ステレオサウンド別冊のPCオーディオ専門誌、DigiFiも3号を数えることになり、発刊ペースも上がって本日発売されました。
今回はPCオーディオの基本編とiPadのハイレゾ出力に関しての記事を書きました。それとColorfly C4の記事(P112)も書いています。
P42からの「PCオーディオの基本をチェック」ではちょっと参考書的なポイントを捉えた書き方をしてみようかと思いました。というのは基本を捉えると言うのが応用する上でも大事だと思うからです。(なんでもそうですが)
それに加えてWindowsとMacでの機種別解説という形にしてみました。
また今回のDigiFiではiOS機器のオーディオ応用が特集の一つになっているのですが、その中でP92からiPadのハイレゾ出力について書いています。Step3ではiPadの標準iPodアプリが実はいつのまにかハイレゾ対応していたと言う興味深い事実を今回発見しましたのでそれも書いています。
これは以前から単に再生できるというだけでそういっていた人たちもいますが、その時点では16bitで切られていたはずですのでハイレゾではなかったはずです。iPodアプリはある時点からハイレゾ対応に変わったのですが、今回はきちんと24bit出力をフェーズメーションさん協力のもとにI2Sレベルで検証しています。(以前FLAC Playerの記事を書いた時と同じです)
ただFLAC Playerとも制限は違いますのでこちらは記事を読んでみてください。ちなみにあくまでiPadのiPodアプリに関して、ですので念のため。
今回のDigiFiもアーティストインタビューや音源ソフト記事などがあって音楽とオーディオのバランスの良い雑誌に仕上がっていると思います。もともとDigiFiはビートサウンドを母体としているのですが、ビートサウンドの良さも残している感じですね。
それと今号からなんと福島花乃セレクションとしてはじめやすいPCオーディオを花乃さんが記事を書いて、かわいらしいポートレート(Chrisさん撮影)も添えています。これも読みやすさに花を添えている感じですね。こちらもぜひご覧ください。
思うんですけど、PCオーディオ、ヘッドフォンオーディオ、女子オーディオって実は同じベクトルを持っていると思います。それは時代に対応したオーディオ自体の根本的な変化ということです。
たとえばインターネットが始まった時に世のメディアは「インターネットブーム」と言っていました。ブームというのはつまり一過性のものと思ったわけです。デジタルカメラが出てきたときも「デジカメブーム」と言われました。しかしながらいま思えばそれらは一過性のものではなく質的な骨組みの変革であったわけです。
結果としてカメラでいうとたしかにフィルムカメラは衰亡しましたが、写真を撮る人口、しかも一眼レフで本格的に作品を撮る人口はフィルムカメラの時代よりも大幅に増えて層も厚くなっています。おそらくオーディオも本格的に音楽に向き合う人が増えていくことでしょう。そうした変革が文化というものを豊かにしていくのではないかとも思います。
Music TO GO!
2011年08月29日
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