さて、オーディオショウ月間もメインのインターナショナルオーディオショウとなりました。
ハイエンドと真空管フェアはマイナーでマニアックなメーカー主体でしたが、こちらは大手や輸入代理店さんが主体です。
今年からインターナショナルオーディオショウに出ているというメーカーがいくつかあります。
わたしの使っているところのDynaudioはハイエンドショウにも出ていましたが、今年はインターナショナルにも出展しています(左写真)。ハイエンドショウではコンターなどコンシューマークラスが主体だったのでこちらは思いっきりトップクラスのテンプテーション(外側)とConfidence C4(内側)を交互に使うぜいたくなデモでした。ほんとはこの中間のC1とかC2が聴きたいんですが、、(^^
音のフォーカスは実にシャープでこの巨体が見えなくなる音はさすがでしたね。テンプテーションなんかはC4よりさらにウーファの口径が小さいのですが、それよりも音のコントロールが重要なのでしょうね。
それとCECも初参加ですが、右の真空管アンプをはじめ新製品がたくさん出ていました。ブースも混んでいましたし音もなかなか良い音を出していました。
スピーカーでは左のB&Wの40周年モデルの白いスピーカーが出ていました。それと流行りは「く」の字型のタイプなのか中のAvalonのISISとか右のSonicのPassionなどがあります。それと前に書いたパイオニアのS1EXもこうなっています。斜めにすると音の広がりにプラスになるということだったと思いますが、あとはウーファとツィーターとリスナーの関係に意味があるんでしょうね。
タイムロードさんはBlu+DAC64とBCL+Edition9を組み合わせてデモをしていましたが、このくらいだとかなりレベルの高いシステムになりますね。
ジェフローランドは小型のパワーアンプ・モデル102の対になる小型のプリアンプCAPRIを出していましたが、102とのデモは聴けませんでした。
アキュフェーズは自社開発のCDメカとSACDメカを発表して新製品を出していました。こちらは新型CDプレーヤーの内部画像ですが、アキュフェーズのロゴがドライブに刻まれています。
OEMでないオリジナルのCDドライブというといままではLINNくらいだったのですが、IKEMIだとここに"100%LINN"と書き込まれています。
これはおそらくCDドライブのOEM供給に不安が出てきたこともあるのではないでしょうか。
またCLASSEでもLINNの技術者を引き抜いたとかでCD専用機(ドライブはVRDS)を出してきています。他では相変わらずSACDにこだわるところもあるのですが、ここに来てタワーレコードの倒産を受けてか、「ネット以外はやはりCD」派と、「やはりこれからのディスクはSACD」派にかなり色分けされてきているような気がします。
個人的に今回のショウで髪の毛の物欲アンテナが一番反応したのはこのAURA Noteです。
これは一体型のコンパクト機ですが50W/chの立派な性能がありMP3やPCソースとの親和性を図っているのが特徴です。
USBポートを二個持っていて、側面にはUSBメモリーとこのタイプのMP3プレーヤーを刺せます。iPodドックだとなお良かったんですが..
Aura Noteの内部にはためられませんが、直接USBデバイスのデータを再生できます。また128Kbps固定ですがCDをRIPしてメモリに保存できます。FMもRIPできるそうです。PCにはミニUSBで接続してPCからはAura noteがオーディオデバイスとして認識されます。
MP3の再生でも音はかなり上質で、アンプ自体の音はやや暖調で柔らかい系でMP3の再生で尖らないように意識しています。こうしてみると問題はCODECよりもアンプのオーディオ性能という気はします。
値段27万円で12月発売だそうです。
Aura Noteは一体型ということでLINNのClassikを思わせます。
またデノンのあたらしいコンパクトサイズのCXシリーズなんかはサイズまでLINNの旧タイプと同じLPサイズです。
アメリカでも都市生活者のためにコンパクトなオーディオが見直されてると言いますので、個人主義みたいなものをキーワードにいままたこうしたコンパクトなものが見直されているのかもしれません。
CDドライブの自社開発やコンパクトコンセプトなど、なぜか今回はLINNを思わせるものが目に付きました。LINNって保守的に捉えられることも多いんですが、実はコンセプト的には進んでいたんでは、とも感じます。
そこで今年はしめくくりとして最後はLINNにきました。
それで昨年も書いたんですが、LINNのブースにくると妙にほっとするものがあります。とくにこうしたばたばたとした週末を締めくくるには落ち着くものがあります。
自宅で聞き慣れた音というのもありますが、やはり音に優しさがありますね。わたしがそろえている90年代LINNともいまのLINNは音はやや異なっていますが、根底は同じような気がします。
他のメーカーもLINNのサイズやコンセプトを取り入れる次は、こうした優しい音を取り入れるというのが今の時代にあっているような気がします。
そうしたことを考えながら、さて来年はどんな思いをもってまたここに来るんだろうと思いました。
と、昨年も書いたので来年もまた書くことでしょう(笑)
ちなみにオーディオショウが開催されている国際フォーラムはこういうところです。たまたま右の屋台村なんていうイベントもやっていましたが、ちょっと時間帯の関係で食べられませんでした。うーん残念。
Music TO GO!
2006年10月22日
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欲しいけど、使い道が・・・(^^;
まだまだ勉強不足な私は
メーカー名とかさっぱりさんですが、
いずれこういう世界に踏み出すのでしょうか・・・。
老後かな・・・ボソ
私もC.E.Cブースではいい音だと感じました
あれだけ狭いブースなのに
今回の収穫はゴールドムンドの粗品、無地の綿素材、カツラギの生地で出来たCDソフトケースでした(^^;)
いまからと言う人にはこのAura noteは特にお勧めではないかと..
わたしはブースのところにあったゴールドムンドのマウスパッドが欲しくて思わず会員になってしまおうかと思ってしまいました(^^
デザインも素敵だし、LINNに通じるような優しい音が出てたので、MP3を高音質で聴く選択肢としてもなかなか良いと思います。DENONのCXが欲しいと思っていたんですが、こっちのほうが気になってきてしまいました(笑)
AURA Noteなかなか人気がありますね!
DENONのCXよりはこちらの方がデザインをはじめいろんな意味で魅力がありますね。音も言われるように柔らかでよい感じだったと思います。
ハードディスク内蔵だったらより魅力的だったのですが、次回作に期待したいところです。