今回のヘッドフォン祭は私はブースを持たなかったんですが、前日から動いていてHeadFiの一行(Head-Fi創設者・管理者のJude、Moon AudioのDrew、V-ModaのヴァルそのほかHead-Fierのみなさん)が今回参加されると言うことで前日はフジヤさん、GEMなどを案内していました。午後はDigiFiイベントの準備を少しして、夜はまた別に海外来訪と会ったりとなかなか前日からたっぷり詰まってました。
左は前日のGEMでの様子、なかなか気に入ってもらえたようです。右は当日のミックスウェーブ前にて、ALOのKen、Jude、Moon AudioのDrewさんなんかが並んでいるとアメリカのHeadFi Meetかと思ってしまいますね。右端はJudeさんがCanJam用意の忙しいところを縫って作ってくれたヘッドフォン祭スペシャルTシャツです。今回の来場者プレゼントのアイテムにも何点かいただきました。
当日もブースがないのでもっといろいろ見られるかと思ったんですが、思いのほか見回ることができなくてばたばたとしていました。いくつか見てきたものはこんな感じです。
Ultrasone Signature ProとApril DP1はApril MusicのStello U3の性能をそのままUSB転送に活用した優れたDAC/ヘッドフォンアンプです。
Signature ProはEdition的な迫力やアグレッシブさを持ちつつもProというようにモニター的なところもあって、DP1で聴くとそれがいっそう引き立つと思います。Audeze LCD3は今回はJudeにアメリカから持ってきてもらったんですがなぜかミックスウェーブのところにも2つあって、幻の新型がなんと3つもあるということになってました。
JH-3Aは独特のクロスオーバーを使用したカスタムイヤフォン用のポータブルアンプです。JH-3Aは一回書いたんですがそれから紆余曲折素があって開発周辺がばたばたしていたのでもうちょっと調べて見たいですね。音はとてもよかったと思います。RXIIIはSR71Bのバランスケーブルでためしてみましたが、さすが空間表現は素晴らしいですね。ゼンハイザーのIE8後継のIE80もなかなかよかったですね。これも売れることでしょう。
今回は何と言ってもフォステクスのTH900とA8ですね。A8もかなり安く設定されているのには驚きました。HD800でA8も聴いてみましたが、A7にはない空気感的な表現も再現できるようになっているように思いました。
Phasemationさんは毎回面白いネタを持ってきていて、今回は一見普通のCDTとHD-7Aの展示ですが、これ傅さんのtwitterでもありましたが、ちょっと面白い工夫をしています。それはSPDIFですが転送方式でUSB的なアプローチをしたもので、従来のSPDIFがUSBでいうアダプティブならば、この方式はUSBでいうアシンクロナスとも言うべきものでクロックの性能を引き出せると言うものです。ただしUSBとは異なってSPDIFですから信号転送を調整するためのフィードバックができないのですがそこは工夫があるそうです。
今回のヘッドフォン祭ではDigiFiの紙面連動イベントを一時間勤めさせていただきました。
内容的には二部構成で、はじめの30分は先の記事で書きましたがDigiFi Vol4の私が選んだシステムの紹介です。ポータブル(K3003+HP-P1)とヘッドフォン(HE6+LYR)はこうした場では試聴ができないので、主に3番目のPCオーディオシステム(HD-7A 192+April AI500+ライドーX Monitor)で試聴は行いました。2番目はMacとWin7を使ってDigiFi Vol3で書いたPCオーディオの解説記事をおもにソフトウエアと言う観点で解説したものです。うちのブログとかVol3で書いたiPadのハイレゾ出力もやる予定もあったんですが、なかなか時間が足りませんでした。そうでなくてもちょっとつめすぎな感もあったかもしれません。
開演時ですでに席が埋まって立ち見の方もいらしたほどで、ここはありがたいことです。至らないところも多々あったと思いますが、来ていただいた方には本当にありがとうございました。
こちらのステレオサウンドさんのレポートで私の講演している写真が見られます。
http://www.stereosound.co.jp/hivi/detail/newsheadline_1320049664_image5_1.html
オーディオの講演でPC入力のプロジェクターをもってくる人はあまりいないかもしれませんが、実際にサンプルレートが異なったときのAudioMidi画面の動きなどをパソコン画面を表示させながら行ってみました。ただ部屋の関係で照明が微調整できませんのでなかなか見づらかった点もあったかもしれません。やはり実際にやってみるといろいろとありますね。
ちなみに試聴曲は以下の通りでした。
Fantasy - いまはアメリカでK&NEOとして活躍しているFakie
ガブリエルのメッセージ - 透き通る女声アカペラグループのAura
Tidal - 映像作家でもある高木正勝氏のトータルアルバムから
You'd be so nice - シホさんのハスキーな声が素敵なFried Pried
興味ある方はこちらからチェックしてみてください。
これが終わってからはMytek DSD DACの設定をアンダーテーブルでいろいろとやって音だしもしたんですが、時間の関係でDSDネイティブ再生までいけませんでした。PCMで普通に聴く音はMytekなかなか良かったですね。DSDネイティブ可能と言うことを考えなくてもDACとしてなかなか良いと思います。Mytek DSD DACは国内発売される予定です。
夜は夜でHeadFi東京飲み会として池袋のブタ焼きの店だったんですが、モツなべのときに「これなに」と言われてうっかり真面目に説明してしまったんですが、アメリカの人は基本的に赤身肉しか食べないで白ものはだめということに気がついてちょっと冷や汗モノでした。ちなみにアメリカでは韓国焼肉と日本の焼肉は別の焼肉店として存在してます。こちらに飲み会写真も含めてインプレが上がってきています。
http://www.head-fi.org/t/577893/tokyo-japan-meet-at-the-fujiyaavic-2011-autumn-headphone-impressions
なんか自分にとってはいままでとは違うヘッドフォン祭でしたが、また違った面を感じられました。今回は海外からもお客様が来たし、お客様も3400人ほど入ったと言うことで名実とも世界クラスのイベントに成長したと思います。個人的にはいままで念願だったHeadFiの世界との融合ができたことが一番うれしかったことです。ひとつ夢がかなったという感じです。
あとはこの世界的なつながりを大事にしていきたいですね。
Music TO GO!
2011年11月01日
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