Music TO GO!

2012年05月13日

ヘッドフォン祭2012春終了

今回も恒例のヘッドフォン祭が開催されました。各メディアにも取り上げられることが多くなり、ますます注目が集まってきていますね。今回はいつもよりたっぷりと試聴に費やしました。

今回は発表会が多かったのですが、いまや100周年を超えたDENONは「2012ヘッドフォンコンセプト」と題した発表会を行いました。ヘッドフォンはいまや日本最大のオーディオマーケットになったということで、様々なライフスタイルに対応するため、多彩なラインナップを充実させていくとのこと。ただし高音質は曲げられないということをアピールしていました。今回の発表はその中でもAudio Maniacsと呼ぶマニア層に向けて二点発表しました。ヘッドフォンのAH-DXX(仮称)とイヤフォンのAH-CXX(仮称)です。
こちらモデルはおなじみ福島花乃さんです。

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ヘッドフォンのAH-DXXは自社開発のフリーエッジ・ドライバーを採用したことによりひずみなく大振幅を取りやすいということです。またケーブルの取り外しも可能です。
試聴してみましたが、いまどきのトレンドとしてかなり軽くて、音の印象は密閉型にしては抜けが良く広がりも良い感じですね。装着感も良好です。低域がちょっと強めだと思いますが、もう少し低いほうへの深みがあると良いと思いましたが、密閉性はまだ調整中ということでまだ詰めが出来てないそうです(だいたいにおいて8割くらいといっていました)。これはもう少しよくなるかもしれませんね。

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イヤフォンのAH-CXX(仮称)はデュアル・バランスドアーマチュアです。コンプライのイヤピースを採用していて、タッチノイズ低減のためにイヤフォンのコネクタ部が意図的に頬にタッチするようになっているなど、細かいところを良く研究しているという感じです。また米国スターキー社(補聴器)による耳型のデータを使って形状を研究したとのこと。
試聴しましたが、音は硬めですけどこの手のインイヤーにしては広がりがあり、ワイドレンジで細かい音も良く解像します。帯域バランスも整ってるように思えました。ヘッドフォンの方が試聴では人気があったんですが、どちらかというとイヤフォンに注目ではないかと思いました。価格は3−5万ということでイヤフォンとしてはハイクラス領域ですが、ちょっと楽しみですね。

そしていよいよ登場したゼンハイザーのHD700です。こちらも最近のヘッドフォンらしく軽く作られています。ケーブルは着脱式ですが、HD800とは異なりかなり細いプラグを使用しています。

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聴いてみましたが音質も素晴らしく、音の傾向はHD650よりもやはりHD800を思わせますが、HD800のモニターらしさよりもコンシューマー的な味付けがありますね。また音に広がりがあり、楽器音もかなり細かく解像します。かなりワイドレンジで、ベースの量感もたっぷり深くあるけど出過ぎない感じです。ベースの量感はSRH1840より多いくらいだと思います。

HD700に隠れてもう一つ注目はRS220です。これは昨年発表時点ではKleerだったと思いましたが、非圧縮で送るkleerではない方式だそうです。

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RS220の音は素晴らしく、透明感ある音はワイヤレスのイメージを変えるものですね。またケーブルのない気持ちよさに改めて気が付かされます。これは使ってみないとワイヤレスの良さは分かりません。

ワイヤレスというと面白いのは、こちらのPartot Zikです。これはBluetoothを使用しています。

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面白いのはセンサーを多用した機能性で、頭から外すとポーズになり、ハウジング側面をこするとスキップ、マイクは骨伝導とハイテク満載です。音は有線で聴きましたが、ちょっと音場が狭めだけどまずまずというところでしょうか。

ベイヤーの新製品T90も音が聴けました。右の写真では上がT90で下がT70です。

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これはT70の開放版ともいえるもので、T70と比較すると(上がT90)音の傾向は似てますが、やはり音のこもりが少なく抜けがよいですね。T70に比べると価格も少し上だけど、音も少し上に感じました。

こちらは須山さんのMH335DWです。大型ウーファーのCI2発ということで、かなりぎっちり中が詰まっています。相変わらずシェルはきれいで透明度は高いですね。

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後でまた書きますが、CIx2の他は334と同じで高域を多少チューニングしているとのこと。
音はちょっと聴いただけですが、低域のレスポンスが盛り上がってるというよりも、全体により濃くなり重厚になったと言う感じです。コンシューマー的に聴くにはダブルウーファー(DW)の335が良い選択肢に思います。最近Fitear to go 334ばかりでしたけど、やはりカスタムは良いですね。特に須山さんとこのは吸い付くようにフィットしますので余計そう思います。他のメーカーのカスタムでも耳型はすべて須山さんのところで取ってますので、差はやはりわかりますね。

これは須山Fitear 334 Titunium(試作品)です。

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ネタの割には音はけっこう普通に良い音です。でもさすがにひんやりとしますね。

*DSDネタはタグ分けするため、こちらに記事を分割しました

こちらはCEntranceブースで、左はAudioPhile desktop、右はDACport LXです。

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Audiophile Desktopはケース付きで、スピーカー、DAC miniとケーブルが一体になったシステムです。
スピーカーはオリジナルで、同軸スピーカーですがウーファーとツィーターが同一平面にあって位相問題が少ないということ。
DACport LXはDACportに比べるとボリュームがなく、付属の特製ケーブルでDACになるというものです。価格は$300。

これはHiFiMAN HM901で、いよいよ登場したHM801の上位機種になります。まだプロトタイプでヘッドフォン祭では右のようにDACとしてEF6から音源を再生していました。

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HM901はHM801よりさらに小さく、より使いやすくなっています。DAC仕様など多くは語れませんが、表面的なスイッチ類から読み取れるもの以外にも、私もあまり聞いたことがないユニークな機能もあるようです。あと2-3か月くらいでリリースされるようで、注目機種ですね。

こちらおなじみJabenとRudistorのブースです。

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良かったのはJaben初のMP3プレーヤー(中)です。これはかなり安くなりそうで、かなり音も良いですね。AMP3とかあの辺より良い感じ。これは注目だと思いますよ。ただし今はディスプレイがなく、順送りのみの再生が残念なところです。いまはまだプロトタイプなので機能向上に期待です。
RudiのDAC X3はヘッドフォンアンプの音も良く$1500ということです。

ヘッドフォン祭ではスピーカーによる試聴会も行われます。

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左は人気の角田さんのPCオーディオセミナーでジェフロウランドのDACを紹介しているところです。右はフォステクス・タイムロード・完実の合同でシステムを持ち寄って、スピーカーのシステムも披露するというコンセプトのようです。

ちなみに今回使用したカメラはCanon Powershot s95です。
今回も見どころたくさんのヘッドフォン祭でした。ますますメディアの注目も集まって拡大していくヘッドフォン祭の次回が楽しみです。


ところで今回はHeadFiの部屋もあって、日本のHeadFiメンバーが機材を持ち寄ってHeadFi meetをしました。

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機材は山本DACとかマニアックなのからApril DP1でSR009なんか鳴らしてました。ヘッドフォン祭をみたり持ち寄った機材で聴いたりとヘッドフォン祭とHeadFiの関係もまた向上して行くのを祈ってます。
今回もたくさん外国からもやって来ましたが、ヘッドフォン祭も日本も気に入ってくれてありがたいことです。
ところで、外国から来た人と雑談して、東京の印象はどう?とお決まりで聴くと必ず言う言葉があります。それは"clean"です。東京が清潔・きれいっておそらく日本人は言わないでしょうが、やはりみな東京はcleanだと言いますね。これは日本人が自分で気がつかない美点の一つだと思いますが、大切にして行きたいものです。
posted by ささき at 11:15 | TrackBack(0) | ○ オーディオショウ・試聴会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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