Music TO GO!

2006年07月10日

SuperMacro-IV、はじめの一週間

blog_sm4c.jpg

昨日のことですがSuperMacro-IVの初回充電した電池が切れました。パワースイッチが暗くなったのに気がついて、それから聴き続けると15分くらいで電池が切れました。充電したのは火曜の夜でしたが、1000mAhの充電池(8本)で約10時間程度だと思います。

電池の消費がけっこう早かったというのは、わたしのSuperMacro-IVがMaxed out(フル装備)仕様に変更してもらったということから予測できます。これはバッファを増強してHi-C(Hi Current)と呼ばれる高出力モードに設定してもらっていますのでかなり高いドライブ力が期待されますが、同時に電池の消費がかなり大きくなるわけです。ただしXinの話ではこのときにMacroの単4が8本という仕様は強みを持っていて、9Vタイプ(暗にSR-71とかホーネットを指すと思う)だとこうした高出力にすると数時間程度しかもたないとか。そうした意味ではこうした高出力モードで構成できるというのもMacroの強みといえるのでしょう。

たしかにこのMaxed outのSuperMacro-IVは小さいわりに驚くほどのオーディオ性能を見せます。
ポータブルではこれまで最高と思っていたSR-71を超えるアタック・インパクトとか、優れたスピード感があって音の立ち上がり・切れの歯切れよい気持ち良さはいままでに聴いたことがないくらいです。また低歪みのゆえか音の一つ一つが洗練されて磨かれたようでもあり、まるで高性能のオーディオアンプを聴いているようにも思えます。
解像力もこれまでの最高レベルで、細部の描写は巧みな厚み表現とともに圧倒されます。iMod化されたiPodの再現限界まで情報が聴こえているかのようです。
ただしこれだけの性能を引き出すにはヘッドホン(およびヘッドホンケーブル)側でもそれなりの性能が必要となります。あるいはHD25/BlueDragonの組み合わせの方が限界かもしれません。

ただし通常のモード(Lo-C)で使用したほうがウォーム感が出て聴き易いこともあるとのことですので、この辺は好みによるということです。実際にHi-Cに設定してからLo-Cに戻したというポストもありました。(また現在はMaxed outのデフォルトはHi-Cではないようです)
Hi-Cの設定自体は抵抗とジャンパーを使ってハンダ付けが必要なので私は読んでいませんが、Xinのフォーラムに記述されているはずです。


またMacro-IVで特に印象的なのは音場の広がりというか空間表現の仕方です(クロスフィードは使用していません)。左右にも広いのですが、単に左右に広いというだけではなく空間的な広がりを感じます。これはステージにミュージシャンが点在しているという広がりではなく、音がまるでホールに満ちているかのように聴こえます。これは残響音が多いということではなくて、3次元的な広がりの大きさです。
SuperMacro-IVの4チャンネルとはLeft, Right, Front-Ground, Rear(End)-Groundの4つということですが、その二つのGroundチャンネルがフロントとリアの分離をセパレートアンプのように行って、オペアンプとバッファのそれぞれの効率を最大に生かしているということかもしれません。

音楽的にはクラシックが圧巻で、ポータブルオーディオからこんなスケール感と迫力が引き出せるとは驚きです。SR-71を聴きなれていてもなお驚きます。 また音の刻みの小気味よさからもちろんロックもかっこよく再現します。
あと思ったのはこのくらいのレベルになるとポータブルといっても録音の良否が大きくリスニングを左右するということです。それだけRIPデータから音楽情報を忠実にかつ仔細に引き出すということでしょう。

ではSR-71とSuperMacro-IVで比べてみると具体的にどうなのか、というと、(とさらに引っ張る)
posted by ささき at 23:03| Comment(19) | TrackBack(0) | __→ Xin SuperMacro-IV | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ぐぁ〜!引っぱられても、尚楽し!(^^
SR-71より空間が広くてスピード感があるというだけで、どうにでもしろ!常態です、読んでいる方は。(^^;
Posted by rabbitmoon at 2006年07月10日 23:53
らびさん、どもども。
なにしろうちも寿司屋と同じでネタの仕込みという問題がありまして(笑)
まあそのうちにお聞かせします。
Posted by ささき at 2006年07月11日 00:11
はじめまして。いつも楽しみに記事を拝読しております。
このサイトでSR-71を知り、ささきさんの文章に影響を受け、
先日ついにTTVJでSR-71を注文して、いまその到着を待っているところです。
その矢先に、また大変なアンプが!!(笑)
比較レビュー、楽しみにしております。
Posted by piejesu at 2006年07月11日 00:16
うにゃ〜!<意味不明
とても興味深いアンプですね。中身が気になるところですが、私が見ても分からないんだろうなぁ・・・(^^;。
Posted by ハル at 2006年07月11日 00:22
>ささきさん

レポありがとうございます。
お話から察すると、SuperMacro-IIIからかなり音質向上したようですね。
Mini-IVも、Macro-IIIに匹敵する音を出してくれています。
一時、Macro-IIIをOPA627*2+BUF634*2の構成で聞いていましたが、さすがに10時間以上は持ちました。
OP-AMPが更に追加になる訳ですから、電池持ちが心配ですね。
Mini-IVのDC-DCブーストモードでは、AD8620+LMH6643*2の3発構成で10時間位は持ちます。
電池残量が少なくなるといきなり切れるので、挙動が変わったのでしょうか。
Macro-IIIでは、プツプツ音の前触れがありましたが。
Posted by 画造 at 2006年07月11日 00:43
なんか、すごく良さそうなものですね。
空間表現がすごく気になります。
こういうのって作る時はやっぱりiPodに合わせてるのですかね?
ささきさんのブログ読んでると今ポータブル持ってないのにポチリそうでこわいです。(^^;
っていうか、すでに少し影響を受けて最近ケーブルのほうをポチッちゃったんですけどね。
責任とってください。(笑)
Posted by M16 at 2006年07月11日 22:31
piejesuさん、こんにちは。
わたしも含めてSR-71を持っている人はそうがっかりはしないと思いますよ。
でも反面でやっぱりSM4も欲しくなるかも(笑)
Posted by ささき at 2006年07月11日 22:54
ハルさん、どもども。
回路は載ってないけど中はこんな感じです。
http://www.fixup.net/talk/topic.asp?TOPIC_ID=1868
でも持っていっても分解しないでね(笑)
Posted by ささき at 2006年07月11日 22:55
画造さん、こんばんは。
そうですね、わたしはSuperMacro-IIIは知らないのですが、IVに関してはXinとしてはかなり自信作のようです。製作協力した人の書き込みだとIVではSuperMicroもお勧めのようですね。こちらも気になります。
Macro-IVでは少なくとも電池が実際に切れる少し前からパワーランプが暗くなるようです。この構成で15分程度持つと思うので、もう少し電池に優しい構成なら一日分くらいは使えるのかもしれません。
Posted by ささき at 2006年07月11日 22:56
M16さんもこんばんは。
XinはどうやらAppleが好きではないようで、iPodもなぜか好きではないようでサイトでは他メーカーのMP3プレーヤーを使っています。
でもほとんどの人がiPodで使っていると思いますが、、

まあみんなで買い物すれば世界の景気も上がってみんながうるおい、平和になるということでいいんじゃないでしょうか(笑)
Posted by ささき at 2006年07月11日 23:01
はじめまして。
実はSuperMicro-IV手元にあります。III時代に注文したのですが、忘れたころにIVがやってきました(笑)。ささきさんの様に、音場がどうとか、空間表現がこうとか、私には表現できませんが結構気に入ってます。SR-71も大変良いと思いますが、私には持ち歩けないので宝の持ち腐れ状態です。Xin氏には早くMP3Playerを作って欲しいです。
Posted by zeke at 2006年07月12日 20:28
SR-71もがっちりとしていいんですが、たしかにMacroに比べるとやや大ぶりですね。
わたしもXinのMP3プレーヤーは楽しみですが、いつになるやら。。
Posted by ささき at 2006年07月12日 23:56
modified Hornetを気に入って使っていますが、ついMacroWをポチッてしまいました。しかし、Xin's Cool Talkを見ていると、オペアンプ交換を遣り出したらきりがない…。
話は変わりますが、Rockboxed iHP140は朝露D2.0を仲間に加え、desktop playerと化しています。W5000を夜な夜なかぶって、WorldCupが終わったのに、寝不足な毎日が続いています。
新品のiPod Photoが入手できたので、今日、USAに旅立ちました。
完全に沼にはまってる…(汗)
Posted by Sulcata at 2006年07月13日 17:11
ささきさん。
私もMacroWが評判いいので狙っていたりするのですがSR71との比較が非常に気になります…。MacroWのエージング中だとは思いますが比較のインプレをあまりひっぱらないでいただきたいというのが正直な気持ちです。(笑)
>Sulcataさま
私もZhaoluD2.0持ちです!はじめて日本の人で仲間の人を発見しました。私は結構気に入ってます。ちょっとうれしいです。(って、スレ違いで失礼しました。)
Posted by masashi at 2006年07月13日 21:01
Sulcataさん、こんにちは。
サミュエルズさんのアンプは改造できませんが、「うちのアンプはこれで聴け」みたいなポリシーがひとつあるのも面白いですね。
いろいろいじりたい人はXinのアンプがいいと思いますが、、

iModも早々に届くと良いですね!
Posted by ささき at 2006年07月14日 00:13
masashiさんもコメントどうも!
まあエージングの問題というよりまず暑くて(笑)
いまひとつ筆が重い今日この頃ではあります。

ZhaoluD2.0というのは中国のDAC-1みたいなものでしょうかね?これもなかなか面白そうですね。
Posted by ささき at 2006年07月14日 00:17
masashiさん、はじめまして。
ZhaoluD2.0はWuさんのところから購入しました。
D-2.0 with CS-4398 DA-Chip with Blackgateです。headphone sectionのLT-1057が不良で、spareでついてきたAD2604に交換しました。spareでopeampがついてくるのも凄いですよね!
これも、modifyし始めたらきりがない…(汗)
Posted by Sulcata at 2006年07月14日 00:51
ささきさん
そうですよね。ヘッドホンが辛い時期になりましたよね…。インプレ気長にお待ちいたします。できればSR71をひいきめで…。(笑)
で、スレ違いのZhaoluですがDAC-1の音質というよりはXinアンプみたいに自分で好みの音にカスタマイズして楽しむDACアンプですね。まあDAC-1とは価格も違いますし。私はあやしい中国産のオペアンプを一緒にいくつか買ってとっかえひっかえして楽しんでますが…。
Posted by masashi at 2006年07月14日 01:13
>Sulcataさん
どうもはじめまして。私も全く同じものです。Wuさんのところは荒削りな感じはありますがほんとサービスがいいですよね。私はその後オペアンプ(DY2000MetalとOPA128)とディスクリートヘッドアンプをWuさんから追加してます。WuさんいちおしのOPA128がおすすめですよ!(SMは高すぎるので私はKMです。)ほんとにModはきりないですがHead-FiでModはやってるから資料も豊富ですし買ってよかったと思える品物ですね。
Posted by masashi at 2006年07月14日 11:28
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック