さる6/4に幕張でBig Beach Festivalというダンスミュージック・ビート系の野外ライブイベントがありました。メインはイギリスのFatboy Slim(ノーマン・クック)というアーティストです。
昨年もそうだったのですが、このイベントでは毎年Red Bullとのタイアップイベントを行っていて、私はレッドブルのオフィシャルカメラマンとして参加しました。まず恒例となっている「Red Bull フライトパフォーマンス」では日本人の室屋パイロットと元曲技飛行世界チャンピオンのユルギス・カイリスがライブ会場の観客の目前で素晴らしい曲技飛行を見せてくれます。
また、今回初のというか世界でも例を見ない「「Red Bull Energy for Japan チャリティーラン」ではF1ドライバーのセバスチャン・ブエミが本物のRed Bull F1マシンをなんとライブ会場脇の道路で走らせると言うイベントを行いました。
オフィシャルとして撮った写真はレッドブルジャパンに帰属しますが、今回掲載してよいと言う許可をもらいましたので、私の撮影した中からいくつか紹介します。
*写真の版権はレッドブルジャパンに属します
カメラはEOS-1D Mk3とEOS-1Ds Mk2です。
こちらはレッドブルジャパンのページです。
こちらはBig Beach Festivalの公式ページです。
当日は梅雨というのに快晴でした。
F1は過去のマシン(RB1?)をペースに最新の仕様にあわせてボディパーツを改造したもので、デモカーとして使われているマシンです。外装は毎年少しずつ変更を行うそうですがベースは以前のもので、たとえば排気管はいまと違って上方排気になっています。
ドライバーは現役のセバスチャン・ブエミで会場のすぐ横の道を4往復ほど走ってくれました。
とにかくF1の実際の走行を目の当たりにすると驚くのはその加速の速さと音です。
F1の走行は以前鈴鹿で見たことがありますが、テレビと比べて驚くのは音の大きさです。予選の日に130Rに向かって丘を登っていくとまだ姿が見えないのにすさまじい音がして、なにが走っているんだと言う驚きがありました。フェラーリのV12とコスワースV8でも音が違うのには感動しましたね。
その頃に比べてもより高回転になったエンジンの発する音は空気をつんざくような高周波音は身を震わせてくれます。その加速はまるで車ではなくミサイルが地面を走っているようです。
一回目は正面から撮って、二回目は本来は観客を大きく入れた状況説明カットを撮る段取りでしたが、すごいスピードで突っ込んできて、目の前ではげしいスピンターンを見せ付けられたとき、高揚した私はそれに逆らってしまいました。カメラマンとしてこの化け物に挑戦しないと収まらなかったと言う感じですね。
いきおい走って流し撮りに挑戦しましたが、あとで怒られました(笑)。これはまあいい方ですけど、ほんとはもっと観客を入れないと。あとレース写真は少し傾けないとだめですね。まあF1はF1の専門のカメラマンがきているので、我々はサブで少し撮ると言うくらいではありますが。。
あとでみたら10コマ/秒の超高速連射のEOS-1Dmk3で撮って、一通過6コマしか写ってませんでした。0.6秒で視界を抜けていったんですね。路面もよくないので、実際はそんなに踏んでないと思いますが、すんごい感動体験でした。
私は飛行機班なので、メインは曲技飛行ですが、特に私の場合はステージに上がって袖から観客と飛行機と演奏を絡めて撮るという大役を担ってました。下の写真のような感じですが、特にオフィシャルで撮るときはブランドを入れるのが重要なのでレッドブルの冷蔵庫もきちんと入れています。この辺は仕事というわけですね。
飛行機はドイツのエクストラ300とロシアのSu-26MXという機体で、室屋パイロットがエクストラでユルギスがスホーイを操ります。空冷星型のスホーイは馬力に勝り、液冷のエクストラは空力に勝ると言う大まかな特徴です。
次の日曜日には横浜の元町でもF1の展示走行イベントを行っています。そのニュースを読んでみると子供が感動してくれたのがよいですね。
私はいろいろと趣味をやってますが、一番はじめは飛行機でした。しかし、いつから飛行機が好きだったかと言うと、物心ついたときはすでに飛行機の本を読んでいたのでわかりませんでした。しかし、あるとき自分の子供の頃のアルバムを見たときにそれが分かりました。自分でも記憶がないんですが、小さい頃に近くの航空自衛隊の松島基地に親につれられて行った写真がたくさんありました。自分の背景にたくさんの輝く機体がずらりと並び、そこにニコニコしながら写っていました。おそらくブルーインパルスの素晴らしい曲技飛行もそこで見たことでしょう。
いま理系離れが言われますが、子供の頃になにかこうした感動があると人生を変えてくれると思います。ですから、こういうイベントについてあまりうるさいとか危ないとか言わないで、そうした人の作ったものが感動を与えてくれると言うことに理解をいただきたいと思います。
また、そうした感動を伝える写真を撮っていきたいですね。
Music TO GO!
2011年06月09日
この記事へのトラックバック