今年のCESも閉幕しました。今年のCESは表面的にはTVが主役だったように見えますが、その実は出展してないアップルが主役だったということが言えるかもしれません。
昨年のCESはタブレットが主役でしたが、これは言わずもがなiPadの影響でした。それが一年たってどうだったかと言うと、結局iPadに追従できたのはやっと年末あたりのAmazonのKindle Fireくらいで、これも汎用タブレットと言うよりはAmazonストアの端末的な色彩が濃いものです。
昨年の決算としては下に面白いグラフがあります。
CNN Moneyの記事
これはもしiPadをコンピュータと数えた場合のメーカーのシェアを示しています。右端の跳ね上がったところでアップルは他のメーカーを圧倒しています。この記事にも昨年はAndroidタブレットの年と言われたけど、そうはならなかったと書かれてます。
今年はそれがTVになりました。
スマートTVとかGoogle TV、はてはUbuntu TVと言うのは発表されてもいないApple TVの先手を打とうという動きですね。
ひとつには下記の記事にあるようにTVを情報センターにしようと言うことがあります。
日経の記事
例えばスマートTVみたいな流れは昨年のCESでもあったんですが、今年は一点違うところがあります。上記記事で触れられてるUIの問題を解決するものとしてAppleが音声認識のSiri技術を機器コントロールに広げようという動きが見えるからです。それゆえ今年はその見えない流れに翻弄されてるというわけです。
下記記事ではこのApple TVを"Elephant in the room"(イディオムで存在するのに見えないというか見ないようにしている驚異)と表現しています。
Apple Insiderの記事
4Kというキーワードも今年の4月頃に予想されてるMac Air(あるいはpro)のIvyBridge対応などが無視できなくなります。IvyBridgeではチップで標準的に4K解像度がサポートされ、Igzo液晶と共にパソコンも一気に高解像度対応が図られます。ここはもうひとつのAppleの影響でもあるMac AirフォロワーのUltrabookも追従してくることでしょう。
上でも言及されている3D TVの失速もそうですが、CESで発表された製品群が今年のトレンドになるかとは必ずしも言えないという点には注意が必要のように思えます。
トレンドと言う点では世界最大企業となったアップルの影響と言うのがそうなのかもしれません。
Music TO GO!
2012年01月14日
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