Driver modeをDSDにします。(下図)
foobar4.gif

Foobar2000のPreference->outputでfoo_dsd_asioを選択します。(下図)
foobar2.gif

つまり経路はFoobar2000 → foo_dsd_asio → asio4all → QuteHDドライバー → QuteHDとなります。

設定はこれで終わりですが、もうひとつポイントがあります。それはもうひとつのDSD関係のコンポーネントであるDSDIFFデコーダーコンポーネント(foo_input_dsdiff)をインストールしている人はそれを取り除くということです。私もはじめDSDにはロックするがノイズが出てしまっていたんですが、foo_input_dsdiffを除く(componentマネージャからremove)ときれいに音が出るようになりました。この辺こちらのページにノウハウがあるので参照ください。
http://asoyaji.blogspot.jp/2012/04/foobar2000-dsd.html

設定はちょっと面倒ですが、いったん設定してしまうとFoobarもなかなか使いやすいので楽に使用することができます。手ごろなQuteHDと使い慣れたFoobarの組み合わせでマニアだけのものだったDSDネイティブ再生の世界がまた一歩身近になったというところでしょうか。
ちなみにこれまで書いてきたDSDネイティブ再生の設定はみなUSBを使用しています。いまのPCからDAL CardDeluxeを外してしまっているので同軸や光での確認はまた後でやってみます。
posted by ささき at 23:09 | TrackBack(0) | __→ DSD関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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