もう少し経つと秋の花が咲き始めるのでそちらでも季節を感じると思います。
秋の花というと彼岸花やコスモス、そして意外とバラも秋の花のひとつです(年二回咲きます)。このほかにも秋の花はたくさんありますが、この時期に古刹にいくと寺の境内につつましやかに咲く秋の花があります。秋海棠(しゅうかいどう)もそのひとつです。
そしてこの秋海棠が印象的に使われるのが北村薫の小説「秋の花」です。
北村薫の小説は推理小説の体裁をとっていますが、その初期作品群ではじつは一件の殺人も起きていません。ホームズである噺家とワトソンである女子大生の「私」がなにげない日常の不思議なことから、その裏に隠れた事実(真実)を突き止めていきます。
北村薫は当初は覆面作家として有名だった人ですが、実は国語の教師だった人です(はじめは女性作家と思われていた)。女子大生が主人公といっても軽いお話ではなく、彼女を狂言回しとして作家はその小説の中にさまざまな人生の機微を語ります。
しかし初期作品群を締めるこの「秋の花」ではとうとう死者がでてしまいます。人のはかなさと秋というのはなにかしら通じているものがあるのかもしれません。
これからの季節にむいた一冊ですのでご一読ください。また関連作品として初期作品の「空飛ぶ馬」と「夜の蝉」もとても評価が高くお勧めです。


北村 薫ですね..._〆(.. )メモメモ
BOOK OFFに100円CD探しに行ったついでにd( ̄  ̄;)☆\(−−
最近BookOffは流行ですね(笑)
秋の花は賛否ありますので、はじめは「空飛ぶ馬」か「夜の蝉」がお勧めです。おそらくBook Offでも見つかりやすいと思いますよ。