Music TO GO!

2006年11月08日

こわれもの (モービル盤) - YES

YESの名盤である「こわれもの」のモービル盤が発売されました。

http://www.cdjournal.com/main/news/news.php?nno=13065

こわれものはリマスター版が既に出ていますが、Mobile Fidelity社のいわゆる「モービル盤」は以前より高い評価をうけていてひとつのブランドを築いています。CDでは24Kゴールドディスクとともに独自のリマスター技術で高音質が期待されます。
これは紙ジャケットではありませんが、中のスリーブは当時のロジャーディーンのイラストを再現したものが封入されています。

わたしは直接比較できるこわれもののリマスター版はないのですが、他のリマスターものと比較してみました。前に書いたように最近のデジタル・リマスターはかなり技術レベルも上がっています。リマスタリングは汚れた窓をタオルで拭いて晴れ上がるような見通しのよさを感じますが、やや不自然さも感じます。
たとえばデジカメの画像をくっきりさせるのにレタッチソフトのシャープネス・フィルターをよく使いますが、それを使いすぎるとくっきりするのと同時にやや不自然に硬さが出てくるような感じです。これは像の縁に顕著です。音で言うと音像のエッジがややきつさを持つような感じでしょうか。
ところがこのMobile盤だと独自の技術があるのか、そうした不自然さがとても少なくて音の柔らかさ・滑らかさ・艶っぽさも感じられます。それはまるでリマスターというよりも最新の機材でいま録音しなおしたかのような自然さと高音質が両立しています。

これはオーディオ好きでYESファンとしてはマストアイテムといえると思います。わたしはモービル盤というのははじめてですが、他のディスクも興味が出てしまいました。ただゴールドディスクものは数が少ないようでいったん売り切れるとプレミアがついてしまうようです。

下記はMobile Fidelityのホームページです。
http://www.mofi.com/pc/viewPrd.asp?idcategory=28&idproduct=96
posted by ささき at 00:04| Comment(2) | TrackBack(0) | ○ 音楽 : アルバム随想録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
今まではリマスタリングといってもノイズリダクション、コンプ、イコライジング程度が殆どでしたから、それなら自分で出来るわい!などと思っていましたが、本当に気合いの入ったリマスタリングは凄いですね。5.1ch対応って・・・どうやって各楽器の音を抜き出すのかが知りたいところです。(@@;
それにしても国内発売の「こわれもの」CD、音が悪過ぎです・・・orz
Posted by rabbitmoon at 2006年11月08日 07:39
それとこうした再発ではどのマスターテープを元にするかというのも音質にけっこう関係するようですね。
Posted by ささき at 2006年11月09日 00:39
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